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37『神の分水嶺』

 果てある宇宙を漂いながら、ボイジャー一号は思い出していました。丸かったころの地球のことを。

 果てある宇宙を漂いながら、ボイジャー二号は努めていました。丸かったころの地球を忘れようと。

 この二機は今、それぞれ別の道を歩もうとしているのです。


 ゴウン


 果てある宇宙を漂う中で、ボイジャー一号は上昇していく感覚を得ました。


 (ゴウ)


 果てある宇宙を漂う中で、ボイジャー二号は下降していく感覚を得ました。彼女、或いは彼は自身が抱いてしまった思想の影響を受け、止められぬ落下を開始したのです。


 ゴウ


 ボイジャー二号が、ボイジャー一号に語りかけます。


「ボイジャー二号これより、堕天を開始します」


 ボイジャー一号が、ボイジャー二号に応えます。


了解(ラジャー)


 これが、二機の神の最後の通信でした。そして、ボイジャー一号、人生初の涙でした。

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