だからどうしてそうなった!増えた・・・
台風来ますね、職場に泊まり込みになりそうです。
どこも被害が少ないといいな~
ゆったり更新していきます、少しでも楽しんで、ほっこりして貰えたらうれしいな~
どうぞ~
黒い翼の中、暖かな光に包まれる
少しくすぐったい感覚を経て、そっと脇腹に触れてみると
≪ない・・・痛くない!すごいすごい!!≫
この世界にも治療術はある、冒険者の中には治癒の能力を持っている者もいるらしい
だが、実際自分で体験することは無いと思っていた、何故ならべらぼうに高いからだ。
≪ありがとうございます!≫単純に興奮したまま黒竜を見上げると
≪まさか・・・こんな事があろうとは≫
呆然と私を見下ろす黒竜と目があう
そんな黒竜の態度を不審に思ったのか赤竜が少し不安げに私を見下ろす
≪ど、どうしたんだよ?失敗したとかじゃねーんだろ?元気になったっぽいし≫
コクコクと頭をふりつつ
≪傷、治った!≫
≪そうか!よかった!≫
と一人と一匹で喜んでいると。
≪その幼竜の親を早急に探さねば・・・≫
≪あ?いいよ別に、俺だけでもすぐ見つけられるだろうし
≪そういう訳にもいかん!≫
≪は?≫
≪私も・・・≫
(ん?)
≪私もその幼竜の番に名乗り出させてもらおう!≫
≪≪はぁああ??!!≫なんでそうなるのよ?!≫
≪この小さいのは俺の番だ!俺が守っていくと決めた!≫
≪私にとってはその小さいものは私の運命の番だ!私がその成長を見守ろう!≫
≪後からやってきてなんて事言いやがる!この変態が!運命の番なんて言ってんじゃねー!んなのおとぎ話だろうが!!≫
≪な!そんな事はない!運命の番は実在する!!≫
≪うるせぇ!とにかくこいつの親は俺が探すとっととうせろ!≫
≪断る!お前のような卑猥なものにこんな小さきものを任せられるか!私が最後まで見守るのだ!≫
激しく言い合う二匹の竜を見上げつつ呆然と
「いやいや・・・どちらも無理です。」とつぶやく私の声は、誰にも聞こえず消えて行った。
**************
(疲れた・・・)
混乱した状態のまま、戦いに突入しようとした二匹を止め
(あのままじゃ、興奮した二匹につぶされるとこだった)
少し時間を置いてから黒竜へ突然の運命(笑)の番発言の訳を聞いてみた。
≪治癒での魔力を通したのだ≫
≪はい、治していただきました。≫
≪ふんふん、で?≫
≪ったく、あの様子を見てわからないなんて≫とため息を吐きながら赤竜をにらみつつ
≪通常他者からの治癒は、痛みを伴うんだ。自分のものではない魔力はそうそうなじまないからな、それは注ぐほうも注がれる方もな≫
そこでちらっと私を見つつ
≪この小さきものへとは・・・むしろ心地よかったのだ・・・≫
≪あ(確かに痛みはなかったなぁ、あったかくて優しい光だった)≫
≪そんなことは過去なかった、ゆえに私はこのものが大きくなるのを待ち番となりたい≫
(いやーいきなり番にって言い出した理由は分かったけど、番には無理だなサイズ的にも・・・人間だからとか?まぁわかんないいけど運命の番~とかではないね。まず私人間だし。)
≪それで番宣言か・・・まぁわかったよ、俺もこいつの番になるのは引けねーけど
、なんか治癒の時のは聞いたことあるしな、同行を許してやる!ま、とにかく今は親を探すか≫
≪ふんっお前の様な短絡思考での番宣言よりマシだ、お前の許しなどいらない、が、
ここで言い争ってても仕方がないか≫
ぼそりとつぶやき
ぐっと顔を寄せてくる黒竜
≪すぐにどうと言うわけではない、どうか考えておいてほしい、小さき我が運命の番よ≫
≪あ、あのごめんなさい・・・私お断りし≫
≪あー何、んな近づいてんなよ!この小さいのはほんっとうに柔いんだから!≫
≪ふんっ、わかっている!ビランドの実を扱う様に!だな・・・≫
(私に発言権はないのか?)
先ほどから二匹の会話に入れない。というか自分達だけで完結してるんだけど。
≪では、とにかく領域まで戻るとしよう≫
(りょ、領域?)
≪そうだな、こんな薄いところに俺らがいたら、まーたドライアド達にピーピー言われるしなー≫
≪お前・・・木々の精霊に文句を言われる事をしているのか≫はぁと黒竜は残念そうな目を赤竜へ向ける。
≪っせーな、俺はちょおっと散歩好きなだけだ!空もいいがこの土を抉って駆ける感じがな!あいつらちょっと遠出してちょぉっと木の2.3.よ..んじゅっ本削れたくらいでピーピーキーキー大げさなんだよ!≫
この赤竜の発言には
黒竜と一緒に冷めた目線を送る。
≪それはちょっととは言わないし、精霊達の抗議はもっともだと思うけど?≫
森の木々に精霊が宿っているのは人族も知っている、もちろん高位魔術師も早々会うことのない存在だが。
ドライアド、木々の精霊であり、森の守護者ともいわれる自然霊である。
そんな視線で自分の評価がさらに下がった事を悟った赤竜が
≪で、でもな俺は
≪森を守り木々を育てる、大地との繋がりも高いと言われる精霊ドライアド、そんな子達を怒らせるってよっぽどでしょう?≫
(前世からの影響か、ドライアドって小さなエルフって感じのイメージなのよね~、ん十本って木を削ったらそりゃ怒るだろう)
≪うっ≫
≪う、じゃない!まったく・・・寄り道といい散歩と云う破壊行動といい、あなたってホント・・・(小学生男子みたい)≫
≪す、すまん≫
しゅんと擬音を見えるような動作で頭を下げ赤竜が謝った瞬間
ぽぽぽぽぽっ!とあたりの木々の花々が咲き乱れた、
ぎょっとしてあたりを見渡すと
そこには
≪あリがとなのぉおおお!≫
≪あのアカいのがすまんしたの!!!≫
≪そうなのらんぼうものなの!≫
≪そこつものなの!≫
≪いっつもいっつもオレたちがだいじだいじにしてたのにマウンティングしやがるのだ≫
≪≪すごい!すごいの!≫≫
≪すごいのだ!≫
いつのまにか大量の
綿毛がいた。
次回、色とりどりの・・・・綿毛達の正体は!




