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盧植のおそらくは居ただろう子供に転生?した系三国志の話  作者: 凡凡帆凡
三国志のここら辺ってギチギチ過ぎるでしょ編
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ポケモ◯迄には欲しいな

「あら〜良いわねー。子幹さんとは違った良い男ねぇ〜。おばあちゃん目の保養になるわ〜」

「ええ、と。有難う御座います。ハイ」

「まぁまぁ礼儀正しい子ね〜。ちょうど御饅頭があるからあげるわ。御饅頭」

「やった!! それは本当に有難う御座います!! っしゃあ!!」


 恰幅の良いオバチャンが盧繁に絡んでいた。そして非常に困った顔で部屋の隅に盧植は逃げている。別に嫌いって訳じゃないけど圧が凄いのだ。


 盧繁を餌付けするのは馬芝というオバチャンである。盧植の師匠の三女であり学友たる鄭玄の妻だった。旦那が袁隗から侍中に任命したいという話を断る付き添いだ。


 盧繁が饅頭パクパクマシーンと化したのを微笑ましげに見ていた馬芝は呟く。


「まぁ義兄上様も分かってくれるでしょう。何せ喪だからねぇ。さて子幹殿」


 そしてニッコリと。しかし妙に圧のある顔で部屋の隅にいた盧植を見る。盧植は頭痛を覚えた。

 馬芝は威圧する積もりは無い事を知っているのだ。何なら茶目っ気だと思っている節があるが盧植に言わせれば余りにも圧が強い。学識高い師が父としてはアレだった為だ。

 そして彼女が此の茶目っ気の無い茶目っ気を出した時は懇願に近い思いで頼み事をする時が大半だ。


「何かな夫人」

「旦那の代わりに義兄上様を宜しくね」

「袁後将軍を、ですか。相変わらずですな。約束は出来かねるが承りました。変わらず律儀な事だ」

「貴方もねぇ」


 馬芝は嬉しそうに笑った。

 此の盧植の答えには出来る限りの事をしてくれる信頼がある。娘として亡き父の人間性はともかく人を見る目は信頼していて盧植はそれを裏切った事がない。少なくとも情勢さえ邪魔をしなければ本人は徹底するだろう信用だ。

 故に安堵さえも出来る。


「ところで夫人、一つ伺いたい」

「何かしら?」

「康成殿は……?」


 馬芝はスーと視線を逸らした。


「御夫人、嵌めましたな?」

「そそ、そん、そなん訳ないじゃ無いですかオホホホ」

「いや無理があるでしょう。昔から申し上げておりますが誤魔化しは向いておりませんぞ。何をさせようと言うのです」


 ダラダラと汗を流す馬芝。片眉を上げて白状しろと言わんばかりの表情な盧植。だが直ぐに馬芝の表情が明るくなった。


「子幹殿お待たせ致した。侍従はお断りさせて頂いたがいやはや。天下は荒れるな」


 盧植は憮然とした顔をして溜息を一つ漏らし振り返る。農耕で火に焼けた理知的な壮年男性が申し訳無さそうに笑っていた。


「お元気そうで何よりだ康成殿。で、私に何をさせたいのだ」

「すまんな子幹殿。儂が頼んだのよ。ちと急を要する」


 答えたのは鄭玄ではなかった。

 酷く座りの悪そうな鄭玄の背から二人が現れる。盧植はポカンと大将軍と後将軍の登場を眺めた。しかしそれも一瞬のことで逡巡して顔を顰める。懸念していた事が起きたと察したのだ。

 今度は心底の大長息。


「もう仕掛けて来たのですか。長幼の序を鑑みる積もりは無いのですね。董重あたりでしょうか?」

「分かって聞いておられるな」


 袁隗は微妙な顔で言う。謂わば現実逃避だと察していたからだ。だが頭痛を堪えた様な表情で何進がズイと前に出て。


「陛下は董公を後継としたい様で、蹇碩は私を涼州に送り暗殺する積もりらしい」


 全員がウンコ踏んだ様な顔になり何進は続ける。


「一先ずは西園八校尉に手柄を立てさせると言って中軍校尉の袁本初殿を東に送り時間は稼ぎました。皇甫将軍からの報告通りなら来年の内には涼州の乱を治まると見たからです。

 だが問題は此の動きの雑さ以上に十常侍の動きだ。連中が露骨に協力する素振りを見せて来やがった。それも郭勝だけなら未だしも凡そ全員がです!!

 どうか先生の知恵を貸して頂きたい。一分どころか全員が外戚に宦官が近づくなど余りにも異常だ。尋常な事ではありません!!」


 老練な政治家たる袁隗も非常に違和感を覚えており溜息を漏らし。


「閣下の麾下におる知者達。何伯求、荀公達、逢元図も意味が分からんと言っている。儂も違和感はあるがコレだという理由に思い至らん。誰彼聞ける話でもないでな」


 盧植は酷く嫌な既視感を覚えた。黄巾と戦った際に何度と見た死兵を前にした時と同じ感覚だ。それは直感だったが間違っているとは何故か思えなかった。

 であれば控えめに言っても想定以上に大きく乱れる事が決まった様なものである。言葉を濁す気にもなれず務めて淡々。


「成る程、彼等は若くして機知に富む。その彼等が分からぬとあれば憶測ではありますが一つ。死を前にした者の切迫を感じます。

 その上で十常侍が接近してくる、と。なれば陛下は御病気なのではないですか?」

「ああ、何と……!! 得心がいったわ……」


 深い納得と共に辟易とした思いを覚えながら袁隗が言った。


 〓盧繁〓


 ねぇ俺居るの忘れてね? めちゃくちゃヤベエ話してんですけど。政争の話俺の前ですんなよ。


 15やぞ俺。いや数え年だと16だけど。聞かせんなンなヤベー話。


 いや、まぁ言うに言えんけど。メッチャ白熱し出したし。肉饅あるし……。


「十常侍と組むのは不快だろうが蹇碩の謀略を防ぐには仕方あるまいよ閣下」

「まぁ、ですねぇ……。連中と組んだと言う風聞は悍ましいが仕方ないか。奸臣は誅殺すべきだが、さて」

「閣下は安易に動けまい。寧ろ向こうに仕掛けられる暗殺が心配だ。情勢の動きも分からなくなるな。子幹殿、時折で良い。内密に会って頂きたい」


 バッチバチに暗殺計画とか立てとる。


「俺、帰って良いかな……」

「私も退出し損ねたわ……」

「困りましたねぇ」

「困ったわねぇ。あ、そうだ子昌ちゃん」

「ア、ハイ……ちゃん。ギリちゃんか」

「貴方にねオバさん御節介しようと思うの」

「……えーと。有難う御座います?」

「お嫁さん。何人も居ると大変よ。確り優先順位は固めておきなさい。これは女性の方も助かるわ。まぁ姉上の受け売りだけど」


 ……うわぁ。すげぇ時代。いやコーユー時代のが長かったんだけど。うへぇ……。


「貴方すごく淡白そうだけど情は深そうだからね。困ってる相手とか割と助けちゃうでしょう?」

「いや俺はそんな良いやつじゃ無いですよ」

「あら? オバさん人を見る目は自信があったのだけど……。まぁ順番を付けるなんて嫌でしょうけどそうしないと大変な事になるわ。一応は覚えておいてね」

「……わかりました。有難う御座います」


 コレたぶん二人は確定してんな……。

馬芝・季蘭(?〜?)

字は適当。三女の季に芝蘭から。盧植の師匠だった馬融の娘で袁隗の亡き妻の妹。後漢書烈女伝に姉の項がありそこに名前だけ出る。

丁度良いんで盧植の嫁にしようと思った。思ったけど袁隗出してからめっちゃ経ってて今更義理の弟にすんのは無理だなってなった。書く前から見つけてはいたのにチクショウ。

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