第1281話、わたくし、W杯もアニメもすべて思い通りになって怖いのですの⁉【アニメ編③】
ちょい悪令嬢「──待ちに待った、今期の秋アニメ随一の問題作『恋愛フロ○プス』の最新第9話の、各動画サイト様における無料配信が、いよいよ始まりましたよ!」
メリーさん太「………………『いよいよ』?」
ちょい悪令嬢「な、何ですか、メリーさん、そのいかにも怪訝そうな表情は? 何かご不審な点でもございますでしょうか?」
メリーさん太「いや、『いよいよ』も何も、『恋愛フロ○プス』の第9話の無料配信が始まったのは、確か五日も前だったろうが?」
ちょい悪令嬢「──駄目です! それを言っては、駄目えええええ!!!」
メリーさん太「え、何で? 五日前って、何か有ったっけ?…………確か本作では、第1277話を公開したはず…………あっ」
ちょい悪令嬢「うっ⁉」
メリーさん太「……おい」
ちょい悪令嬢「は、はい」
メリーさん太「これは一体、どういうことなんだ?」
ちょい悪令嬢「え、な、何のことでしょう?」
メリーさん太「五日前の1277話においては『W杯』をテーマに扱っていて、『恋愛フロ○プス』最新第9話に関してはまったく言及しておらず、あまつさえ次の第1278話においては、事もあろうに一週間前の第8話に関して、初めて本格的に考察を述べているじゃないか⁉ むしろこの回で検証すべきは、第9話のほうだろうが⁉」
ちょい悪令嬢「……そ、それは重々承知しておりますが、これにはちゃんとした理由がございまして」
メリーさん太「理由? ほう、聞かせてもらおうか」
ちょい悪令嬢「もちろん『恋愛フロ○プス』第8話に関する考察は、1277話公開よりも数日前に書き上げていたのですが、何と言ってもここ最近においては、例の『ワールドカップカタール大会』に関する『面白ネタ』が次から次に連発するもので、ついそちらのほうの作品化を優先してしまったのですよ」
メリーさん太「……あー、確かになあ。今回のW杯って、日本代表の活躍ぶりはもちろんのこと、その他についても、Web小説のネタとしては、作品にせざるを得ないものばかりだよな」
ちょい悪令嬢「しかもああ言うのって、『ネタの鮮度』が大切でしょう? よってどうしても他のネタを後回しにしてでも、至急作品化しなければならなかったのです」
メリーさん太「う、うむ、それなら仕方ない…………かな?」
ちょい悪令嬢「──ようやくわかってくださいましたか、メリーさん!」
メリーさん太「あくまでも『渋々』だがな。──それで、今回こそ『恋愛フロ○プス』の第9話を、ちゃんと考証するわけなんだな?」
ちょい悪令嬢「もちろんです!」
メリーさん太「……ところで、当然これが最も肝心な点なんだけど、前回の当【座談会】における予想は、ちゃんと当たっていたのか?」
ちょい悪令嬢「──うっ⁉」
メリーさん太「ええっ、その反応ってもしかして…………外れた、のか?」
ちょい悪令嬢「い、いえ、全部が全部外れたわけでは無く、大筋のところはほぼ正解でしたけどね」
メリーさん太「『大筋』って、一番肝心な点としては、『たとえ仮想現実やゲームの世界であろうとも、そこに存在している者にとっては、唯一絶対の現実世界なのだ』ってやつだったけど、それはどうだったんだ?」
ちょい悪令嬢「……それなんですけどねえ、実は『恋愛フロ○プス』のヒロインたちは、ある意味それすらも超越していたみたいなのですよ」
メリーさん太「え、本作の作者の最も重要なる『モットー』さえも、超越していたって……」
ちょい悪令嬢「彼女たちは最初から、すべてが仮想現実でしか無いどころか、自分が『AI』であることすらも自覚していたのですよ」
メリーさん太「…………は?」
ちょい悪令嬢「何せ、この(主人公の母親の中の人がメイン攻略ヒロインを演じていた)『伝説のギャルゲ』を模した『ときめきラブコメ空間』は、AIの一人である愛○ちゃんのリクエストによって創造されたのですからね」
メリーさん太「──ええーっ! つまりヒロインたちのほうは、最初からすべてを織り込み済みで、右往左往する主人公──つうか、『ギャルゲのプレイヤー』そのものの、ア○ヒ君をからかっていたわけなの⁉」
ちょい悪令嬢「いえ、そう言うわけでも無いのです」
メリーさん太「そう言うわけでは無いなら、どう言うわけなんだよ?」
ちょい悪令嬢「すべては、『私たちAIも愛を知りたい、愛を知れば世界が変わると思うの』と言う台詞から始まっていて、そもそもAIであるヒロインたちも『恋愛感情』と言うものを知らず、ア○ヒ君とのふれ合いの中で、それぞれの『真実の愛』を見いだしていくことによって、『本物の人間』らしさを獲得していったのですよ」
メリーさん太「──そ、それって⁉」
ちょい悪令嬢「ええ、これもまた第1278話におけるこの【座談会】なりの『結論』そのものであり、そう言った意味では『大筋』のところ、最新話に対する予測は外れていなかったのですよ」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「そうなのです、実は『恋愛フロ○プス』とは、本作におけるモットーである、『たとえ仮想現実世界であっても、そこに存在する者にとっては唯一絶対の現実であり、その者自身も本物の人間なのだ』──では無く、『それぞれのヒロインにはちゃんとAIとしての自覚は有るものの、人間にとって最も重要な感情である「愛」を知ることによって、「本物の人間」となり、仮想現実世界そのものも「本物の世界」にしていく』物語だったのですよ」
メリーさん太「……AIが本物の人間になって、仮想現実を本物の世界にするって、そんな馬鹿な⁉」
ちょい悪令嬢「あら、世界なんて抽象的なものは、そこに存在する者の『主観』によって左右されるのだから、AIヒロインたちが本物の人間同然になって、仮想現実をも本物の世界と見なせば、それはもう現実の世界と言えるのでは無いでしょうか?」
メリーさん太「──いやあんたさっき、彼女たち自身、自分がア○ヒ君たちが存在している『現実世界』で生み出されたプログラムであることを自覚しているって、言ったばかりじゃんか⁉」
ちょい悪令嬢「おやおや、お忘れですか? それこそ1278話において、私自身は『実は仮想現実と思っていたほうが現実で、現実と思っていたほうが仮想現実だったなんて、「大逆転劇」だって有り得る』と申したし、それに対してメリーさん御自身も、『案外両方共仮想現実だったりしてなw』とか何とか、おっしゃっていたではありませんの?」
メリーさん太「……おいおい、だから『メタにメタ』を重ねようとするなよ、話が収拾つかなくなるから」
ちょい悪令嬢「実は『恋愛フロ○プス』の最新第9話において、非常に気になるシーンが有ったのですよ」
メリーさん太「へ?」
ちょい悪令嬢「大波乱の第8話に引き続いての翌朝のことなんですけど、ア○ヒ君ってば、伝説の名作ギャルゲ『とき○モ』のメインヒロインであられた藤村詩○様お手製の朝食を拒んで、何の変哲も無いバナナのみを食べやがったのです!」
メリーさん太「──誤解を招くような言い方をするな! 『藤崎詩○』嬢なんて登場していないよ! 中の人が同じだけで、ア○ヒ君のお母さんだろうが⁉ ──それに、お母さんの朝食を食べないで、バナナだけで済まそうとするなんて、世間によく有るありふれたことじゃないか⁉」
ちょい悪令嬢「せっかく、詩○ちゃんの手料理を堪能できる、絶好のチャンスだったのに?」
メリーさん太「しつこい! ──そもそも前回において、肉体的にも精神的にも疲労の限界にあったア○ヒ君が、翌朝全然食欲がわかず、最低限の栄養補給にバナナだけを食べようとするなんて、何ら問題にする必要の無い日常風景だろうが⁉」
ちょい悪令嬢「いいえ、『バナナ』であること自体が、非常に問題になってくるのです」
メリーさん太「……え、何で?」
ちょい悪令嬢「これって第8話の細部まで気を配っていないと見過ごしがちなんですが、そもそもア○ヒ君が『AIの恋愛感情ゲット実験プロジェクト』に参加したのは、『仮想現実世界の中でバナナを好きなだけ食べよう!』と言う、完全にふざけきった応募企画に、気まぐれで参加したからであって、まさかこんな目に遭うとは思ってもいなかったのですよ」
メリーさん太「……仮想現実の中で、バナナが食べ放題だと? それの一体どこにメリットが有ると言うんだ?」
ちょい悪令嬢「ほら、これまた第8話で発覚したのですが、仮想現実世界内では数ヶ月が過ぎたはずだったのに、ア○ヒ君が現実世界に戻ってみたら、一日程度しか経過していなかったじゃ無いですか?」
メリーさん太「……ああ、いわゆる『アク○ルワールド』方式か?」
ちょい悪令嬢「よって基本的に、仮想現実の中ではほとんどおなかがすかないし、逆に当然のことながらバナナをいくら食べようがおなかを壊したりしないどころか、そもそも満腹感すら感じないから、バナナだけを好きな時に好きなだけ食べていればいいのです」
メリーさん太「……そういやア○ヒ君って、第1話からずっと、何かとバナナを食べていたな?」
ちょい悪令嬢「そしてそれは、『現実世界』であるはずの、第9話でも変わらなかったわけですよ」
メリーさん太「……………………………………おい、一体何が言いたいんだ?」
ちょい悪令嬢「これはすでに、ネット上では『確定情報』となっているのですが、実は作中のヒロインたちの名前をアルファベットにすると、何と全員『AI』の二文字が入っているのです!」
メリーさん太「ほう、『AI』であることの伏線を、ちゃんと張っていたわけか。制作スタッフの皆様も、案外『フェア』だな」
ちょい悪令嬢「ところで、ア○ヒ君の名前をすべてアルファベットにしてみたら、どうなりますかしら?」
メリーさん太「そりゃあもちろん、『AS○HI』──ちょっと待て! 彼自身も、最初と最後の文字が『AI』じゃねえか⁉」
ちょい悪令嬢「──ひょっとしたら、某研究機関が『真に人間そのもののAI』として開発しているのって、むしろ『ア○ヒ君』のほうだったりしてね☆」
メリーさん太「……つまり、これまでの作中の世界のすべてが、『仮想現実』だと言うことも有り得るわけか?」
ちょい悪令嬢「その場合、すでに死んでいるのはア○ヒ君のほうで、井○博士はずっと悲しみ続けている(本物のア○ヒ君の幼なじみであった)愛娘を力づけるために、ア○ヒ君を復活させようとしていたりしてね」
メリーさん太「おいおいそうなると、第1278話における、『すべては(多重的な)仮想現実世界の話だった』と言うあたし自身の見解が、『大正解』だったりするのか?」
ちょい悪令嬢「──と言うわけで、まだまだ予断を許さない『恋愛フロ○プス』ですが、残り話数も後二、三話となり、これまで以上の波乱も期待されており、ますます目が離せませんよ♡」




