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神様の棄児  作者: ryo-KK
4章 王国
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コンラット改造計画

新コンラット国が軌道に乗り火竜のペット化と言う離れワザをも見事に決めてみせた国王にセドリックは只々感心していた。


国王の仕事は全くしてくれないのだが、カーラ王妃がその分頑張ってくれているので、文句も無かった。


セドリックは国の安定した産業と守りを考えユークに相談が有ると私室を訪ねていた。


「セドリック様いつもお仕事ご苦労様です。」


ミーシャがお茶を淹れてもてなした。


「いえ、それが私の仕事ですから」


「本当にセドリックさんには迷惑かけてます」


ユークも自覚してるので、セドリックには頭が上がらない思いだった。


「それで今日相談したい事なのですが」


セドリックが言うにはもっとSランクの魔物をペットにして水神竜にはコンラットの守りをさせ、地竜に鉱山の護衛、火竜には領内の監視をさせてはどうかと言う事だ。


「水神竜を飼うなら大きな池が必要だよ?」


「はいそこで考えました。コンラット王都の周りに堀を作りドームとつないでは如何かと」


「成る程、ドームにも池を作りそこから堀に行けるようにするんだね」


「はい、さいわいドームの外にも空き地は有りますからそこから堀につなげれば問題はないかと思います」


「卵を集めないといけないね」


「はい、ピエールが十分戦力になりますから、騎士を付けて各地に偵察に出せば効率的に集められるのでは無いでしょうか?」


「騎士が発見したら僕が回収に行けば言いだけだから時間も取られないと言う事だね」


「はい、問題はピエールが騎士を乗せて飛ぶかと言う事です」


セドリックの悩みにミーシャが答える。


「今の所私達かクララ位でしょう。」


「ですね、でもクララ様や王妃様を危険な任務には絶対に出せません」


「私達なら構いませんよ」


「いえ、それはダメです。 もし何か有ればユーク様の事ですからその土地毎消し去る可能性が高いです。我が国だけなら構いませんが他国まで巻き込むのは支援して下さってる各国に申し訳が立ちません」


「それでは困りましたね」


「そこで考えたのですが、ユーク様の寵愛を受けた女性なら問題は無いのではないかと思いまして、侍女達に試させたのです。」


「侍女達にですか?」


「はい、ユーク様は既に侍女達に寵愛を授けたと聞きまして」


ユークは申し訳ないと頭を下げた。


「いえ、それを非難している訳では有りません。実際侍女達の仕事も前以上に出来てます。むしろどんどん頑張って頂きたいくらいです」


ユークは程々に頑張りますと照れながら答えたのであった。


「話を戻しますが。寵愛を授かった侍女達ならピエールは言う事を聞く事が確認されたのです。」


「そうなのですか?」


「はい。しかし侍女に偵察任務は無理ですから、近衛騎士の隊員にも寵愛を授けて貰えませんか?」


「え、ええ~~~~」


ユークは飛び上がり驚いたが、ミーシャが答える。


「セドリック様、それがこの国の為に成るのですね?」


「はい、必ず。」


「そうですか、解りました。ただし無理強いはいけません。今はピエールしか居ませんから多くて2人で十分でしょうからユーク様に抱かれたいと強く希望する方を選んで下さいますか?」


「勿論です。希望者のみを選別したいと私も考えておりました」


「では早速選別して下さい。1時間後に此処に連れてきて下さい。お風呂の用意と医者の手配はしておきます。」


「ミーシャ様に賛同して頂けると何よりの力です。」


セドリックは直ぐに部屋を後にした。


ミーシャはエマに医者の手配を急がせた。


ユークは侍女の相手をした時からミーシャが認めたのなら仕方ないと諦めていたのだ。


その頃セドリックはユージンに話をしていた。


「確かに良い考えだと思うが、ユークの奴め羨ましいぜ」


「あはは、ユージン殿も男ですね。私も羨ましいですよ、この城、否、この世界中の女性の大半がユーク様の女になっても不思議では無い位にモテモテですからね」


「ああ、確かにあいつからは不思議なオーラの様な物が漂ってる気がするが、モテ過ぎだろ?」


「それでも他の男達から不満が出ない程実力もありますからね」


「そうだな、俺も嫌いじゃ無いしな。あ~~~しかし羨ましぃ~~」


「それでは騎士の選抜お願いします。」


「解った、2人でいいんだな」


「そうですね、今回寵愛を受けるのは2人ですが医者を度々呼ぶのは手間ですから希望者は全員検査だけ受けるように伝えて下さい。」


「選考でもめそうだが?」


「次にチャンスが有ると思えば訓練も頑張るでしょう。」


「そうだな。解った。選んだら行かせるよ!」


「はい、お願いします」


ユージンは練兵場にいた隊員も隊舎に集めて説明した。


隊員全300名の内、男性は70人女性が230人なのだが希望者は200人とかなりの人数になってしまった。


30人が希望しなかったのは結婚してるか彼氏が居るからなのだが、200人の中にも結婚してたり彼氏持ちの隊員がいたりもした。


ユージンはそう言った隊員達も除外して、120人の候補を選んだのだ。


今回2人の希望者を募る時は流石に簡単には決まらなかった。


仕方無く任務自体も危険だからと実力勝負にしたのだ。



結局残ったのは騎士隊隊長のアリシアと副隊長のクレア(獣族18歳)だった。


「なんだよ、アリシアもクレアもユーク狙いだったのか?」


ユージンの言葉に2人は当然と隠す気すらなかったのだ。


「2人を狙ってる男達が悲しむだろうな?」


「統括、他の男性隊員とユーク様を比べるのが間違いです。せめてユーク様に一太刀でも入れられる男性が居れば考えますが全く掠る事すら出来ないのでは話にもなりません」


「アリシアの言いたい事は解るがなそいつは無理だろ。俺でも無理だ。わはははは」


ユージンはごまかす為に大きく笑った。


「では今回寵愛を受けるのはお前達に決まったが、王妃が説明が有ると仰っていたからミーシャ様を訪ねる様にな」


アリシアとクレアは他の候補者の先頭に立ち医者の待つ部屋へと歩いていった。


2人は検査も終わりミーシャの待つ部屋にエマに案内されて入って行った。


「突然の話でお二人もお困りでしょうが国の為に承知して下さい」


ミーシャが2人を労わり声をかけてきた。


「いえ、王妃様こそ国王様に何人もの女性が関わり、お心をお察しいたします。」


「私たちはあの方が認めたのなら文句は有りませんから気にしないで」


「はっ、お心使い感謝します。私達も侍女達と同じで国王様に惹かれて此処に居ます。むしろ機会を与えて頂けて感謝しています。」


「そう、貴方達もご主人様が好きなのね」


ミーシャが笑顔で答えた。


「はい、王妃様を前に言う事では御座いませんが、国王様ほどの殿方が近くにおられれば好きになるのも当然とお許しください。」


「別に怒ってないわよ。ご主人様はそれ程の方だと私達も解ってるから、ただ、自分から結婚を迫ったり、抱かれる事を強要はしないでね。ご主人様がお困りになるから」


「では、国王様から申し込まれた場合はどうなるのでしょう」


黙って聞いていたクレアがミーシャに尋ねた。


「ご主人様が貴方達を抱きたいと言うなら何時でも貴方達で好きにして下さって構いませんよ。それに結婚だって、ご主人様が望まれるのなら私達は貴方達を歓迎します。」


「浮気されたとお怒りに成らないのですか?」


「浮気って怒るのなら重婚は無理よ。すでに私達でも争ってる事になるわ。私達はご主人様から変わらぬ愛情を頂ければそれだけで幸せなの。ご主人様が何人の妾を持とうとも関係ないのよ」


ミーシャの言葉に適わないと思う2人だった。


ミーシャの案内で個室風呂に通された。


「貴方達は此処で綺麗にしててね。もう直ぐご主人様も見えられるから」


「国王様もご一緒に入られるのですか?」


「勿論よ、それと国王様って呼ぶとご主人様は嫌がるからユーク様って呼んでね」


「はい」


暫くするとユークがミーシャと入って来た。


「ミーシャ様も一緒だったのですか?」


「当然でしょ。ご主人様のお体を洗うのは私の役目なの貴女達をお抱きになるとしてもそれだけは譲らないわ」


「アリシアとクレアだったね。本当にいいんだね」


「はい、ユーク様がお嫌でなければお願いします」


「2人みたいな可愛い子を嫌な訳無いだろ、僕のほうこそよろしくね」


ミーシャに体を洗ってもらい湯船に入ってアリシアとクレアを抱き寄せた。


「ご主人様私はハーレム部屋の用意をしてきますからゆっくりお楽しみください」


ミーシャはそう言うとユークにキスをしてから出て行った。


ユークは2人を抱き寄せたままキスをして雰囲気を盛り上げていく。


3人はハーレム部屋に移動して重なりあった。


その日の夕方アリシアとクレアはピエールの元へ行きピエールが拒否しないか確かめた。


ピエールはユークの愛情を授かった2人を好意的に受け入れ2人を乗せて空に飛び上がったのだ。


この時ピエールの体長は10mを雄に超えていた。


5人位なら乗せても平然と飛びまわれる位の力も有ったのだが人に危害を与える事などはまったく無かったのだ。


翌日からアリシアとクレアは火竜隊と呼ばれて卵の調査に向かうのだった。


後にコンラットドラゴン部隊と名付けられる世界最強部隊の足がかりになるのであった。


ベッドに残ったユークはミーシャに連れられ再び風呂に入っていた。


ミーシャとリオ、エマの3人を風呂で可愛がりセドリックの元へ向かった。


堀の深さは20m、幅は50mドームの中に作る池の深さは30m、直径が40mと言う設計図を見せてもらった。


工事は街から職人を雇い明日からすると言う。


「その工事は僕がやるから細かい手直しだけ頼んで良い?」


「それは構いませんが大変な作業ですよ」


「任せて、明日には終わらせるから」


セドリックも流石に無理だろうと思ったがユークを常識で考えてはいけないと改めて思い知らされることになるのだった。


翌日、ユークの姿はドームにあった。


ミーシャやリオ、クララにセドリックも揃っていた。


レミーとカーラは城で仕事中だ。


ユークはドームで池になる場所を線で囲みながら話しかける。


「これくらいの池で足りるかな?」


「水神竜の場合広さより深さが大事ですから足りると思います」


セドリックの説明に頷き更に質問をする。


「掘った土はどうする?かなりの量になるから湿地にも置けないよね」


「王城辺りは土壌も良いので、辺境に持って行けば良い作物も育つでしょうから各地から取りに越させます。隣の空き地に移動させて頂ければ問題ありません」


ドームの隣にはペット化が成功すると練兵場として使えなくなるとドーム3つ分の予備地を取って有るのだ。


王宮の周りに城壁が無いので何処までが敷地か全く解らないのだが、市街との区切りに門だけは立っている。


後は建物で囲うようにしてるのだが、至る所から城に入れるので門番は置いてないのだ。


ユークは池の真ん中に当る場所に立ち池の完成図を思いながらワープと念じた。


一瞬でセドリックやミーシャ達の前に大きな穴が出来上がったのだ。


ユークは空き地に移動させた土塊をウインドの魔法をぶつけて細かくしてからドームに戻った。


「こんな感じでいけそう?」


依然固まったままのセドリックに代わりミーシャが答える


「池はこれで良いと思います。後は通路ですが、橋とかをかけるなら先に作った方が良いかも知れませんね。」


我に返ったセドリックが答えた。


「そ、そうですね。しかしユーク様がすごいとは聞いてましたが。此処までの事を平然とやられるとは思いませんでした。」


ミーシャ達はもう慣れた事なので何も思わないのだが、初めて見たセドリックには驚愕だったのだろう。


水はこの国の地下水をそのまま引きゆっくりと溜める事になった。


職人達に頼み水路をつなぐ。


ユークは堀の製作に取り掛かったがこれには少し時間が掛かったのだった。


曲線に掘り進むと町の一部も一緒にワープさせそうになったりもするので200mずつ位しか進めないのだった。


しかしユークの魔力なら十分1日で作業を終わらせる事が出来たのだ。


橋は平らな所で組んで、ユークがワープで乗せると言う方法でどんどん出来ていき、国への侵入路は計8本作られたのだ。


ドーム内にも橋がかけられドームと堀をつなぐ水路には全面蓋がされて地下水路みたいになったのだ。


領地内で土が欲しいと言う地域へはセドリックが知らせていた。後日ユークがワープで運ぶことになった。


堀と池の水も堀を掘った時に新たな地下水脈に当ったのか湧き出してきたので2.3日で溜まるだろうと思われた。


こうしてコンラット国の改造計画は完成を迎えるのだった。


一方卵を探していたピエール達は捜索の帰りに見慣れない物を発見する事になる・・・・

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