Ⅱ 神隠しにあった ~丘→ナチュラ村~
テスト勉強のせいで書く時間が短くなったので、
いつもの半分――1000文字だけしかありません。
ローズは剣を、閉まった。
カチン、とそこまで大きくない音だったはずだが、白美の耳にははっきりと聞こえた。
「もう一度言うわ……ごめんなさい。私たちの杞憂だったみたいね……」
ほっ、とため息を吐き、安心したような表情をする。
「……けど……これももう一度言うけど、悪く思わないでね……。こちらにはナチュラ村にいる人――強いては中央の街――最悪の場合この国、この世界に住んでいる人が、全滅するかもしれないという、危惧があったの……ごめんなさい」
しばらく放心していた白美と舞子は、はっ、と我を取り戻す。
すぐに舞子は噛みついた。
「ごめんなさいって――人に、人の友達に剣向けといて……それに全く分けわかんないし……」
噛みついた、といってもなにを言えばいいのか、なにが言いたいのか、そして、どのような順序で言えばいいのか、全くわからず、ごにょごにょごにょ……と小さくなったが。
それをすかさず白美がフォローした。
「……とりあえず、どういう意味なのか……説明してほしい……の、だけれども……。あと、この世界について教えて、色々と」
「分かったわ。……とりあえずここを離れましょう。竜が近づいてきてる」
明後日の方向を見たローズに吊られて白美は顔をそちら側に向けようとしたが、それを舞子は無理矢理止めた。
竜、という単語の部分も耳をふさいでおいたので聞いていないはずだ。
おそらく、今、それ関係のことで外部から干渉を受けたら……何かの表紙で薄い壁が破られたら、再び白美は思考の渦へと、後悔の思考へと、引きずり込まれるのは目に見えていた。
舞子も竜が飛んでくる方向を見ず、そのかわりに、ローズを睨んだ。目で伝える。
その話をするな、と。
伝わったのか、雰囲気を感じ取ったのか。
ローズはこちらを向いた。
「では……ナチュラ村へ行こう」
いつの間にか風がやんでいた。
囲んでいた人は消えていた。
顔に当たる光はなかった。
ローズは歩き出す。
その後ろを。
「……何でヘリじゃないの……」
キャラでもないのに、白美の気を少しでも紛らわそうと、駄々をこねた。
そして三人はやっとのことで、最寄りの村――ナチュラ村へと入った。
そこで三人はナチュラ村で最も強い剣士であるローズ宅へと案内され、ご飯を食べながら説明を受けることになる。
この世界に、このゲームのような異世界について――




