第4王子と初回契約 2
次の日に、顔合わせ会で気になった者を呼んだ。
「なんで、僕達を?失礼ながら興味なさそうだったと記憶しております。」
アルバートと初めて挨拶を交わしたときも、父親に無理連れて来られて、挨拶もそこそこに食べ物につられていった子ども。最後まで知り合いと仲よさげに庭で騒いでいた。まだ幼いのだから仕方ないと、大人からみられていた子ども達。あの輪に入ってみたいと思ったことと、アルバートに対し、とくに取り入ろうとする感じではなかったので呼んだ。
しかし、こんな受け答えがしっかりできる子どもだとは思わなかった。思ったより賢い?
ウォルガーの方は不服そうだ。あの時一緒に遊んでいたために呼ばれてしまったノアも型通りの礼をとった。
「もう一人、いただろう?」
「ギル、ギルバードですか。弟が体調を崩したので来れないと連絡しているはずです。それに、本来顔合わせの参加者ではなかったので。あの時は無理矢理私が連れてきたのです。申し訳ありません」
ノアが謝罪した。大人びた言葉使いをする子ども。
「いいんだ。弟さんの容態が落ち着いたら、一度会ってみたいと、もう一度頼んでくれないか?」
アルバートは、2人にそう、お願いをした。
アルバートが、初めての御学友に選んだのは、4人。
ウォルガー ミッドランド ミッドランド家の第5子。裕福な家庭が通う学校に席だけおき、自由な生活をしている。
ノア オースティン オースティン家の第3子。士官学校の初等部に通っている。
ギルバード アド ユーリフォミア ユーリフォミア家の第2子。学校などの養成機関には通わず、実家で家庭教師が教育している。本来は第4子である弟のシーリーがくる予定だったのだが、病弱のため挨拶代わりにきていたらしい。本来は王太子の側近にとすすめられていたのだが、当時10以上の年令差から、話が合わなかったらしい。かといって、第4王子に与えるにはもったいないと彼の父は考え、息子を参加者リストから外したらしい。
ジェスタ ハルキ クロムウェストは、クロムウェスト家の第5子だが、養子なので血の繋がりは全くない。
アルバートはジェスタからの報告書を見終わり、顔を見た。この男が怪しいけど、父王からの紹介だから大丈夫だが。
「僕の過去は内緒です。ご自身で調べください。いい、勉強になります。無理だと思いますが。クロムウェスト家の養子ですが、血の繋がりもない契約の上の息子。成人になったら消えるので、問題ないんですよ」
「成人になったらいなくなること前提って」
「はっきりしてる方が、ショックが少なく済むんじゃないでしょうか?」
1年後、父王が隣国国王の結婚式から戻る途中で、殺された。
そして、兄 ルーベンス ディス レグシアトルが即位した。
王宮内の空間が、徐々に殺伐としていった。




