60.ふたり
楽しそうに料理を口に運ぶ二人の写真が続き、食後の飲み物になった。
オカンはアイスティー的な何か。龍寿はホットコーヒーか何かだ。推定アイスティーに曲がるストローを二本挿して、二人で飲む写真。
またしても、店内の客がウケている。俺も、これが他人だったら、笑わない自信はない。
店の入り口からレジが見える。
龍寿は外で待っていて、オカンがカードで支払っている。
街を歩く二人。
龍寿がオカンの腰に手を回して、暑苦しいくらいベタベタしている後ろ姿。
間で時々、横を向いてキスする写真が出てくる。
ちょっと古くて、雑多な感じの商店街を歩く二人の後ろ姿。
オカンが、龍寿にぶらさがるように腕を組んで歩く、嬉しそうな横顔。
信号待ちの間、人目も憚らず正面から抱きつくオカン。
どこか遠くを見ながら、オカンの背中に腕を回す龍寿。ギョッとした目で見る通行人。
スーパーに入る二人。
「店内撮影禁止だから、私たちは外で待ってたの」
姉ちゃんが説明する。
これは室内だから、デーレヴォが会話を録音してくれている筈だ。




