自室-悪夢と超能力者-
ワタシノソウマトウ
「ねえ、真理。真理は何で生まれてきたの?」
「それは…望まれたから。……だと思う。」
「じゃあ、私が望まないからさ…」
ヤメテ!それ以上言わないで!お願い!
「消えてよ。」
どこからか、「あーあ、言っちゃった。」
と、笑と共に声が聞こえてきた。自分の声だ。
全部自分の声だ。
繰り返す自問自答も、すすり泣く声も、ふざけて笑っている声も、
全部、全部、全部、全部、全部、ゼンブ、ぜんぶ!
「ふざけんなよ!何でこんなこと…!」
思わず叫ぶ。すると、返事のように忘れかけていたナニカの声が聞こえてきた。
「全てはあなたが望んだからよ。」
私のすべてを理解している。そう言いたげな声だ。
私はそんな事望んでない!
何であなたにそんなこと言われなきゃいけないの!?
「それは…。」
「それは…?何?早く言いなさいよ。」
「それは…貴方が…
貴方が死体同然の生活を望んでいるから。」
どういう…意味…?
目の前が真っ白になる。ソレと同時に記憶がフラッシュバックする。
「先輩は俺が守りますから。」
「ヤバい…吐きそう。」
「アオくん、真理チャンをヨロシクねぇ。」
「もちろん!」
「あんなんと組まされて大丈夫かって聞いとるんや!」
「早く目覚めろ。」
何かが抜けてる。そう、何かが。
ナニカチガウンダヨナァ。
ヰツモトナニカガサァ。
ナァ、ソウダロウ?ワタシ?
ドウナンダ?ネヱ?
もう…五月蝿い、煩い、五月蠅い、ウルサイ、うるさい。
うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
「なんだ…夢………か……。」
私は見開いた目を戻し、天井方向に突き出した手を力なく落とす。
ボスンッという音と共に柔らかな羽毛ぶとんに腕を受け止めてもらう。
ふと、昨日までのことを思い出す。
前総理大臣は、自分を庶民にした奴に仕返しをしようとして鈴先輩を半殺しにした。
アオは超能力者Rの重さを知った。
香奈はさみしそうな笑顔で笑った。
私は…。
私は…?
私は何をしたの?
何もしていない。息をして酸素濃度を薄くしたぐらい。
ジャマモノ。
世界にそう言われた…そんな気分だ。
「意味わかんないよ…。」
「ヰミヲオシエテアゲマセゥカ?」
どこからともなく聞こえてきた声に驚き、
思わずガバッと上半身をいきよい良く起こした。
まだ…寝ぼけてるのかな…?
「うっ!」
心臓がドクドクと激しく音を立てる。
次の瞬間には私はベットから落ちていた。




