あとがきです
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。文学フリマ短編小説賞のために書いたこの作品、皆様いかがでしたでしょうか?
あ、この作品はもちろん一次選考も通過することなく落ちました。なにしろ私自身が書き終わった時に「……って受かるかこんなもん!」と叫びましたからね。
作品的には肝心要の演劇シーンへの工夫や表現技術が足りないかなぁという自己評価ですが、それ以前に作品全体に悪意を出し過ぎました。
文学フリマ短編小説賞ってなろうの主催でしょう? この悪意的作品をなろうの顔にはできませんて。無理無理。
事実、合格したのは優しい小説ばかりですもん。
書き始めた頃はコンテストに受かるため、桃華達二年B組が目を覚まして最高の演劇で優鬼を打倒する王道展開にしようと思っていたのですが……人間は己の性からは逃れられないとはジョジョの台詞、たぶん優鬼に池波正太郎先生について熱く語らせた当たりで完全に崩壊しました。
そして受からないとはわかっていても、書きたい事を思う存分書く方が楽しい。これぞネット小説の醍醐味よ。
私はこの先も、こんな悪意にまみれた小説ばかりを生み出すのでしょう。
それでは、いつかなろうに悪意ブームが起こることを祈りつつ、これにてドロンッ!