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神様の棄児  作者: ryo-KK
冒険者
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冒険者の修行場と新たな扉

ユークの酒癖が露呈してから早くも1週間が過ぎた。


今日は島のダンジョンへの初航海が予定されている。


船も昨日完成していて式次第も昨日行われ無事終了していた。


ウィンの為の小屋や騎士隊の駐屯所も既に完成しているのだ。


漁村の村も半分程は完成しているが、ウィンを毎回城から移動させるのは面倒だと言う事で城まで船が入れる。若しくは水神竜が通れる水路を作ろうかと計画もされていた。


作るのはユークが居れば簡単なので苦労はしないが、問題は既に城の堀周りに家や店が出来ていて何処を通すかだ。


それは別の話なのでセドリックに任せる事にする。


朝食を食べ終わりユージンとウィンを連れて新しく作ったウィンの小屋へワープする。


ユークは製作の段階から見ているから知っているが、小屋は高さ20m幅40m四方の簡単な小屋だった。


陸にある事から只の倉庫とも見ようによっては見られるのだが海側は壁も無く大きく開けている。


船を外でウィンと連結するのも大変だろうと小屋の中の端の方にユークによって短いがウィンと船が入れる様な水路がその場で作られた。


今回の初航海では一応島の調査も予定に入っているので、ラクト司書長とラクトの部下の研究員も2名同行する予定になっている。


船は最大40名が乗せられる大型?中型?のものだ。


ユーク達は直接ウィンに乗れるので人数には含まれない。


船には帆や舵等は全く付いていないのだ。


研究と宿泊出来る部屋の方に重点を置かれて作られていて、船の形をした宿屋と考えると解り易いのでは無いだろうか、当然調理場も完備されている。


この事が切っ掛けで、海上交通が大きく変わるのだが、それはコンラット国だけが可能なので今は置いておく。


ユーク達はラクトと島の調査に行く事が決まっているが、ユージン達騎士隊36名はダンジョンの攻略?に行く事になっていた。


片道に掛かる時間はおよそ1時間程だろうと思われる。


距離にして漁村からだと役50km程離れた所に島はある。


ウィンの最大時速は90kmを超えるのだが、その速さで進むと船が持たないのだ。


今後は島の方にも小屋なり船着場なりを作る事も既に決まっている。


それに島で水神竜の卵を集めるのは禁止されているのだ。


これは現状全く人を襲わないから無闇に手を出さない方が良いとラクトが言ったからだが、今後もし水神竜が襲って来た場合はユークによって討伐されることに成る。


ラクトは泉の調査はこれ以上意味がないだろうと島の調査をする事にしていたのだった。


「今日は護衛の方宜しくお願いします。」


道中、ラクトがユークに頭を下げてくる。


「はい、魔物は僕達で倒しますから。ラクト様達はお好きな様に動いて下さい。」


「それは有難い。」


「ところで、島の何を調査するのですか?」


「今回は、植物から島が出来て何れ位経っているのかと言う事と、水神竜が本当に襲って来ないのか、後は島中に散らばった魔物の動向調査が主ですね」


「魔物の動向調査?」


「はい、以前お話したと思いますが、泉から溢れてる割に島の魔物が少ないと言いましたね。」


「ええ」


「それではその魔物はどこに消えてるのでしょう。その為の調査です。」


「具体的にはどうやって調べるのですか?」


ラクトは単純に魔物を見つけて後を付いて行くと言う方法を考えていると言うのだが、無理があるとリオが指摘した。


「それだと時間が幾ら有っても足りません。もしその魔物が結論につながれば良いですが、ただウロウロしてるだけなら意味がありませんし、こちらに気づくと襲ってきますから無駄に時間が掛かります。」


ラクトはそれは百も承知だと言う。


しかし行動を知るのには後を付けるしか無いだろうというのだ。


「それならもっといい方法が有りますよ」


リオが言うにはピエール等の火竜で空から動向を探ればいいだろうと言う事だがラクトは乗ることが出来無いから無理だと言う。


「ですから、火竜部隊に任せて、消えた行き先に探して貰えば良いのですよ」


「成る程、そこに先回りして隠れて待ってれば良いのですね。」


「はい」


ラクトは確かにその方が早いだろうとユークに協力を頼み込んだ。


ユークは念話でアリシア達に連絡をして事の次第を説明する。そして特別に部隊に手伝って貰う事となった。


ドラゴン部隊は連日他国の海域の調査とコンラット領地の警戒をして貰っているのだが、ユークの頼みと有れば早急に駆けつけるのは当然の事だ。


だが国王の意だからと言う訳では無い。


ただユークの頼みを聞けば、その分後で、お情けを頂けると決められて居るからだ。


国王としてドラゴン部隊を動かすのには、当然セドリックの了承も必要なのだ。


国王なのに・・・と思わなくも無いが、ドラゴン部隊は特に城に居ない日が多く侍女達よりもユークとの接点が少ないので損だと言う意見が出たからカーラが特別に決めた条件の一つなのだ。


ドラゴン部隊には他にも普通の騎士隊と違う取り決めが存在する。




ドラゴン部隊採用の条件と特典



1、ユーク様の寵愛を受けられる女性に限る。


2、数日の連続勤務が出来る。


3、火竜を怖がらないで世話が出来る。


4、月に1回以上寵愛を受けられる。


5、避妊術と毎月病気の検査を受けられる。


6、異性が居る場合も同意を得る事が出来る。


7、隊長の指示に従える。


8、ユーク様と合う時間が少ないが不平不満を言わない。



勤務内容


1、火竜に乗ってコンラット国の警備と警戒。


2、Sランクの魔物と卵の調査。


3、空からの調査や支援。


4、週5日以上の勤務。


勤務の内容は宰相の許可が有る任務と隊長の許可が有る任務に限る。


但しユーク様以下ミーシャ様、カーラ様、クララ様が特例として認める任務は隊長の判断で決めて良い。その場合は別途特典が与えられる。



賞与と特典


給与は騎士隊と同じく階級による物とする。


休日は週2日、事前に報告した場合のみとする。


昇給はランクが上がった翌月からとする。


ユーク様からの特別な任務を受けた場合は、希望者にはその日の夜寵愛を受ける権利が貰える。


危険な任務も同じく希望者には寵愛を受ける権利が与えられる。


寵愛を受けない場合は有給を1日与える。



例外としてユークからの求婚が有った場合は本人の意思を尊重するが、事後の拒否は国家への反乱と見なし厳しく処罰する。



と成っているのだ。


ツッコミ概の有る文も多々有るが、こう決まっている。


ドラゴン部隊に入っている時点で、ほぼ寵愛確定なので、文句は出ないしアリシア達は喜んで引き受けるのも解りきっていた。


今回の頼み事も2つ返事で引き受けて貰えたのだが、アリシア達は誰が行くかで揉めていた。


「隊長!私が行きます。」


テラに乗るクレアが一番に名乗りを上げる。


しかし他の隊員も一斉に立候補する。


「私が行くから皆は引き続き任務を遂行して」


アリシアの言葉には隊員一同が猛反対した。


「隊長はこの間もユーク様にお情けを頂いたじゃ有りませんか!たまにはあたし達にもチャンスを下さい」


「そうですよ、私達は殆んど決まった日しか抱いて貰えないのですから隊長以外でお願いします。」


アリシアはそれでも自分が行きたいと言い張るのだ。


「これからは公平にクジで決めましょう。」


隊員の意見にクレアが頷いた。


「そうね。隊長が選ぶと絶対隊長はユーク様の所に行っちゃうもの。これからは毎回クジにするのが良いわ」


これ以上揉めると任務に支障が出るだろうアリシアは納得するしか無かった。


調査した事をメモる為の羊皮紙にアミダを書き順番に名前を書いていく。


それぞれが線を1本足してから開票する。結果クレアが見事当たりを引き当てた。


「それでは行ってきます。」


クレアは意気揚々とアリシアに宣言してユーク達の居る島へと向かったのだった。



ユーク達が島に着くと既にテラとクレアが近くの魔物を討伐して待っていた。


「あれ、クレアが来たの?急に呼び出して御免ね」


ユークはクレアとテラに侘びを言う。


「あの、ユーク様今晩楽しみにしてます。」


「あはは・・・。うんそっちも含めて宜しく頼むよ」


「はい!」


クレアは直ぐにユークから受けた任務を遂行すべくテラに乗り調査に向かった。


ユージン達は既にダンジョンに向かっていった。


交代制なのか6人はウィンの側に待機しているのだ。


「それでは行きましょう」


ラクトの合図でユーク達も移動する事に成った。


まずはダンジョンの反対の島から調査すると言うので海神竜の巣が有る場所まで移動する。


雑魚の魔物しかいないので歩く速度は一向に衰えないのだが、海神竜の巣に近づいた時はラクトと研究員が足を止めたのだ。


海神竜のまとう威圧感は敵対していなければあまり怖くもない。


しかしこの島に居る海神竜は数が半端無く多いのだ。


ユークに『大丈夫だから』と、言われるのだが、ラクト達は恐怖心を抑えることが出来なかった


何とか海神竜の巣を抜けてダンジョンとは反対側の島に辿りついた一行だが、ラクトと研究員は疲労感から休憩することにしたのだった。


ユークはリオとミーシャをラクト達の護衛に残し一人奥に進んでいくのだった。


奥から少し強い魔物の気配を感じたからだ。


ユークが見た魔物はガーゴイルだった。


ユークも実際見るのは初めてなので、ガーゴイルとは思っていない。


ただ、アポリウスから聞いていた特徴に酷似していたのだ。


ユークは念話でアポリウスに確認を取る。


(アポリウスさん?)


(ん?ユーク?)


(はい。)


(久しぶりですね。どうかしたの?)


(前にアポリウスさんから聞いたガーゴイルらしい魔物がまた現れたのですが、どうすればいいですか?)


(えっ!何処に?)


ユークは島の詳細な位置を教えて指示を待った。


アポリウスはユークなら問題無いだろうと倒す様に言う。


ただ、今回は結界を超えた形跡が全く無いから何処から現れたのかは調べないと解ら無いのだそうだ。


(解りました。倒しておきます。)


(うん。宜しく頼むよ!それと他にも居るかも知れないから何か有ったら直ぐに知らせてくれる?)


(解りました。それでは母にも宜しくお伝え下さい)


ユークはミーシャ達に知らせず単独でガーゴイルを倒したのだが、ドロップアイテム等を落とす事はなかった。


ユークは直ぐにラクト達の元に戻って、調査の中止を指示する。


「さっき見た事のない魔物が居ました。推定SSランク相当です。」


ユークの言葉にラクト達は興味深々なのだが、Sランクの魔物ですら怖いのだ。


ユークがSSと言ったからには嘘では無いとラクトも解っている。


「以前フルール大迷宮で見られた魔物だと思います。」


ユークがそう言うとミーシャは直ぐにガーゴイルだと解ったみたいだ。


ラクトもフルール大迷宮に現れた新種の魔物の事は話に聞いていた。


1度きりの事だったので、調べることも出来なかったのだ。


「ユーク様倒したのですか?」


「はい、火竜よりも強かったです」


実際倒すのに掛かった時間は一瞬なのだが纏う魔力が桁違いに火竜より多かったのだ。


(ご主人様もしかしてガーゴイルですか?)


突然ミーシャが念話で話しかけて来た。


ユークはミーシャの方を見て静かに頷く。


「研究したいですね」


「ダメです。もしさっきの魔物が大量にいるとしたら貴男方を守れないかも知れません。もう少し僕達で安全を確認してから島の調査に掛かりましょう」


ユークは言い切りラクト達と船にワープした。


リオにラクト達の側に残る様に言い。ユークはミーシャとダンジョンのユージンの所に向かう事にした。


ユージン達は泉に居ると思われるのでワープで一気に移動する。


予想の通りユージン達は泉の側で湧いて来る魔物を倒しまくっていた。


「皆さん無事でしたか!」


「ユーク、どうした?」


「さっき向こうの島で推定SSランクの未知の魔物が見つかりました。」


「SSランクだと!」


「はい、魔物は僕が倒しましたが、まだ他にも居るかも知れません。もしかすると此処も危険かも知れませんから一度国に戻って下さい。」


「そう言う事なら仕方ないな。」


ユージンは一度引き返す事を隊員に告げる。


戻るのは勿論ユークのワープだ。


船に隊員達と戻ったユークはユージンに国へ帰る様に指示してミーシャとリオを引き連れて島の調査に向かった。


ユージンとラクトは残りたいと言うのだが流石に危険だ。


ユークが拒否して仕方無くユージン一行は国に帰るのだが、研究員の一人が島に残っているのだった。


慌ててたのもあって、人数の確認を怠ったのは誰の責任でもないのだが、ユークにすら気づかせずに船を抜けたのは凄いとも言えた。


研究員の名はライト、彼はと言うとラクトの弟で、兄ラクトの手伝いをしているのだ。


船でラクトにあまりの緊張からお腹の調子が悪いとトイレに行くと言って隠れて船を降りていたのだ。


ライトは多少冒険者としての経験もあるからここの魔物位なら大丈夫だと思ったのだろう。


ユークはライトの存在に気づかずに移動する。


当然先程の位置までワープで移動するので、隠れてユークを見ていたライトは置いてけぼりだ。


ユーク達は移動してから先程の魔物のことを話し合う。


「ご主人様やはりガーゴイルで間違いないのでしょうか」


「うん、多分だけど聞いていた特徴と同じで、火竜よりも魔力は凄かった」


「あっあの!私は初耳なのですが・・・」


「ああっ以前アポリウスさんに聞いた事が有るんだよ。フルール大迷宮に僕とミーシャが調査に行った時にアポリウスさんと会ってね。その時にガーゴイルと言う太古の魔物が存在すると聞いたんだ。ただ数がもの凄く少ないからあまり問題にしなくても良いだろうと言う事だったから話し忘れていたんだ」


ユークはリオに出生を話す事はまだ早いだろうと嘘をついた。


「そうですか。もしその魔物が沢山この島に存在するとしたらどうなるのでしょう」


「そうだね、もし沢山居るのなら僕達以外は立ち入り禁止にしないといけないね。ただ、気配もしなく成ったから問題はないと思うけど。」


ユークはもう危険は無いだろうと考えて居たのだが、話は簡単には終わらなかった。


島の端まで調査を進めてユーク達は洞窟を発見したのだ。


洞窟は然程深くもなく直ぐに突き当たったのだが、此処で見慣れたものを発見する。


コンラットダンジョンの最下層にある転移結界がここにも有ったのだ。


しかしコンラットダンジョンの結界と違いガーゴイルが此処から来たとすると結界が生きているという事に成る。


ユークはもう一度アポリウスに連絡を取る事にした。


(アポリウスさん聞こえますか?)


(ええ、聞こえるわ)


(コンラットのダンジョンに有った魔族の転移結界と同じものが見つかりました。)


(そう、暫く監視しててくれる?直ぐに行くから)


(解りました)


ユークは念話での会話を終わらせて、リオとミーシャに言う。


「リオは船を追い掛けて護衛に回ってくれる。」


「はい」


「ミーシャは僕と此処で暫く監視して貰う」


「はい」


ユークはクレアを呼び寄せてリオと船の護衛に向かわせる。


リオとクレアはテラに乗りユージン達の船を追いかける。


暫くして船に追いついたリオはユージンが何か叫んでいる事に気がつき甲板に飛び降りた。


「どうかしましたか?」


「実は・・・・」


ユージンとラクトからライトが消えたと聞かされる。


可能性が有るなら島に残っていると考えられるというのだ。


(ご主人様!)


リオは念話でユークを呼ぶ。


(どうしたの?何かあった?)


リオはライトの事をユークに話す。


連れて帰るから先に帰ってて良いとリオに言いミーシャに監視を任せてユークは捜索に行く事にしたのだが、時既に遅く魔物に大怪我を負わされていたのだった。


ライトは魔物の数を大した事がないと判断して島に残ったのだが、ご存知の様に溢れると言う言葉通り次から次へと湧いてくるのだ。


多少冒険者の経験があったとしても一人で何とか成る数ではないのだ。


怪我の度合いで言うなら何時ぞやのレミーに近いかも知れない。


ユークは直ぐ様ハイヒールで応急手当だけして漁村に戻った。


直ぐに騎士隊に任せてからミーシャの元に移動する。


戻ったユークが目撃したのはミーシャとガーゴイルの戦闘だった。


例えガーゴイルと言えども1匹ならミーシャでも十分対応出来る。


見ている間にミーシャはガーゴイルを討伐してみせた。


「お待たせ。怪我してない?」


「はい、私は大丈夫です。ラクト様の弟君は見つかりましたか?」


「うん、大怪我してたけど何とか間に合ったよ。漁村の騎士隊に任せて来たから大丈夫だと思う」


「そうですか。それは良かったです」


「それより又出たの?」


「はい、扉が光ったと思ったら扉が消えて先程の魔物が現れたので、倒しました。」


「そうなんだ。ミーシャ的にガーゴイルの強さってどう思った?」


「強さですか、そうですね。確かに火竜等のSランクの魔物よりは強いですが、少し強いかピエールよりも弱いと言ったところでしょうか」


「SSと言うよりS+と言ったところ?」


「そうですね。私が思ったのはその辺りでしょうか」


ユークはミーシャと今後もし出てきた時の為に冷静にガーゴイルを分析していたのだ。


「ご主人様?」


「なに?」


「ここの扉が開いたと言う事はコンラットのダンジョンも危険なのでは有りませんか?」


ミーシャの言葉に答えたのはユークでは無くアポリウスだった。


「その心配は無いよ」


突然話に入って来たアポリウスにユークとミーシャは驚いて声がした方を見た。


アポリウスはゆっくりと空から降りてきたのだ。


「久しぶりだね。さっきの話の事だけど、あそこの結界は私が更に結界をかけているから先ず破られる事は無いでしょう」


「それを聞いて安心しました」


ミーシャは胸を撫で下ろしてアポリウスに先程、此処からガーゴイルが出てきた事を告げた。


アポリウスはミーシャの言葉を聞いて何やら黙り込んだ。


黙り込んでいるのは神界と念話で話をしているからなのだが、ユーク達には考え込んでいる様にみえたのだ。


「ユーク達にはまた迷惑を掛けたね。ただこの結界を封じてもまだ他にもあるかも知れないし新たに何処かに作られるかも知れない」


「ではどうすれば?」


「今度開いたら私が逆に結界に入ってみるわ!」


「それは魔界に行くって事ですか?」


「ええ」


「そんな事をして大丈夫なんですか?」


「私なら問題ないわ、ただ私が向こうに行く時にガーゴイルか違う魔物がこっちに残る事になるの。その討伐をお願いして良いかしら」


「それは構いませんが、結界はどうするのですか?」


「私が向こうで張り直すから心配しないで!それに既にユーリア様、ユークのお母様も動いていらっしゃるわ」


「母さんが?」


「ええ、魔界に行って何処に結界を張ってあるのか調べて下さってます」


「それなら安心ですね。」


言いながら待っていると突然結界が光りだした。


「来たわね!それでは後は任せたわ」


「解りました」


ユークが返事をしたのを確認してアポリウスは結界の中に入っていった。


代わりに結界からはガーゴイルが出てきたがユークが黒耀剣で一瞬の内に切断したのだった。


念話で倒したら帰って良いとアポリウスから知らせて来たので、ユークとミーシャは城に戻ることにしたのだった。


城に戻りユークはアポリウスからの連絡を待ったのだが、知らせが来たのは翌日だった。


そしてこの知らせが元で、世界は恐怖に包まれていくのだった・・・。

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