第2話
1週間ほど家に帰れず仕事ができるのはある意味
幸せなのかもしれない
そこに矜持があれば。
『ねぇ、、着替えたんだけど?』
気怠そうな声が聞こえた。
声が聞こえる方を見ると
そこには、知らない子がいた。
あれ?今日はワンオペだったような?
『あ、似合ってる!可愛いー!新人冒険者ちゃんの服も可愛いね♪』
『ふん、、なんでもいいわよ。
仕事なんだし』
わー、コンセプトぶち壊しの発言
なかなか気難しそうな子のようだ
ここでは、新人ちゃんは駆け出しの設定でそれようの服がある。
俺の推しも前までは、新人の服で給仕してたもんだ。懐かしい。
『鈴木さん、今日ワンオペだったんだけどオーナーが連れてきた新人の子で
名前は、、』
『コメット。』
、、、自己紹介おわり!?え?
まぁ、今日初めてだしそんなもんか
『コメットさん、宜しく!冒険者の鈴木です。』
『、、、ども』
人見知りか?
『きゃーー!!本当にかわいい!』
『やめて、ルナさん、暑い、くるしい、』
抱きつく推し
嫌がる、新人
いやーー、よきかな良きかな。
『ルナさん、鈴木がキモい顔してるから離れて』
え、そんな顔してたかな?否定する自信ないけど、、呼び捨て!
『コメちゃん、鈴木さんはキモくないよ!すごく優しいんだから!
あ、そうだ鈴木さんごめんなさい!
お席どうぞ。飲み物はエールでいいですか?』
『エールで!あと、ワイルドボアの干し肉と、世界樹の木の実をお願い!
あとお皿は一緒でいいよ』
食べ物も異世界ぽい名前が付いている
初め来た時は、頼むだけで一苦労だったが今では慣れたもんだ
エールは、ビール
干し肉は、ジャーキー
木の実は、ナッツの盛り合わせ
ここは飲食店というよりは
酒場をイメージしているため
食事というよりも、おつまみが多い
定番のお絵かきオムライスや
チェキ(インスタント写真)などはあるし
女の子とお話しメインではあるが
今のご時世、いかがわしいお店がおおく
お国から厳しいルールがあるため
つきっきりで話をするわけではなくて
女の子は業務をしながら、時々手が空いたらお話しするくらいの感じである。
あくまでも、酒場での接客で、接待ではないのだ。
秋葉原には接待するお店もあるが
俺は接客派なだけで、選ぶのは客の自由
このお店は細かく言えば接待可能店ではあるがオーナーの裁量で接客スタイルで
営業をしている
『コメちゃん、さっき教えたエール入れて!』
『うん』
『私は、おつまみ作るからエールいれたら手伝って!やり方も見てほしいの』
『うん』
推しが指示をだし新人が手伝う
うん、さすがだ。推しよ!
『はい、エール』
店オリジナルのコースターを
置いて上にエールを置く
見た目もバッチリ!
『ありがとう!美味しそうなエールだ!頂きます』
『ふん、当たり前、私がいれた』
なんだろうツンデレなのか
嬉しそうではある。
表情には出さないが、誇らしげで、
推しの手伝いをしに行く
それにしても今日は、ほかの常連もとい
冒険者連中がいない
夜の21時だ、先ほど推しと話したように混む時間帯なのだが、
『はい!ワイルドボアの干し肉と世界樹の木の実です。
お皿いっしょ乗せ乗せセットお待たせー♪』
推しがノリノリでも持ってきた。
『覚えた、次は私がやる』
『さすが、コメちゃん!もう私が教える事はなにもないね』
『私は出来る冒険者、天才』
この子もなかなか面白い子のようだ。
『それでは、魔法をかけます。
コメちゃん教えた通りお願い!』
『うん、まかせて』
コメットが両手を突き出して構える
『始祖ファンよ、我が手に破壊と再生と祝福を。』
このお店では、飲み物や、食事に
女の子が考えた呪文や、詠唱を唱えてから提供される。
まぁ、厨二病な人が好きそうなノリを再現してくれてるわけだ。
女の子は初め恥ずかしいとは言うけど
慣れればなんてことはないそうだ。
ただ、今日は不思議なことがおこった
コメットの手のひらから
淡い青い光がでている。
みんなそれを見ながらポカーンっと
なってしまった。
光は収まった。
『え、なに、今の、、』
推しが慌てている
『またまたー、何かの演出でしょ?
最近の技術はすごいね!今日から始めたの?』
推しをみるとどうやらそうではないらしい。
『、、、、』
コメットは何も言わないが驚いているようではあった。
その時だった
ギィィィー、、
ドアが開いた。
誰かはいってきた。
『遅かったか。』
その瞬間、店内が明るくなり
眩しくて目があけられない
意識が薄れていく、、、
鈴木さんはとても優しい性格で、多様な価値観を受け入れる器を有してます。




