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神様の棄児  作者: ryo-KK
冒険者
88/88

兆し

転移結界を潜ったアポリウスは魔界のとある場所に出たのだ。


余りにも辺鄙な場所に出たアポリウスは周りを見渡して首を傾げていた。


アポリウスが出た場所は、神界とは真逆の位置に当たる場所なのだ。


神界から遠いからバレないとでも思ったのかと考えていた。


魔界に先行している筈のユーリアと連絡を取り取り敢えず封印処理をしてからユーリアの下へ向かった。


ユーリアも既に2箇所程封印を済ませていたのだ。


アポリウスはユーリアと合流して自身の部下とも言える下級神立ちにも命じて転移結界の調査封印を進めていくのだった。



一方アポリウスが去った後島から移動したユークとミーシャは城に戻って来ていた。


セドリックに転移結界の事を話すためだ。


実際話すのはセドリックだけで良い訳では無いのだが、セドリックに報告しておけば近い内に緊急会談が開かれる事になると解っているからだ。


未知の魔物ガーゴイルの恐怖やそれに類する魔物が他に現れてからでは遅いのだ。


ユークはアポリウスの『ユーリア様も動いている』と言う言葉に他にも転移結界が有るのだと予想できていたのだ。


もしコンラット以外、ユーク以外がガーゴイル等と遭遇した場合最悪なケースが予期出来るだけに早急に各国と話し合いたかった。


しかしガーゴイルの侵攻はユークの予想よりも早く色んな場所で目撃されて来ていた。


コンラットでは流石にこれ以上の転移結界は発見されることは無かったしガーゴイル等の魔物も発見されて居ないのだが、セルラと平原のダンジョンやフルール大迷宮等他国のダンジョンではそれらしい魔物の目撃情報や冒険者の死亡報告が今までの5倍報告されていて、かっこくのは対応に追われていた。



親友の結婚式で帰省していたカーラも情報収集に父王を手伝い慌ただしくしていた。


「帰ったら旦那様に大迷宮の調査をお願いしてみますがギルドにも調査依頼を出しておいて下さい」


カーラは自国の冒険者ギルドと騎士団にも調査をするようにと宰相のアイザックに頼み結婚式参加後直ぐにコンラットに戻ることを父エルマーに告げていた。


カーラからユークに連絡を取る方法が無い。


カーラ自信ユークのパーティーに入っている訳では無いので念話も習得していないのだ。


ましてやフルール王国からコンラット国までの距離でカーラが念話を習得していたとしても届くはずも無かった。


ユークから連絡が有れば直ぐに迎えに来て貰えるのだが、今日に限っては全く連絡は無かった。


初めから5日後に迎えに来ると聞いていたのでそれほどユークも問題が有るとは思っていないのだろうとカーラは結論づけていた。


フルール王国にも当然ワープを使える冒険者は存在するのだが、ユークと違いコンラットまでなら最短2日かかるのだ。


それは移動距離が長い為魔力がもたない為回復しながら移動するからだ。


馬車で戻るよりは十分早いので、先にユークに迎えに来てもらう様に手紙を届けに行って貰っている。


だが早くても明後日になるだろうとカーラは思っていた。



その頃ユークはマホガリア聖王国からの緊急依頼で魔物討伐に向かう最中だった。


セドリックに報告した時にセドリックから聞かされたのだ。


リオを残してミーシャと2人でマホガリアに移動したユーク達は3匹のガーゴイルに善戦しているマホガリアの騎士隊の姿を見止めたのだ。


騎士隊は何とか食い止めたいたのだが倒すまでには至っていなかったのだ。


「ご主人様!ここは私が引き受けますので、先にブライアン様の所へ」


「3匹居るけど大丈夫?もし何かあったら直ぐに呼んで」


「はい」


ミーシャは勢い翌返事をして前線で指揮をしているガストンの下に走って行った。


ユークは直ぐに城の中に消えて行く。



「ガストン様!加勢に来ました。」


「おぉ、ミーシャ様!・・・・ユーク様は?」


「ご主人様は先にブライアン様の所に行かれました。」


「そうですか」


「現在の状況を教えて頂けますか?」


ガストンが言うには最初は5匹に襲われていたらしいのだが何とか2匹を倒した所だと言うのだ。


魔物が攻めてきたのは早朝で夕方近い現在まで続けざまに戦っているのだと言う。


「解りました。あの3匹は私が倒します。ガストン様はけが人の方へお願いします」


「ミーシャ様お一人でですか?」


「はい、あの魔物なら問題有りません」


ミーシャは言うなり駆け出した。


騎士隊からガーゴイル1匹を引き受けて各個撃破して行く。


騎士隊はミーシャが戦い出すと直ぐにほかのガーゴイルの下へ向かうのだった。


1匹3分程で倒したミーシャは直ぐに次のガーゴイルの所へ向かう。


2匹目を倒した時に最後の1匹はワープで現れたユークが一刀のもとに切り伏せていた。


幸い死者は出ていなかったが怪我人は100名を超えていた。


一応今後の事も考えてマホガリアに待機する事にしたユークとミーシャだがこの決断が重大なミスで有ったと知らされることとなるのだった。


(ユーク聞こえる?)


知らせが有ったのはマホガリアでガーゴイルを倒した1時間後だった。


(アポリウスさん?)


(ええ、ユーリア様と魔界を探したのだけど新たに2箇所発見封印したわ)


(と言う事はぜんぶで4箇所ですか?)


(そうねユークの国の2箇所と他の2箇所よ)


(他の2箇所は何処に繋がっているのか解りますか?)


(それは既に封印してるから解ら無いわ。でももうでなく成ってる筈だから探して貰うしか無いわね、それとそっちから見ただけでも解る様に結界の魔法陣が青色に成っていたら封印出来ている証拠なの)


(解りましたこちらで探してみます。・・・これで全部終わりですか?)


(それはまだ解ら無いわ、引き続きこっちでも探してみるけれど魔界を我が物顔で動くにはそれなりに厳しいのよ、じかんが掛かると思うけど2・3日の内には何とか探し出すからそれまで気をつけて)


ユークはアポリウスからの連絡を聞き最後であって欲しいと心底思っていた。


取り敢えず夜迄待機してみたが新たなガーゴイルが姿を現すことは無かったので、コンラットに戻ったのだった。


自室に戻り一休みしていた所今度はセルトが襲われているとセドリックが報告に来た。


急いでミーシャとリオを連れてセルトに向かった。


しかし報告が来るまでに時間が掛かったせいかセルトは壊滅的な被害を受けていた。


騎士隊の善戦も虚しく既にバーン商都は廃墟とかしていた。


住民の死体は既に吸収されたのか見える範囲には見当たらないのだが、ユーク達は直ぐに王都に移動した。


セルト王都は至る所で魔物との戦闘が行われていた。


マホガリアと違うところはガーゴイルだけではなくワイルドベアやオーク等の昔から生息していた魔物も王都を襲撃していた事だろう。


「ガーゴイルは僕とミーシャで対応するからリオはそれ以外の魔物を倒して!」


「「はい」」


其々が別れて魔物に向かっていく。


ユークは真っ先にガーゴイルだけを集中して倒していく。


ミーシャはガーゴイルを倒しつつ近くの魔物を殲滅していく。


リオは人々を襲っている魔物を中心に倒していく。


次々に倒されていく魔物に先程の様な勢いは見られなくなった。


ようやくユーク達の救援に気づいたセルトの民や騎士達は安堵の吐息を漏らしたのだった。


「ユーク様だ~~~」


{ユーク様が来てくださった~~!」


等とそこいらから聞こえてきた。


ユークは既に6匹のガーゴイルを倒している。


ミーシャも2匹のガーゴイルを倒しているのだがどうやらガーゴイルはそれで終わりだったみたいで指揮官を失った魔物は次々と逃げ出していこうとするのだ。


ユークは追撃と片っ端からまほうで倒していくのだが衆人観衆の前で神がかりを使うことは出来なかった。


セルトと言う事でブラハ村にも戻って見たが村は既に原型を留めていなかった。


ユークは愕然としてしまった。



体調不良で病院通いをしております。

更新がかなり空いてしまいましたがやめた訳では有りませんよ!

まだ暫く通院しますので不定期更新ですが申し訳ありませんがお許しを・・・・・。

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