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異世界のんびり農家 作者:内藤騎之介
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五村(ごのむら)建設中


 大樹の村と温泉地を転移門で繋いでわかったのは、その便利さ。

 徒歩で数日、ハクレンに乗って数時間が、ダンジョンの設置場所まで行く時間だけという。

 これは本当に便利だ。


 便利なのだけど、やることはやらないといけない。

 まずは、温泉地の転移門を建物で囲う。

 転移門があるので、作業員を大樹の村から送れるのであっと言う間に完成する。

 ついでに、温泉地の宿泊施設や脱衣所の補修をお願いする。

 転移門を使って利用する人が増えたので、着替えを入れるカゴや、お湯を溜める桶などを少し増やす。

 ザブトンに頼んで、タオルなどの数も増やさないとな。

 あと、死霊騎士、ライオン一家の顔見せ。

 祭りや武闘会に来ている死霊騎士やライオンはともかく、他は温泉地にずっといるからな。

 温泉地も、来たことがあるメンバーは限られている。

 ちゃんと挨拶をしておかないと、攻撃してしまったり、されてしまったりする。

 不幸な事故は減らしたい。

 ……

 温泉地の利用者が増えて、死霊騎士やライオンたちが嬉しそうだ。

 気が向いた時に、大樹の村に来てもいいからな。



 温泉地側の転移門の管理人は、アサ。

 ダンジョン側の転移門の管理人は、ラミア族。

 転移門の利用に関する基本的なルールは、俺と文官娘衆たちで話し合って決めた。

 決めたといっても、難しいルールはない。

 ルールも二つだけ。

 一つ、利用者は名前と目的を管理人に伝え、管理人はそれを記録する。

 一つ、十歳以下の子供は、大人の付き添いがないと利用できない。

 以上。

 一つ目は、魔王国からも言われている利用者の管理。

 人数制限や通行証なども考えているが、温泉地に関しては当面、フリーにしようと思っている。

 問題が発生してから、その辺りは締めようかと。

 二つ目は、子供たちに利用を許可すると行動範囲が一気に広がってしまう。

 転移した先でトラブルに巻き込まれた時、村にいる時と違ってフォローが遅れてしまうことが予想できた。

 大樹の村やその近くにはクロの子たちや、ザブトンの子たちの目があるが、転移先でそれを求めるのは厳しい。

 子供たちの安全の為にも、子供たちだけでの利用は禁止とさせてもらった。

 もちろん、子供たちからは不満が出た。

 すまない。

 だが、大人と一緒なら問題ないんだぞ。

 ちなみに、子供一人につき大人一人が必要とさせてもらった。

 大人枠にはクロの子供たち、ザブトンの子供たちも認めている。


 ちょっと問題になったのが、スライムたち。

 大樹の村にはスライムが各所にいるが、ダンジョンが出来た後はダンジョン内にもスライムたちが移動した。

 そのスライムが転移門のある部屋にまで来ることがある。

 利用を許可するのかと。

 ……

 ちょっと悩んだけど、保護者がいないと駄目ということにした。

 つまり、子供たちと同じ扱い。

 特別に酒スライムはセーフとなった。

 あいつは賢いからな。

 あと、動物たち……猫や宝石猫のジュエルは構わないが、子猫たちは駄目ということで。


 実際に転移門を運用し始めると色々と問題が出てくる。

 なので、管理を任せたアサとラミア族には出てきた問題を記録してもらい、ルールに改善点などがあれば提案してほしいとお願いしている。

 温泉地ルートで様子をみながら、魔王国領内の五村ごのむらに転移門を設置できればなとふんわり考えている。





 仮名称、五村ごのむら

 正式名称は募集中。

 魔王国領内に設置する転移門を隠す為に作る村なのだが、本格的に始動している。

 少し前の話し合い段階だった時は、大樹の村の雰囲気は消極的賛成だったのだけど、動き始めたら全員が前向きだ。

 やるからには手は抜かないらしい。

 とりあえず、村の建設場所の区画を決め、転移門を設置する大体の場所を決めた。

 そこは俺の屋敷になる予定だ。

 俺は小さな家を考えていたのだが、転移門の出入りを隠す為にと説得され、かなり大きい屋敷を建てることになってしまった。

 区画が決まった後、魔王国の者達が任せてほしいと申し出てきた。

 俺の感覚で作るより、魔王国領内の者が作った方が良いだろう。

 火事対策であまり建物を密集させないようにだけお願いし、任せた。

 連絡では、かなりハイペースで進み、移住希望者も少数ながら移動を開始しているそうだ。

 順調でなにより。

 順調でないのが、周辺清掃。

 周辺清掃って掃除?

 一瞬、そう思ったのだが文官娘衆たちによれば、周辺に縄張りを持っている魔物や魔獣の排除のことらしい。

 冒険者を大量に雇い、山狩りレベルで頑張っているが予定より遅れているそうだ。

 幸いなことに、魔物や魔獣によって村作りの作業員や移住希望者が怪我をする事態にはなっていないが、手助けをお願いしますと凄く恐縮した連絡がきた。

 文官娘衆と相談し、ガルフとダガ、リザードマン五人、ハイエルフを五人、派遣することになった。

 俺としてはクロの子供たちやザブトンの子供たちを送りたかったのだが、反対された。

 反対理由。

 五村が悪い意味で目立ってしまう。

 そんなことになるかな?

 まあ、魔王国領出身の文官娘衆の意見なので受け入れる。



 ガルフ達は、ハクレンに乗って移動。

 ドライムの巣で一泊し、二日の移動予定。

 それにフタが同行する。

 転移門の座標指定用の石を設置する為だ。

 設置後、フタはハクレンと共に村に戻り、転移門の起動に備える。

 ガルフたちは五村を拠点に、一ヵ月ぐらい頑張る予定だ。

「早く終わらせますよ。
 武闘会に出たいですから」

「それはわかるが、怪我はしないようにな」

「もちろんです。
 無理はしません」

「よろしく。
 あと、五村の正式名称を考えておいてくれ」

「五村じゃ駄目なんですか?」

「俺達には意味がわかっても、魔王国の連中にはいきなり五から始まる変な名前だろ」

「でっかい塔を五本建ててるとか」

「……なるほど」

「冗談ですよ。
 考えておきます」

 ガルフたちが出立。



 ……でっかい塔を五本か。

 さすがに塔は無理でも、五体の像とか。

 村のシンボルを五角形にするとか……

 名前を考えるより、そっちの方が楽かな?

 おっと。

 先走らない。

 魔王国側にも正式名称を考えるように依頼している。

 そっちの意見を聞いてからにしよう。

 そう思ったところで、ラスティが産気付いたとの報告を受けた。


昨日は寝落ちしてしまいました。
すみません。
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