第一章 設定 + おまけ
第一章設定 + おまけ
●キャラクター
※ステータスはあくまでフレーバー。
※筋力や敏捷は一般的な成人男性で『10』。軍の特殊部隊隊員で『15』。世界記録保持者や金メダリストで『20』。
※どこがとは言わない部位については、どこがとは言わない。
『矢広 耕太』
種族:ハーフヒューマン・クオーターエルフ・クオーター鬼人
霊格:10
筋力:35
耐久:35
敏捷:35
魔力:35
異能:スクロール作成・未来視の魔眼・ヤドリギの矢
固有:変若の血潮
備考
本作主人公。通称『雑種』。
元々は自他共に認めるごく普通の少年であったが『回帰の日』を境に、色んな意味でその生活を一変させた。
容姿は元々タヌキ顔の純日本人だったのだが、現在は黒髪色白の赤い瞳をした美少年になっている。ただし、それでもモテない。
中学時代に異能者として目覚めた後、世間で相次ぐ異能者による犯罪から学校にて孤立していった。その影響により、かなりのコミュ障に。
特に、小学校からの友人達までもが、彼を化け物でも見る様な目を向けて距離をとったのが大きな要因と考えられる。
性格は温厚。争い事は避けるタイプだが、冒険や英雄に憧れる心は持っている。
また、美人に目がない。ついでにオッパイ教の信者であり、巨乳美女相手には一昔前のラノベチョロインもビックリなチョロさを見せる。
100年後の未来ではソシャゲで女体化されており、『人類のママ』『大淫魔』等と呼ばれている事が判明。本人は大いにショックを受けた。
最近の悩みは、若返った上に美形化した両親が仲良しすぎる事。もの凄く気まずい顔をしながら、母親から高級イヤホンを買ってもらった。
『小鳥遊 美由』
種族:人間
LV:4
筋力:15
耐久:16
敏捷:21
魔力:14
異能:食いしばり
備考
本作ヒロイン。100年後の未来から来た少年兵ならぬ少女兵。
未来と言っても並行世界であり、この時代で何をしたとしても彼女の世界には何ら影響を与えない。
100年後の未来において人類は魔物の攻勢によって追い詰められ、既にアメリカの幾つかの州とイギリス本土以外は制圧されていた。また、その生存圏すらも徐々に縮めている。
その為、非常に厳しい徴兵制度が敷かれており、彼女は7歳から機械兵として従軍。体は魔道具の材料として使われ、脳は専用の容器に入れられ人型機動兵器『ケニング』に接続。8年間魔物と戦い続けていた。
最後の任務中に部隊が文字通りの意味で全滅。彼女の機体も中破し、エネルギー切れ寸前であった所に自称デミウルゴスと遭遇。彼女の魔法によりこの世界のこの時代に飛ばされた。
美由の祖先は日本から脱出する際に矢広耕太に守られた事もあり、彼を尊敬している。
一時期はこの世界の矢広耕太を彼と同一視していたが、若干の変化があったかもしれない。
どことは言わないが『K』。耕太曰く、確実にメートル越え。あるいは今作において人類最大かもしれない。どことは言わないが。
なお、異能者としての才能はお世辞にも高いとは言えない。並み程度でも才能があれば、8年も戦っている間に覚醒している。
自称デミウルゴス曰く、『ガチのゴミ。私が強引に目覚めさせてもギリ食べられる生ゴミレベル』との事。
代わりに、人型兵器乗りとしての才能は高い。
『井上璃子』
種族:ダークエルフ
※ステータスは未だ不明
備考
本作のヒロイン?
耕太達が所属するクラン『フラウ』の看板娘。璃子先輩と呼ばれているが、それはクランへの加入が数日彼らより早いからに過ぎない。年齢は耕太や美由と同じ15歳。
ライトなオタク女子であるが、ダークエルフになったのを機に『オタクに優しいギャルになる!』と考える様になった。彼女は少し錯乱しているかもしれない。
通っている女子高では周囲にオタク女子ばかりなのだが、元々見知っている仲なのもあってギャル状態が長く続かず、気が付いたら普通にオタトークをしているので断念。まずは簡単な所でオタクに優しいギャルの練習をする事にしている。
その標的として、露骨にコミュ障を発揮していた耕太をロックオン。また、美由をオタク女子に育てあげその上で優しくしようと画策している。
どこがとは言わないが『FよりのE』。ダークエルフになった影響で、肉体年齢は14歳。たぶん成長する。どこがとは言わないが。
特技は料理。ただしレトロな喫茶店で出る様なもの限定。また、プログラミングも同年代より上手。
『井上瑞樹』
※ステータスは未だ不明
備考
クラン『アルフ』のクランマスター。璃子の祖母であり、彼女の両親が仕事で遠くに行っている為、預かっている。
年齢は60代後半。しかし、ダークエルフになった影響で肉体年齢は20歳前後にまで若返った。
性格は温厚。年の功か、聞き上手として近所で有名だった。異能者となった事で、最近は周辺住民から避けられがち。それでも、町内会等で普通に話す事はある模様。
喫茶店は半分道楽でやっている。亡き夫が昔東京のとある有名ホテルで料理人をしていた事があり、地元に帰ってから開業したものを一緒に切り盛りしていた。料理も夫から教わった様で、特にフランス料理が得意。
どこがとは言わないが、『F』。本当にどこがとは言わないが。
なお、彼女は非攻略キャラである。DLCをお待ちください。
『石山岩子』
※ステータスは未だ不明
備考
自称『ロッソ・ヴェンデッタ』。本名石山岩子。20代女性。
金髪オッドアイのダンピール。美由の世界では、悪逆非道の怪物として有名であった。
特に有名なエピソードは『第7艦隊の悪夢』であり、たった1人で艦船の約半数を沈め、多くの死傷者を出した。その事件の際、未来の耕太に討たれたとされている。
この時代において、避難所である市民体育館を防衛する為に奮闘している様子が目撃された。『霊装』の大鎌を武器に、ライカンスロープの群れと交戦。常人なら10回は死ぬ様な怪我をしながら、戦い続けた。
クラン『フラウ』への加入を考えている様だが、詳細は分かっていない。
どこがとは言わないが『G』。どこがとは言わないが。
『ロッソ・ヴェンデッタ』という名前は自分でつけた模様。なんちゃってイタリア語。意味は赤い復讐者らしい。
●登場した魔物
『スケルトン』
筋力:10
耐久:10
敏捷:8
魔力:8
異能:なし
備考
耕太が初めて遭遇した魔物。あまりにも有名なモンスター。自立した人間の骨格標本の様な姿をしており、動きはやや遅いが他の魔物同様人間への殺意は高い。
魔物全体の中では極めて弱い部類。
『コボルト』
筋力:10
耐久:9
敏捷:12
魔力:5
異能:鉱物探知
備考
クラン『フラウ』にて加入試験として潜ったダンジョンにいる魔物。二足歩行の犬の様な姿をしており、剣や槍で武装している。犬に似ているが、実は犬ほど五感は鋭くない。
総合的な強さはスケルトンと互角だが、動きが機敏かつアレよりは探知能力が高いのでその分脅威度は上。
『ブラックラット』
筋力:18
耐久:15
敏捷:16
魔力:3
異能:毒耐性(小)
備考
古い地下水路に似たダンジョンにいる魔物。大型犬よりも一回りは大きな体躯をしており、鉄板も容易く噛み千切る牙を持っている。
スケルトンやコボルトよりは遥かに強いが、これでもまだ冒険者界隈では初心者向け扱い。『雑魚の中では強い』ポジション。
『ヨーウィー』
筋力:14
耐久:12
敏捷:18
魔力:10
異能:暗視
備考
洞窟の様なダンジョンにいる魔物。トカゲの頭に蛇の体、昆虫の様な足をしている。尻尾を除いた体長が3メートルもある。
一見すると虫の足が生えた蛇だが、頭はトカゲ。ピット器官はなく、基本的に聴覚と視覚で敵を索敵している。
『ライカンスロープ』
筋力:23
耐久:25
敏捷:26
魔力:20
異能:超再生・毒の牙
備考
街中で遭遇した魔物。2メートルを超える身長に、筋骨隆々の体を厚い毛皮で覆った怪物。
聖別済みの魔力が籠められた銀の武器か、不死殺し系の武器や異能以外だと一度に体の4割以上を吹き飛ばさなければ死なない。
また、本編中は相手が『状態異常無効』と『ロボット』だったせいで一切活躍しなかったが、牙には強力な毒がある。インドゾウでも数分以内に死に至る猛毒。
性格は非常に残忍。獲物をなぶってから仕留める癖があり、自分の不死身に近い肉体に絶対の自信を持っている。
●ボスモンスター
『バンイップ』
※ステータスは未だ不明
備考
ヨーウィーのいるダンジョンにいるボスモンスター。詳細は本編中で明かされていないが、4メートルを超える巨体であり、人を好んで食べる凶暴な魔物。その上、魔法まで使うとされている。
なお、そもそも今後出番があるか未定。もしかしたら出ないかもしれない。
『ウールヴへジン』
筋力:40
耐久:36
敏捷:42
魔力:30
異能:超再生・毒の牙・怪力
備考
今章のボス。ライカンスロープ達の親玉。見た目はライカンスロープを大きくして、簡素な大剣を持たせただけ。
しかし戦闘能力、及び嗜好は大きく異なっており、再生能力にかまける事なく高い回避能力で相手の攻撃を避けながら猛攻を仕掛ける。
また、戦いに対して異常な執着を見せ、死に際でも戦闘を楽しむ狂戦士。
代わりに『戦士が戦いを捨てて逃げる』行為に対し、追いかけて殺す以外の思考が出来なくなる。
●Q&A
Q.
ケニング……思ったより弱くない?
A.
所詮量産機なので。ただ、本来の性能であれば耕太が到着する前にウールヴへジンを倒せるぐらいの性能はあります。
あの時は中破状態なのを、基礎知識しかない小鳥遊さんが無理矢理応急修理しただけですから。しかも2週間ぐらいで。本来の性能と比べて、3割減ぐらいしています。
また、武装が右腕の代わりをしている杭だけなのも問題でした。
Q.
小鳥遊さんって、パイロットとしてどれぐらいの実力?
A.
コードギ●スで言ったら、脳みそ小鳥遊さんがキャンセラー無し改造済みオレンジ卿。肉体再生小鳥遊さんが改造前オレンジ卿ぐらいの腕前です。正面から倒せたらラウ●ズ確定ですね。
伊達に8年間生き延びていない、ゴリゴリのエースパイロットです。
Q.
未来世界って、その腕前でも雑兵扱いなの?
A.
はい。腕前は専用機貰えるレベルですが、そもそも専用機を作れる余裕がもうない状態ですし、霊的な才能が無さ過ぎて専用機貰っても大して性能上がらないので……。
あと、シンプルに『鍛え上げた異能者』の方が強いからですね。
Q.
どうして耕太は未来で人類のママになったの?
A.
私にもわからん。気づいたらなっていた。
Q.
自称デミウルゴスの本名ってなに?
A.
デミちゃん氏
「ひ☆み☆つ☆」
Q.
どうして英国と日本以外の異能者は微妙なの?
A.
地球に流れている霊脈が、うまい具合に地上へ噴出しているのがこの2カ国だけだったからですね。それ以外の国でも、地下を流れる魔力量自体はあんまり変わりません。
また、この2カ国以外の異能者でも『例外』はいます。
Q.
耕太はTSしますか?
A.
しません。少なくとも本体はしません。でも人々の噂の中やソシャゲの中ではどうなるか分かりません。
Q.
未来世界って追い詰められ過ぎじゃない?
A.
ぶっちゃけ国単位で霊地だった日本が陥落したのが最大の原因。ただ、その後の『色々』も影響している様です。
Q.
小鳥遊さんの今のボディは自前ですか?
A.
はい。あのボディは、脳みそからデミちゃん氏が治癒魔法で肉体を再生した結果です。たぶん、機械兵にならず健康かつ文化的に15歳まで過ごす事が出来たら今の見た目でした。
Q.
今作もオッパイハーレムですか?
A.
ハーレムかどうかも未定です。
Q.
高校生のふりをする公安の人はセクシーダイナマイトですか?
A.
遠海さん
「そうだよ」
●おまけ 『とある世界の、とある港で』
天が焼ける。
空から大渦を見下ろす様に、地上から空に出来上がった紅蓮の大渦を見上げていた。
これで、持っている戦闘用スクロールは最後。軽くなった杖を投げ捨て、剣を構える。
飛行型は、今ので相手も品切れのはずだ。しかし、まだまだ陸を攻めてくる魔物は多い。
罅割れ、雑草があちこちに伸びたコンクリートの地面。それが見えているのは、3割程だろうか。
それ以外は、全てが魑魅魍魎によって隠されている。
日本は、滅びた。
『回帰の日』から数年。ここ最近は日付を数える余裕もなく、具体的な日時は思い出せないが、この国は魔物に奪われてしまった。
自衛隊も警察も機能しておらず、あちこちで人間狩りが行われている。
今もこの国で生きている者達の希望は、この港から出る避難船だけだった。
あちこちで、色んな戦いをしたけれど、全て無意味だったのだろう。少し前ならその無力感に涙が出たかもしれないのに、今は何も感じなかった。
3つ首の魔犬が、山羊頭の半人半魔が、虎や狸を混ぜた獣が、ゆっくりとこちらへ向かって来ている。
その中から、2体の人に近い骨格をした魔物が進み出て来た。肌は片や病的に青白く、片や反対に墨の様に真っ黒だ。
共通しているのは、目や鼻がない事と、やたら魔力量が多い事だろう。
『───、───!』
『───……!』
はたして、この怪物どもは人語を喋っているのだろうか。中には、知能の高い魔物もいると聞くが、自分には分からない。
いつからか、他人の発する言葉が理解出来なくなっていた。
肉体は、万全である。固有異能のおかげで、怪我や病気も無縁であり、飢えもしていない。呪いさえも、この肉体は弾き飛ばす。
であれば、心因性なものだろう。生憎と、心当たりがあり過ぎて分からない。
魔物によって母が魔物に変えられ、父を食い殺した時だっただろうか。
魔物になってしまった母を救えず、この手で斬った時だっただろうか。
魔物でなかったはずのあの人の心臓を、剣で貫いた時だっただろうか。
それとも……それとも……それとも───……。
敵の前だと言うのに、無駄な思考を繰り返す。自分の背には、最後の避難船が出港準備を進めていると言うのに。
機械のトラブルで、未だ港を出られていないらしい。船を動かす燃料にすら集めるのに苦労していたのだ。当たり前と言えば、当たり前だろう。
言葉は分からないが、何やら嘲りと挑発をこの怪物達はしているらしい。あるいは、魔性に堕ちないかと勧誘でもしているのだろうか。
死にたくなければ、従うのが正解なのだろう。でも、それすらどうでも良い。
いいや、戦う必要も良く考えればないのか。無駄に義務感を覚えてあちこちで人助けをしていたが、結局はそれも無意味だったのだし。これも、意味のない戦いだろう。
だったら、剣を置いても良いではないか。もう、休んでも良いではないか。
そう言えば、何日眠っていなかったのだろう。最後に戦闘中以外で背中を地面に預けたのは、どれぐらい前だったか。
切っ先が、地面を向く。口以外顔に何もない2体の魔物が、嗤った気がした。
何か、言っている。嘲笑っているのか。それとも表面上は賢い選択だと褒めているのか。
何でも良い。疲れた。もう何も見たくない。
剣を握る指から、力が抜ける。偶然、柄が引っかかっているだけの状態。
足音が、聞こえてくる。悲鳴が、聞こえてくる。どちらも、段々と大きくなってきた。
その中で、何故だろう。妙に頭を揺らす音があった。
「──、───!」
煩い。眠らせてくれ。もう自分は十分頑張った。
良いじゃないか。僕は、ただの一般人だ。英雄は、他にいる。ここに来るまで、何人もそう呼べる人を見た。そして、皆死ぬか別の所に行った。
座ってしまおう。この薄汚れたコンクリートの地面が、最上級のベッドに思えてならないのだ。
腰を下ろして、横になって。眠ってしまえば、どれだけ気持ち良いだろう。
「──!───!!」
だから、黙ってくれ。お願いだから。
どうせ、もう自分に人の言葉は届かない。文字は読めても、声なんて。
「──て!」
言葉なんて。
「──すけて!」
もう。
「たすけて!」
……くそったれ。
『ガァアアアアアア!?』
振るった剣から、肉を裂いた感触が伝わってくる。
目を開ければ、黒い方の魔物がこちらへ伸ばしていたのだろう右腕を失っていた。
見た目のわりに、流れている血は人間とそっくりらしい。こんな時だが、少し驚く。
『キサマ!小癪ナマネヲ!』
「煩い」
久々に人語を聞いた気がする。それがこうも頭に響く声だとは、運が悪い。
先ほど聞こえた声も子供のキンキン声だったのだから、気分は最悪である。
最悪な、はずだ。
『死ニゾコナイガァアア!』
繰り出された青白い方の爪を、未来視によって見切る。身を屈め、横回転しながら回避。勢いのまま、胴を引き裂く。
両断されたそいつの首を左手で掴み、『視た』方向へと掲げた。すると、ほぼ同時に後退した黒い方が放った青白い炎が『盾』に直撃する。
『ガァアア!?』
『コノッ……!』
更に後退しようとした黒い化け物へ、燃えている死にぞこないを投げつけた。
仲間だろうに、魔物はその体を左腕で殴り飛ばす。受け止めてやれば、盾としてまだ使えただろうに。
『シマッ』
黒い方の心臓へと剣を突き刺し、捻る。唇のない口から赤黒い血を流しながら、魔物はこちらの右腕を掴んできた。
『コウカイ、スルゾ……!楽ニ、死ネルトオモウナ……!』
「でしょうね」
刀身を捻り、そのまま魔物をバラバラに引き裂く。
血の雨を浴びながら、先程よりも幾分か近づいた化け物の軍勢を見た。
気分が悪いはずなのが……どうにも、体が軽い。羽の様だ。
「───こいよ」
まるで、こちらの声が合図だったかの様に、化け物どもが一斉に雄叫びを上げて押し寄せてくる。
背後から、汽笛の音が聞こえてきた。それに振り返らず、剣を振るう。
ああ、まったく。
もう少しだけ、眠るのは先になりそうだ。
読んでいただきありがとうございます。
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