第19話ゴブリン掃討大会2
こんにちは、トニーひろしです。
最近色々と忙しく、更新が遅くなり申し訳ない。
気に入った方々は宜しければブクマや評価をつけてください。
感想も期待しています。
3日で1回投稿とさせていただきます。すいません。
次回は20日投稿予定です。
よろしくお願いいたします。
ズサッ、ジャリグシャ!
剣で肉を断つ音が響く。
「ギィギィギィ!」
「グギョグギャー!」
「ガガガガガッ!グギー!」
そして大量のゴブリン達が仲間を呼び続ける。あたりは強烈な死臭とゴブリン達の不快な声に包まれていた。
掃討大会開始から7時間経過。
ウィヌ達は焦っていた。
「チィッ! 数が多い!」
「もうすこし数が少なくてもいいのに!」
「面倒ね!」
因みに、ウィヌ達が焦っている理由は掃討数が1位でないからではない。
大量のゴブリン達に囲まれていたからだ。
昼食を食べ終わった後、ウィヌ達はすぐに森に戻った。休んでいる暇などないと思ったのだ。
しかしその思いと反し、ゴブリンは他の冒険者達の協力もあって明らかに数を減らしていた。それを見たウィヌ達は森の深いところまで進んでしまったのだ。
そこに大量のゴブリンがいるとも知らずに。
そもそも何故そのような状況になったのだろうか。
それは森の深い場所に並みの冒険者は行かない事が理由としてあげられるだろう。
森の深い所は強い魔物が多く、経験値は得られるものの死亡する危険が非常に大きいのだ。
そんな場所に進んで突入していくのはウィヌ達のような上位の冒険者達だけなのだ。
だからであろう。
森の浅い所では考えられないほどのゴブリン達がそこで活動していたのだ。
そして、ウィヌ達がそれに気づいた時にはもうすでに遅かった。あたりをあっという間に囲まれて、脱出不可能になってしまったのだ!
「これは本気で不味いな!」
「多すぎて先が見えないわよ!」
「回復もこんな状態じゃできないわ!」
「サナ! お前の影移動でこの場から脱出出来ないのか?」
「無理よ! 影移動で移動できる距離はたかが知れてるわ!」
「けど、このままじゃジリ貧よ!」
ウィヌ達は背を合わせ、敵と戦いながら高速で会話をする。
だがいい案が中々浮かばない。
因みに、影移動はサナが習得している影魔法の1つで、自分の影から他の影に移動する魔法だ。しかし、移動距離には制限があるのが特徴で、30メートルほどしか移動できない。
ゴブリンは目視で正確には確認出来ないが1000体はいるだろう。そんな中を行くのは不可能だ。
「仕方がないか⋯⋯」
「何が!?」
サナは相当焦っているのかウィヌの独り言に強い口調で返す。
ウィヌはそれを華麗に無視するといつもつけている眼帯を外した。赤い眼が現になり、戦場をその眼に映す。
破壊の魔眼だ。
そしてウィヌはこう念じる。
この眼に映る全ての魔物を破壊したいと。
次の瞬間ウィヌの前にいるゴブリン達が一斉にボロボロと崩れ始めた。破壊効果が発動したのだ。
――よかった。まだ3回に1回は失敗するからなるべく使いたくはなかったんだけどな。
「よし、道が出来たぞ! ここから離脱するぞ!」
「そうね!」
「ガッテン!」
サナとユナは一瞬硬直したが、何が起きたのかを正確に把握したようだ。
こうして、ウィヌ達は無事危機から逃れたのだった。
***
掃討大会開始から8時間後。
ウィヌ達は道に迷っていた。
彼らは西の森の奥に入り込んでしまい、相当な数のゴブリン達から逃げてきたため、来た方向がわからなくなったようだ。
因みに、肝心の方位磁針は少し前の戦闘で落としてしまったのだった。
「ああっ、何でこうなるのよ!」
「ほんとついてないわよねー」
「ああ。だが今は取り敢えず回復しよう」
ウィヌ達は浅い洞窟のような場所で休息を取っていた。先程のゴブリン達は絶え間なく来たので暫く回復が出来ていなかったのだ。
ウィヌ自身も体力と魔力を3分の2以上も使っていた。
息を整えてる間にウィヌはふと冒険者カードを見る。
検索パーティー
代表者ウィヌのパーティー
現在1位
討伐数⋯1525体
現在1位のパーティーの討伐数は1525体です。
っっ!?
「おい、これ見ろよ?」
ウィヌが冒険者カードを見せる。嬉しそうな表情をしている。
そしてサナとユナもそれを見て目を見開いた。
「やったね! 1位だよ!」
「けどこの表記だと、2位とどのくらいの差があるのか分からないわ」
「そうね〜。まあでも、今は素直に喜びましょう」
「それもそうね」
しかしその後、どうやって町に戻るかを話し合い、いい案が出なかったからかテンションは一気に落ちてしまった3人であった。
***
掃討大会開始から10時間後。
ウィヌ達はまだ森の中をさまよっていた。
「「「⋯⋯⋯⋯」」」
流石に疲れているのか会話がない。
しかし、彼らはこのまま町に戻れるのか不安で焦っていて早足だ。
「クギャガガガガ!」
「クギャ! クギャ!」
「ギャッギャッ!」
しかし、そうな状況でもゴブリンは容赦なく襲ってくる。焦っているウィヌ達にとっては非常に鬱陶しい存在である。
ウィヌは嫌そうな顔をしたが、即座に声をかける。
「取り敢えずやるぞ!」
「「ええ!」」
「俺は右方向の敵の相手をする。サナは正面の敵を。ユナは左側の敵をそれぞれ頼む!」
「分かったわ!」
「えっ!? 左ってどっち?」
1人左右が分からない馬鹿がいたように思えるのは気のせいだろうか?
そのバカも仲間達の向かった方向を見て、移動する方向を理解したようだ。
こうして3人とも敵と向かい合ったのだった。
「めんどくさいわね」
静かにそう呟いたのはサナである。
サナがゴブリン自身を刃物の形に変え、そのまま刺す。
自身の影からの不意打ちにゴブリン達は反応すらできない。
ズシャズシャ! ズシャ!
それだけで5体ものゴブリン達が倒れた。
瞬殺である。
そして、ゴブリンの死体を冷たい目をして見た後にひと言吐く。
「もうちょっと手応えがあると退屈しないんだけど」
「消えてくれないかしら!」
そう叫んだのはユナである。
ユナは装備している身の丈程の大剣を横にふる。ユナのスキルである喜怒哀楽のステータス補正があるため、彼女戦闘時のステータスはウィヌのステータスとも渡り合える。
「「「ギャッ!?」」」
ゴブリン達が宙を舞う。
ユナの剣圧によって。
そのまま木に叩きつけられて絶命したのだった。
こちらも圧倒的強さである。
ユナはウィヌ達の方に歩きながらひと言呟く。
「早く帰りたい」
「ああー、怠い」
ウィヌは気怠そうにゴブリンに剣を向ける。そこには4体のゴブリンがいた。
「「「「グギャグギャ!」」」」
気怠そうな様子を見てからゴブリン達が不用意に近づいてきた。
そして、突如ウィヌが動く。
「あっ、ゴメン! もう斬っちゃったよ」
ウィヌは一瞬でゴブリン達の後ろにいた。
ゴロッ!
ゴブリン達の首が一斉に落ちる。
強すぎて相手になってすらいなかった。
そんなウィヌが赤く染まった空を見ながら独りごちる。それはドMというウィヌの本性がよく出ているひと言であった。
「刺激が欲しいな」
明らかに疲労しているが、ゴブリン相手には全く問題ない3人であった。
こんにちは、トニーひろしです。
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