↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/46

46.聞くことにした

★あとがきに大切なお知らせがあります!★

新連載の告知がありますので、確認していただけると嬉しいです!

 レイレイがこうも徹底的に人をダメだと言うのは初めて聞いたからだ。彼女は普段、気が弱いこともあって誰かを侮辱することなんて絶対にしない。


 しかし、それと同時にレイレイとその姉さんは本当に親しい仲だったのだろうと想像できた。


「もちろん言いますよ。なんせ当時は本当に大変でしたから……」


 レイレイは肩を落とす。


 はあと大きく息を吐いて、


「洗濯物は脱ぎっぱなしですし、洗い物は机の上に放置。朝昼晩の食事の用意、なんなら買い物までわたしが担当してました。はぁ……思い出すだけでため息が止まりませんよ」


「にしては、楽しそうに語るな」


 そう言うと、彼女は苦笑した。


「はい。そんな姉さんでしたが、わたしは大好きでした」


 彼女の竿が大きく揺れる。


 水面に映っている陰が歪み、しばらく眺めていると魚が釣り上がった。


 レイレイは糸を持ちながら、宙にぶら下がる魚を眺める。


「姉さんと一緒に行く、釣りが大好きでした」


 俺は近くに置いてあったバケツを手に取り、レイレイに差し出す。


 彼女は器用に魚を針から外して、バケツの中で泳がせた。


 ふと、俺の方を一瞥する。


「もう、叶わないかもしれないですけれど」


 そんなことを言うレイレイの姿が、とても小さく見えた。


 とても寂しそうに見えた。


「俺はレイレイのことをあまり知らない。それこそ、出会った経緯は『マスターを襲った訳あり奴隷』として売られていたところを俺が代わりに引き受ける形だった」


 彼女は訳ありだった。


 俺の前、レイレイを売っていた商人は彼女を腫れ物扱いしていた。そりゃマスターを襲った前科がある娘なんて、恐ろしくて誰も買い手が付かないからだ。


 ただ、俺は彼女が苦しそうに見えたから交渉して引き受けた。


 別に奴隷商から奴隷商に居場所を移ったところでという部分もあるが、俺的には少しでも彼女が幸せになる方向へと歩ませてあげたいと思った。


 けれど、俺は彼女のことを何も知らない。


 幸せにする以前に、彼女のことをまだ理解していない。


 深く聞くのを避けていた……というのもあるけれど。しかし、今思えば少しは聞いたほうがよかったのかもしれない。


 だから、聞くことにした。


「教えてくれないか。レイレイはどういう経緯で奴隷になったんだ」


新作連載投稿しました!


「強すぎて魔女認定され婚約破棄された転生者、チートな魔力を活かして辺境でセカンドライフを送る〜え、私が守っていた領地が壊滅しそう?今更そんなこと言われても、絶対に戻りませんから!〜」


下記に添付してあるURLか、下の方にリンクを作っておりますのでそちらから飛べます。もしよければ読んでいただけると嬉しいです。


https://ncode.syosetu.com/n0704mv/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。