夢の中での暗殺者
1人の男の夢の中で
暗闇に、靄がかかり、蹲って
鷹の羽を生やした、男がいたーー
務露首はゆっくりと、その男に近づいた
務「探したよ、凪、いや、時雨?」
時雨「務露首か、久しぶり、今は凪だよ、この男の夢の中では、僕は凪らしい。」
務「本当に転生していたとは」
時雨「お前が僕を殺った後、僕は変な所にいたんだ、そこは、死後の世界でもなくて、神の世界でもない、あやかしの世界でもない、そんな境界線にね」
務露首は、凪の隣に腰を下ろした
時雨「そこで出会ったのは、北欧の神、ロキだった、そこで、扉を開けたら、第2の人生だと言われた、そして、葵陽の事を願いながらその扉を開けたんだ。」
務露首は、ただ聞いて、頷きも、相槌もしなかったが、凪は淡々と、今まで起こった出来事を務露首に話をし続けた。
務「凪は、その人間と一緒になりたくて転生したんだろ?そして、この俺を利用した。」
時雨「利用だなんて、僕はただ、殺してとお願いしただけで」
務「妖怪が、妖怪を殺す、、、それを分かっているのか?分かっていてお願いしたなら、利用したのと同じだよ、、、、」
務露首はため息をつく
務「可愛い弟分だと思っていたけど大きな勘違いだったかな。」
務露首の目は、赤く光、凪をじっと見つめる。
務「妖怪が妖怪を殺すと、闇堕ちする、、俺は、その呪縛に苦しめられてでも、凪の願いを叶えたのは何故だと思う?」
時雨、いや、凪の身体は操られ、座っていたのに自動的に立ち上がるーー
凪「!!」
その瞬間、身体のあちこちに、激痛が走り、みると、赤い矢のような棘が複数、刺さっていた。
務「実は、俺にはもその謎は分からない。分かる事はただ1つ、闇堕ちさせた、復習を告げる時。」
務露首の目は鋭く、凪への視線を逸らさない
凪「……あさ、、、ひ、、」
凪の身体は引き裂かれ、消滅した。
務露首は、凪の夢の中から退散したーー
夢の中に長くいすぎるのは、妖怪にとっては、身体に毒だからだ、神にとっては、容易いことだが。
本体の時雨にも、少し影響を受けるが、時雨は、葵陽の事を完全にただの元カノぐらいの記憶が残る程度で、そこまで影響は受けなかった。
そう、凪の記憶は消滅したのだ
務露首の、手によってーーー。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「!!!」
渉は、見覚えがある景色にいた、当たりを見渡すと、1人の男と目が合うーー
「正解!」
ニコッと笑って、下に降りる、赤色ロン毛の神様は渉の前に立った
「ロキ様、お久しぶりです。」
「久しぶりだね、元気?」
「そんな、中高生みたいな挨拶を、、どうしたんですか?」
「どうもこうもないよ、たまにはね、出番が欲しかっただけだよ」
「……」
疑う目をして、渉はロキを見た。
「君は本当に疑り深いね」
「……色んな目に合ってきたので」
「はは、そうだね、報告しにきたよ、渉」
「!!ですよね?そうだろうと、思っていました、何となくですが。」
「ははは、曖昧だな、そうゆう君も、僕は好きだけど」
「……からかわないでください、報告って?」
ロキは、真面目な顔をしながら、渉を見て、真剣に答えた
「何者かによって、凪の記憶は消滅されたーーー」
その言葉に、渉の身体はびくっと、震え上がった




