第1280話、【ぼ○ち・ざ・ろっく】わたくし、『ひとり』でも『ふたり』ちゃんですの⁉
「──ミロン、落ち着いて聞いて欲しい。実はおまえの父親と母親である私たちは、双方の親が勝手に決めた政略結婚でしか無く、お互いに本気では愛し合っていないのだ!」
「…………はい?」
「それどころか本当はいまだに、『男女の関係』になってはいないの」
「──はああああああああああああああ⁉」
ある朝の食事の際に、
突然自分の父親と母親から続け様に突きつけられた、『衝撃の事実』に、
僕こと、この王国の筆頭伯爵家後継者たるミロン=ホアゲットは、思わず目の前の二人の顔をまじまじと見つめた。
「……え、ちょっと待って、それって、おかしいのでは?」
「「おかしいって、何が?」」
「男女の関係に無いなんて、だったら二人の息子である僕は、一体何なの⁉ どこか他の家からもらわれてきた、養子のようなものなの?」
「──何を言っているんだ⁉」
「あなたは間違いなく、私たちが心から愛する、『本物の息子』よ!」
……おおう。
こんな真剣な表情の両親は、久し振りに見たな。
確かに二人は、嘘は言っていないようだけど、
それなら僕は、どうして生まれたんだ?
「「何せおまえは、我々二人が持てる力を振り絞った『共同作業』によって、『創り出した』のだから!!!」」
──いやいやいやいやいやいやいやいや、ちょっと待って⁉
夫婦が息子を『共同作業』で『創った』とか言うと、いかにも『色っぽく』感じるけど、この二人だと、『別の意味』に聞こえるんですけど⁉
何せ父親のほうは、この国指折りの錬金術師だし、
母親のほうに至っては、大陸随一のネクロマンシーだしで、
この二人が組めば、『人造人間』でも、『動く死体』でも、創り放題であろう。
「──ねえ、僕って『何』なの⁉ あんたたち、一体『何』を創り出したわけ⁉」
「おいおい、何を取り乱しているんだ、筆頭伯爵家次期当主として、見苦しい」
「心配いらないわ、ちゃんと本物の人間と寸分変わらず、創っているから♫」
──それって僕が、『本物では無い』ってことですよね⁉
「……しかし、これもいい機会かも知れないな」
「敵国である隣の大帝国のほうも、きな臭くなってきましたからね」
「いよいよ我が国の『秘密兵器』の、本領発揮と言ったところか」
「世界中が、びっくり仰天するでしょうね」
「何せ、身の内に秘められた『魔導力』が全開状態になれば、大陸の一つや二つ苦もなく沈められるからな」
「「──さあ、ミロン、この世界の命運は、あなたの肩に掛かっているのですよ⁉」」
──あんたら、一体『何』を創ったんだ⁉
僕に一体、何をさせようと言うんだ⁉
こうしてその日以来、僕の日常は完全に壊れてしまったのであるが、
──真の悲劇が訪れるのは、まだこれからであったのだ。
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メリーさん太「……何だこれ?」
ちょい悪令嬢「前々回お送りした、今期の秋アニメにおける、主に各作品のメインヒロインの『つくりもの』ネタを、『なろう系』の女性向け作品の最近話題のトレンドに絡めて、『パロディ』的な作品を創ってみました☆」
メリーさん太「……え、これのどこが『女性向け』なの?」
ちょい悪令嬢「ほら、良く有るじゃ無いですか? 『政略結婚』とか『敵国からの人質』とかで、主人公であるヒロインと、冷徹なイケメンキャラが、『愛の無い結婚』をしているんだけど、何だかんだ言って結局は『溺愛』路線になってしまうと言うw」
メリーさん太「『溺愛』www 確かに最近の『小説家になろう』のランキングって、タイトルからして『溺愛』ばかりだよなwww」
ちょい悪令嬢「まさにその『男女関係すら無い偽装結婚』に、前々回の『つくりもの』ネタを合体させてみたのです」
メリーさん太「……どうしてそんなことを、いきなり思いついたんだ? 『愛のない結婚〜からの〜結局は「溺愛」』なんて、少女小説における古くからの『定番』だったじゃんか?」
ちょい悪令嬢「前々回の結論として、今期の秋アニメにおいて、うちの作者が推している作品はことごとく、ヒロインが『つくりもの』であったわけでしょう?」
メリーさん太「あ、うん、前々回話題に上がらなかった『艦○れ』や『チ○ンソーマン』すらも、ヒロインや主人公が『つくりもの』の範疇に入っているしな」
ちょい悪令嬢「だったら、残る最大の激推し作品である、『ぼ○ち・ざ・ろっく』の、真のメインヒロインも、『つくりもの』であるべきなのです!」
メリーさん太「何だよ、『真の』メインヒロインて、ぼ○ちちゃんじゃ無いのか?」
ちょい悪令嬢「──『ぼ○ち・ざ・ろっく』の真のメインヒロインと言えば、『ふ○り』ちゃんに決まっているではありませんか⁉」
メリーさん太「………………………………」
ちょい悪令嬢「な、何ですかその、『重度のロリコン』を見るような目は⁉」
メリーさん太「『重度のロリコン』を見ているんだよ」
ちょい悪令嬢「失礼な! 私はあくまでもふ○りちゃんが好きなのであり、たまたまふ○りちゃんがロリであっただけで、けしてロリコンでは無いのです!」
メリーさん太「何ソノ、ロリコンやホモやレズ特有の『言い訳構文』は?………まあ、あくまでもあんたの中ではふ○りちゃんこそが真のメインヒロインだったとして、それが『つくりもの』と、どう関係するわけなんだ?」
ちょい悪令嬢「いやそもそも『ふ○り』って名前、おかしいと思いませんか? いくら何でも、こんな名前を子供に付けちゃ駄目でしょう。我が子に対する精神的虐待としては、『ひ○り』とかと名付けること以上に、悪質かと思うのですけど」
メリーさん太「──そんなにかよ⁉」
ちょい悪令嬢「だって、姉の『ひ○り』ちゃんは、現実的にも『一人』だから、この点に関しては問題有りませんけど、『ふ○り』ちゃんは『二人』ですか? 現実的にはあくまでも『一人』でしょ?」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「もはや『人間の定義』レベルの話として、物理学的にも哲学的にも『一人』でしか無い『個人』に、『ふ○り』なんて名付けること自体、『絶対的な過ち』と断言できるのですけど?」
メリーさん太「……う、うん、ちょっとオーバーだけど、言いたいことは何となくわかってきたよ。──それで、肝心の『ぼ○ち・ざ・ろっく』の原作者御自身は、何とおっしゃっているのかね?」
ちょい悪令嬢「『ひ○り』ちゃんの妹だから、勢いで『ふ○り』と名付けて、後で何か適当な『意味』をこじつけようと思っていたけど、結局何も考えつかなかったそうです(ご本人のSNSよりw)」
メリーさん太「──駄目じゃん⁉」
ちょい悪令嬢「そこで私は、実はふ○りちゃんは現実的にも、『二人』いるのでは無いかと、思い至ったのですよ!」
メリーさん太「は?」
ちょい悪令嬢「おそらくふ○りちゃんは、生まれた時点で重い難病等を患っていて、とても普通には生活できず、ずっと延命装置に繋がれて病院に入院していたんだけど、某超ハイテク企業が国家機密級の技術を駆使して彼女そっくりのアンドロイドを(極秘の実験用に)造り出して、それを身動き一つとれない本物のふ○りちゃんが、脳波の変化等だけで遠隔操作していたりして」
メリーさん太「──何かいきなり、『重いSF設定』をぶっ込んできやがった⁉」
ちょい悪令嬢「つまり、彼女は『二人で一人』だったわけです」
メリーさん太「……うん、かなりこじつけが過ぎるとはいえ、ちゃんと『ふ○り』と言う名前の由来として、ふさわしくはなっているな」
ちょい悪令嬢「他には、実は元々双子だったけど片方が死産したとか、二人分の人格を有する多重人格者とか、その両方のミックス案とか、異世界の転生者の魂が余分に宿っているとか等々、いろいろとアイディアが考えられますわね」
メリーさん太「──もうあんたが脚本書けよ⁉………………て言うか、そもそも『ぼ○ち・ざ・ろっく』は、そんな話じゃ無いだろうが?」
ちょい悪令嬢「ですからこれも、『新作作り』のための単なる『思いつき』のようなものであり、こうして【突発短編】のネタになっただけ、めっけものと言うことですよ。何せこういった積み重ねこそが、現在すでに開催中の、各種Web小説へのエントリー作品づくりに役立つのですからね♡」




