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断章 ノ Ⅱ


――微睡みから、覚める。


夢を、見ていた。


温かい夢、だっただろうか。


記憶は曖昧で、事実は泡沫に消える。


この手には何も残らず、胸はさらに空虚だ。


それでも、使命感だけがある。


なにを、するんだっけ――


――リィン。居るか?


――はい。ここに。


――俺は、何をしていたんだっけ。


――貴方は……。


――いや、どうでも、いいか。


――……えぇ。そうですね。どうでも、いいことです。


――ゆめを、見ていたよ。


――夢、ですか。


――ドワーフ達の、国を旅したときの……ゆめだ。


――えぇ。貴方はそこにも行きましたね。


――俺が……? あぁ、いや、もう……覚えていないな。ゆめは、ゆめだ。


――えぇ。そうです。夢は夢。泡沫に消える、ただの、夢。


――そう……全ては、泡沫。


俺は、微睡む。

王座が光る。

人の魂の光が、俺を包み。優しくそっと、抱きしめてくれる。


あぁ、温かい。


――それで……。


――うん?


――次は、貴方は何処へいったのでしたっけ。


――あぁ、次は……――――



俺は、微睡む。


ここで。

独り。


この世界が平和になるまで。

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