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盧植のおそらくは居ただろう子供に転生?した系三国志の話  作者: 凡凡帆凡
三国志のここら辺ってギチギチ過ぎるでしょ編
19/33

偉い人の長話ほど眠くなる物はない

ブクマ・ポイント・ランキング・誤字報告有難う御座います。


折角の休みなのにスイ◯チ2買えなくてキレて書きました。チクショオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!! くらいの感じです。いや企業は頑張ってくれてるとは思いますがそれはそれとしてチクショオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!


( ゜д゜)チクショオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!


( ˙-˙ )......スン。


失礼致しました。急に落ち着くなって言われそうなテンションになってしまいました。


17日まで一日一話。計8話投稿します。暇潰しにでも見てってくれたら幸いです。

 宮殿の西園にある演武台たる平楽観。そこにはズラリと真新しい鎧を纏う歩兵と騎兵が並んでいる。彼等と彼等を統べる八人の校尉は見上げ立つ。

 大きな壇に十二枚の彩色豊かな華蓋、その塔の様な台の下には天子の車が止まり、傘の下には劉宏があった。

 小さな壇に九枚の彩色豊かな華蓋、その塔の様な台の下には大将軍の車が止まり、傘の下には何進があった。

 八人の校尉の中で最も大柄で強靭な男が前に出る。諸校尉諸兵士がその場あるいは下馬して片膝を突き高台へと頭を垂れた。最後ただ一人立つ校尉は蹇碩。


「蹇碩よ!!」


 鎧を纏う皇帝が壇上傘下で声を張る。


「はは!! 臣、蹇碩ここに!!」


 力強い軍礼、片膝を突き天を、天子を仰ぎ見る宦官。


「西園に集った八校尉!! お前は此れ悉くは当然として延いては全軍の総帥である!!」


 真新しい鎧を纏う兵達の周りに集められた将兵に大きな騒めきが広がった。


「即ち司隷を始め此処に居る大将軍さえ隷下にある!! 此の無上将軍として命ずる!! 四海の乱を平定せよ!!」


 皇帝が己を将軍とし宦官に軍権を預けると言う儀式と通達。そんな茶番を小壇の上に座る男は冷めた目で見ている。

 彼は大将軍ではあるが軍事作戦というより警邏で功績を挙げた人物だ。肉屋と言う出自から力こそ強いが軍略と言うよりは商いじみた内政手腕に優れている。また見た目は妹もそうである様に頗る整っていて下手な名門の出の者より余程のらしさがあった。

 皇帝の義理の兄という立場の外戚であり十常侍郭勝を後援として朝廷を五年間渡り歩き袁家と縁を結ぶ程度の才能を持っている。


「……はぁ。面倒ですねぇ。董重、いや太后のババアか。連中、肉屋の出自がそこまで気に食わないのですねぇ。家人子とてそう位が高いわけでも無いというのに」


 大将軍は沈黙した。酷く辟易とした、何よりも憮然とした顔だ。何一つ納得出来ない顔。


「肉屋に戻りたい……」


 ボソリと泣きそうな声で言った。呆れ果て辟易とする様な儀式が終わる。自殺をした人間は如何でも良い。


「先ずは後将軍殿に会うか……」


 大将軍は酷い心身の疲労と共に呟き平楽観から去り袁家の屋敷へ向かった。


 〓蹇碩〓


「それで? 如何する蹇碩。何進の力は削ったが」


 陛下は、いや私が支えれば良いだけの事。


「陛下、何進は何一つ弱ってはおりませんワ。此れから削るので御座いますヨ。一先ずは乱の治らない西に派遣しマしょ?」

「ブッハ!! ッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!! ……ックック!!」


 ……陛下はこの喋り方が御好きだなぁ。


「……っくは。はー、はぁー。ああ蹇碩。それは如何いう事だ。軍権こそあれお前の下となったのだ。肉屋の出の奴に何が出来る」

「陛下の御意向と威徳により私はヤツに命令は出来ます。が、しかし我等には実績が未だございません。故に他者の賛同は得難い。

 故に何進を西にやりあわよくば暗殺し賊に負けるのならそれで良し。その後には我らが出陣し賊を陛下の恩徳を以て降伏させ八校尉の実績とします。

 またそこまで愚かとは思いませんが断れば軍権を剥奪すれば良い。そうで無くとも奴がいないうちに董公の後援者を増やすべきかと」

「ふむ……」


 陛下が二、三頷く。御理解頂けたようだな。言えば分かってくださる聡いお方だ。


「そうしよう。朕が自ら何進に命じる。これでヤツも断れまい」

「は。しかし御身に危害が及びませぬか?」

「何が出来ると言うのだ。お前達が居るではないか。ああ、郭勝は遠ざけねばな」

「それが宜しいかと。加え八校尉だけでは少々ですが戦力が心許無い。何進が軍を動かせば不安です」

「では子高を驃騎大将軍としよう。母上も御喜びになる」


 ……十常侍が如何思うか。外戚が軍事力を持っては連中にとり我等に付く意味がなくなりかねん。むしろ牽制と地盤を考えれば袁家の後援ある向こうに付くぞ。いや、次代の袁家は我が手中にあるか。


 先を考えれば向こうに移る程ではあるまい。であれば一先ず何進が西に行きさえすれば如何とでもなる。朝廷から何進が消えるまでの辛抱だな。


「何か懸念があるか? 蹇碩」

「……は。十常侍が董殿の軍事力を恐れるのでは無いかと愚考致しました。連中が私に助力する理由が何進の軍権を恐れたが故。留意すべきかと」

「確かにな。確と連中には阿っておこう。良い加減あの様な物共を父母と呼ぶのは苦痛だ。アレらもそろそろ、だな」


 頷けば陛下も御喜びになられる。十常侍はさぞ良い贄となるだろうな。連中はそれだけの事をしたのだから。


「さ、てと。では朝勅だな。いや、と言うより何進を呼ぶか。お前は下がっておけ」

「はは! では私は兵を集めておきますワ。もしかしたら兵権を奪えるかも知れないモノ。その時に暴れられちゃうと困っチャウ」

「ブッハハハハハ!! それ無理!! ほんと無理!! 腹が捩れる!!」

「アーララ陛下どうなさったノォ〜」

「ケフッ……コフュー……コフュー……」

「陛下?!」

「下がれ……! 笑いすぎて死ぬ。 ほんと死ぬ」

「し、失礼致します」

「ギャァッハハハハハハ!! ヒーーー!!」


 しまった。気を楽にして頂こうと調子に乗ってしまった。


 ……いや、いかん。今は陛下の御意志を遂行する準備をせねば。


「潘隠は何処か!!」

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