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第1話 勇者は死んだ
はじめまして。 この作品を読んでいただきありがとうございます。 「魔王が勇者になる」という物語を楽しんでいただけたら嬉しいです。
> 勇者は死んだ。
俺が殺した。
だから、俺が勇者になる。
漆黒の玉座の間。
砕けた床には、四人の人影が倒れていた。
勇者。
戦士。
魔法使い。
僧侶。
世界最強と呼ばれた勇者一行は、誰一人立ち上がることはない。
その中心に立つのは、一人の少年。
雪のような白髪。
蒼い瞳。
背には黒い翼。
右手には、禍々しい剣が握られていた。
――魔王。
その名は、アレン。
少年は倒れた勇者を静かに見つめる。
「……終わったな。」
勇者は薄く目を開き、かすれた声で笑った。
「はは……やっぱり、お前は強かった。」
その言葉に、アレンは何も返さない。
静寂だけが流れる。
やがて勇者は、小さく息を吸い込んだ。
「……頼みがある。」
「何だ。」
「俺の代わりに……勇者になってくれ。」
その言葉に、アレンの蒼い瞳がわずかに揺れた。
これは――。
魔王が勇者になるまでの物語。
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