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神様の棄児  作者: ryo-KK
4章 王国
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番外編 ミーシャの気持ち

物語はユークが結婚を申し込んだ日まで戻る。


「ミーシャ、リオ、レミー、それとカーラ」


ご主人様が私の名前を呼ぶ。


何時も聞いている大好きな彼の声。


でも何時もと雰囲気が少し違っている


「はい」


呼ばれた皆が返事を返す。


「クララは今すぐの事じゃ無いけどクララが成人を迎えたら改めて聞くからその時迄まってて」


(ご主人様は何をおっしゃりたいの?)


「これから先にもっと奴隷を増やすと思うんだ。でも皆の事は大切にしたいとも思ってる。」


少しの間が空きご主人様がもう一度名前を呼んでくれる。


「ミーシャ、リオ、レミー、それとカーラ、僕と結婚してくれないか」


(え、今なんて言ったの? 聞き間違い?)


私が愛する人の言葉を聞き間違える筈は無いと頭を振り確認する。


「ご主人様、本当ですか?」


「うん、まだ子供は要らないけど、今後買うだろう奴隷と区別する為にはこれが1番良いと思った。僕は皆が好きだから今すぐ結婚しても正直構わないと思っていた。」


(う、嬉しい、嘘みたい、でも彼が私に嘘を付く訳はない)


思わず涙が溢れてきた。


(嬉しすぎて、涙が止まらない)


「子供はレミーしか関係の無い話だけどまだ欲しくないから術の解除はしない、だけど奴隷身分は解除するつもりだ。」


ご主人様がまだ話してる。ちゃんと聞かないとと思い私はしっかりと聞いた。


子供は諦めている。奴隷の身分だってどうだっていい。


ご主人様が死ぬ時は私も一緒に死ぬと決めている。


リオ達もご主人様の言葉に耳を疑ってるのだろう目が落ち着いてない。


私が最初に返事をしないと。


「はい、お受けします。」


リオ達も当然の様に申し込みを受けた。


まだまだ先だと思っていた。【結婚】の言葉に嬉しさで胸が一杯だ。


(奴隷の契約なんてどうでも良い。むしろこのままで良い)


皆の気持ちは解らないけれど私の気持ちは伝えておこうと私は声を出した。


「奴隷の身分は子供を欲しいと思えるまで解除しなくて良いです」


言葉が現実になる瞬間が来た。


登録の石像をご主人様は用意して下さった。


紙に自分の名前を書く。


その上にご主人様から【妻】と書くように言われる。


凄く緊張して妻の字が震えていた。


石像は読み取ってくれるだろうか?書き直しなんて恥ずかしい所をご主人様に見せたくない。


(ユーリア様お願いします。どうか読み取ってください)


お母様が神様と知っているので、神様と言わずにお母様の名前でお願いしてしまった。


願いは届いた。


私の腕輪に有った所有者の文字が【夫】に成っている。


(本当に彼の妻になれたんだ)


実感はまだ無い。


と、言うか考えられない。


でも腕輪には【夫】ユークと成っている。


腕輪が壊れてないか何度も確認した。


ステータスと何度念じたか数えられない。


リオ達も同じ様で、しきりに確認してた。


私も自分の目を疑いリオ、レミー、カーラにも確認してもらったし彼女達の【夫】の文字も確認した。


夢では無いのかと太ももをツネってもみた。


痛いけど痛くない。


ご主人様が声を掛けてくれる。


「通行証の書き換えに行こうか」


そうだ、結婚したからやる事も増えるのだ。


私がしっかり皆の分もサポートしないと。


ご主人様に付いて皆で権力の門に向かった。


「結婚したんで通行証を変更して欲しいのですけど」


門番の方に奴隷用の通行証を返した。


綺麗な親族専用の通行証だった。


ユーク様の妻ミーシャと入っていた。


リオ達のも見せて貰ったけど私のが一番綺麗だと思った。


門番さんに『おめでとう』って言って貰えた。


ようやく結婚したんだと実感が湧いてきた。


レミーとカーラは買い物に行くと言って市場の方にスキップして歩いて行った。


私は何時もの様にご主人様の右腕に腕を絡ませる。


何時もより左腕に力が入ってご主人様は歩きにくかったかも知れない。


屋敷に戻ると次々に祝福に来て下さるお客様達、皆さんの『おめでとう』の言葉に涙が止まらない。


私達の為にお祝いに来て下さったお客様に失礼があってはご主人様が恥をかく。


私が笑われるのは構わないが愛するご主人様が私のせいで恥をかいたら私は生きていけない。


ユージン様やデズモント様にも失礼は無かっただろうか?


ご主人様は泣いてる私にも優しく気遣ってくれた。


レミーとカーラも帰ってきたがお客様はまだまだお祝いに来て下さる。


大事なお客様の対応は1番奴隷の私の役目だ。


私が1番だと言うプライドで私は立っていられるのだ。


お客様も来なく成りレミー達も食事の用意が終わっている。


かなり遅い食事な成ったが居間にいるご主人様を迎えに行く。


「ご主人様、遅く成りましたが夕食の用意が整いました。」


「有難うミーシャ」


「いえ」

居間の扉を開けてご主人様が通るのを待つ、それから扉を閉めて振り返るとご主人様は必ず待ってて下さるのだ。


それだけでも嬉しくなる。


左腕を絡ませダイニングまで並んで歩く。


ダイニングの扉を開けてご主人様を先に通し何時もの席に座る。


食事の味が今日は一段と美味しく感じた。


ご主人様は食事が終わると居間に戻りお茶を飲むのも日課だった。


私が給仕してから片付けの手伝いに戻る。


レミーが新婚なのだから提案が有ると言う。



ガールズトークinキッチン


㋹「私達今日が新婚初夜でしょ」


㋯「そうね」


㋹「だからねユーク様を独占したいのよ」


㋷「レミーさんが独占するんですか?」


㋹「違うわよ、今日から4日間ベッドだけ独占できるってどう?」


㋕「私はユーク様と2人きりって初めてだから賛成よ」


㋷「私も賛成だけど順番は?」


㋹「そうね、ミーシャはユーク様と2人きりって経験あるわよね」


㋯「ええ、元は2人でしたから」


㋹「それならカーラからって事にしない」


㋕「賛成!」


㋯「それは納得できません、ご主人様の1番は私の物と決まってます。2番目以降は好きに決めてください」


㋷「ミーシャさんが納得する訳無いですよね」


㋹「良いじゃない少し位」


㋯「そうですね、少しだけ譲歩しましょう」


㋹「それじゃあカーラからで?」


㋯「それはダメです。」


㋹「譲歩するって言ったじゃない」


㋯「ええ、そうですね。朝のキスの順番だけはベッドにいる人が1番最初にしても我慢するわ」


㋹「それって譲歩って言う?」


㋯「嫌ならキスの権利も譲りませんよ」


㋷「確かに譲歩って言えなくも無いですね」


㋹「リオまでミーシャの味方?」


㋷「レミーさんもカーラも奴隷としての教育を受けて無いから知らなくて当然ですけど、1番奴隷と言うのはそれ位権利がある物なのです。全ての奴隷の頂点となれるのですよ」


㋕「私は奴隷ではないですよ」


㋷「それを言うと全くの他人と言われても文句は言えなくなります。」


㋹「そうねそうなると全部が変わってくるから同じ奴隷と考えないといけないわね」


㋕「他人では無いわよ結婚もしたし」


㋯「ええ、でも順番と言うなら同じ身分だと考えないと不公平になりますよ。王女様だと言うなら結婚自体白紙に戻さないと」


㋕「嫌よせっかくユーク様が結婚して下さったのに白紙になんてさせないわよ」


㋯「私達もカーラの事は大好きですよ、だけど身分が違うなら今まで通りには出来ませんよ」


㋕「う~~、解ったわ、同じ身分で納得するわ」


㋯「それが1番良い選択だと思うわ」


㋹「じゃあ結局ミーシャが1番?」


㋯「当然ね」


㋷「仕方ないですね私も異議はありません」


㋹「2番目は?」


㋯「順番通りが1番問題も無いと思うわよ」


㋷「ですね」


㋕「私が一番最後?」


㋯「それは3人できめて頂戴、ただご主人様の迷惑にならない様にね」



私は1番しか認めないと言い切って話を終わらせた。


結局順番通りと決まったとリオからは報告を受けた。


カーラがお風呂の用意を始めたので私は居間のご主人様の元へ向かう。


「ご主人様お茶のお代わりは如何ですか?」


「あっ頼める」


「はい」


たっぷり愛情を込めて紅茶を淹れる。自分の分も紅茶を淹れてご主人様の横に座る。


私が横に座るとご主人様は必ず腕を腰に回してくれる。


優しく抱き寄せられて私はさらにご主人様に寄り添うのだ。


ぴったりと寄り添うとご主人様は私を見て笑顔を見せてくれる。


目の前15cmにご主人様の顔がある。


この状態で私から何度キスをねだったかも数え切れない。


今日は新婚初夜だ。


おねだりしても絶対拒まれない。と、言うより拒まれた事もない。


でもご主人様の近くに居るだけで、自分が抑えきれなくなるのだ。


ここまで人を好きに成れるとは私自身が1番驚いている。


ゆっくりとご主人様に顔を寄せて目を瞑る。


ご主人様はキスをしてくれる。


これだけでも死んでも良いと思える位に幸せなのだ。


リオやレミー、カーラとご主人様の近くに綺麗な女の子は増えたが私を1番に可愛がってくれるご主人様だから私は何も文句はない。


少しヤキモチを焼く時も有るけれど、この先ご主人様に100人の愛人が出来たとしても私を1番に可愛がって下さると信じている。


捨てられるなんて考えた事もない。


ご主人様を1mmも疑わない事が私がご主人様に唯一差し上げられる愛だと思っているから。


皆が居間に集まって一緒にお茶を飲んでいてもご主人様の手は離れないそれが私の自信に繋がっている。


リオ達が居ても平気でキスだって出来るし私の目にはご主人様が最優先で映し出される。


皆でお風呂に入っても私から洗って下さるし私がご主人様を一番に洗う。


今日はいつ以来の2っきりだろう。


ご主人様は絶対に私が一番良い様に触れて下さる


ご主人様を何度も迎え入れて私は何度も昇り詰める。


その度に優しく抱き締めて下さるのが何よりのご褒美だ。


翌日はリオの番だからとレミ-とカーラと一緒に寝る。


隣の部屋からはリオの声も聞こえている。


少し寂しいが約束を絶対破らないご主人様の奴隷として私も絶対に約束を保護にしたりはしない。


レミーとカーラも同じ気持ちなのだろうお互いが顔を見合わせるが言葉は発しない。


2時間程でリオの声が聞こえなく成った。寝たのだろう。


ほっと溜息をついたらレミーとカーラも溜息をついた。


大きな声はだせないので、クスクスとわらって眠ることにした。


4日目カーラの番だ。


カーラも最初の日から知っているがとても変わったと思う。


王女の時より良く笑う様になった。


大人しいイメージはそのままだが積極的に成ったとも思う。


4日間の我慢が限界だったのか凄く激しく愛し合っている。


仕切りにご主人様の名前を口にしているのも解る。


でも私も【ご主人様】と、何度も呼んでしまう。


静かに成った所で今日も眠る。


明日は両親への報告だ。


両親はなんて言うだろうと心配になる。


ご主人様を見て褒めていたのは知ってるがまだ先だと言っていた結婚を急遽した事に反対されないだろうか?


反対されてもご主人様の妻の座を返す気はない。例え両親と決別したとしても・・・・


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