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第43話 二人の美女は暴食モンスター

エイベルとの会話を終えたアーロンはシルフィー達と合流するため(トット)を歩いていた。

街並みを見ながら歩いていると閉店している店舗がいくつもある事に気づく。



「結構閉店の店舗が多いみたいだけど、どうしたのかな~」



街に入ったのが夕方である、エイベルと話してた時間を入れても今はまだ夕飯時なのでもっと多くの人で賑わっていてもいいと思うが街に着いた頃の方が賑わっていた気がする。

そのまま歩いていると少しづつ人の数も店舗も増えてきた。



「この辺りからが飲食街だな。結構な数の店が並んでるみたいだけど二人は何処だぁ~~。」


「そういえば王都(フルト)ではカミラと朝市の食べ物を食べただけだったから、店舗で食べてないや!しかもその後すぐに死んじゃったからな。どんな店があるんだ?」



アーロンはテンションが急激に上がってきた。


飲食街には、串焼き&串揚げ屋・パスタ屋・カレー屋・ラーメン屋・丼屋・ピザ屋など多種多様な店舗が軒を並べている。もちろん、ケーキ屋さん・パン屋さんなどもあり、パフェ専門店やタピオカ専門店などの専門店まであった。

生前のアーロンの無自覚な現代知識無双がヤバすぎた。

朝市で焼きおにぎりやホットドックなどは食べていたが予想をはるかに超える種類に正直びっくりした。

覚醒前のアーロンは少しやりすぎている。


だが、よく見てみるとやはり閉店の店舗が目立つ。



「やっぱり閉まってる店舗が多いようだな。・・?」


飲食街を歩いて行くと周りの店舗とは明らかに大きさの違う凄く大きい建物が見えてきた。道案内していた精霊たちが次々とその建物に入っていく。その建物には人もたくさん出入りしている。



「二人が居るのはあの建物だな。」


「それにしてもこの建物デカすぎないか?いったい何屋なんだ?」



その建物は3階建てで東京ドームぐらいの大きさがある。近くまで来て見てみると一階部分の入り口付近に案内看板があった。



「何々、なんて書いてるんだ?」



アーロンが看板をのぞき込む。



「店の名前は・・・・・!? 《食神の晩餐 ダレル&ドリル》だって!」


「なんだか聞き覚えがある名前が並んだ店名だな・・!?。」



アーロン店名の下の説明も読んでいく。


【世界の食通たちを黙らせた!~食のユートピア(理想郷)~】

【館内に在る数多の店舗で全世界の食事が楽しめます。】

【高級食材使用!】

【新鮮素材厳選!】

【ヒルダ王妃様御用達!】

【ダーメン王子様も大絶賛!!】

【宰相様・財務大臣様もご来店!】



「やっぱりあいつ等じゃないか!何やってんだよ。王妃や王子まで宣伝に使いやがって!不敬罪だろ。」


「イベントまでやって盛大なことだ。あいつ等馬鹿だったのかな?」



☆周期的イベント館内全店舗で開催中!(期間中は何度でも参加可能!)☆


●各店舗で用意された料理を20分以内に食べきれば食事代無料!  

●成功 賞金 金貨100枚 

●失敗 食事料金の5倍をお支払い頂きます。(金貨10枚)



「すごい賞金の額だな大丈夫なのか?」

「失敗したら5倍の食事代を払わないといけないのか・・・!?」

「金貨10枚!と言う事は通常料金でも金貨2枚か。金貨2枚分の料理ってどんだけの量が出てくるんだ?」

「完食なんて誰もできないだろ!馬鹿なイベントをやってるな、参加者なんかいるのか?」



アーロンが賞金額や食事代を見て呆れている。



「とにかく下級精霊達が入っていったからシルフィーとドーラが居るはずだから入ってみるか。」


中に入ると丸い建物で中央が吹き抜けになっていた。

吹き抜けの中央まで歩いて行って上を見上げると天井があり、魔法の照明が付いていてとても明るい。

中央部は芝生が敷かれ、ベンチや噴水なんかも設置されていて癒し空間になっていた。

各階は一周ぐるりと歩いて見て回れるようになっていて各階の店舗前の通路はかなり広く造られていてテーブルや椅子が用意されている。

各店舗で注文した料理がそのテーブルで食べられるようになっているので沢山の人が食事を楽しんいた。

飲食店以外も少しだが在るみたいでショッピングを楽しむ人もいた。



「凄いな!かなり快適な建物だ。あいつ等の評価がかなり上がったぞ。」



アーロンがダリル&ドリルの評価を見直していると上の階から大歓声が起こる。



「すげー!連続成功だ。もう何店舗目だ?」


「あんな量が何処に入るんだよ!」


「やめてくれー!店が潰れるー!」


「顔はキレイなのに食べ方がなぁ~ 残念だよ!」


「美人だな二人とも。キレイ系と可愛い系だな。」


「早く店を閉めろ!奴らが来る前に店を閉めるぞ!速くしろ!」



アーロンは初めて聞く歓声だが、シルフィーとドーラにとってはいつもの事である。王都(フルト)のカフェで以前に同じような事をしている。



「何だ!? 上の階がなんだか盛り上がってるみたいだな。一階にシルフィー達は見当たらないから俺も上に行ってみるかな。」


アーロンが2階に上がると驚きの光景があった。

何故か2階に在るほとんどの飲食店が閉店の看板を出していたのだ。



「え!軒並み閉まってんじゃん。どうしたんだ?とにかく声援が聞こえる3階に行ってみよう。」



アーロンが2階を素通りして3階に上がると下級精霊たちが集まっている店舗を見つけたので走って近づいていくと。そこではシルフィーとドーラが物凄い勢いで食事をしているところだった。



「この店も上手いのう!タダで食事出来るうえに賞金で金貨100枚貰えるなんてすごいのじゃ!」


「そうね!アーロンはこの街に引っ越したりしないかな~。後で言ってみようかしら。」


「やめてくれー! 店が潰れちまうーー (T_T) 」



シルフィーとドーラが嬉しそうに会話しながらものすごい勢いで食事をしていた。

その横で床に崩れ落ち、死んだ魚の様な目で泣きながら懇願している男性が居る。

アーロンがその光景を見ているとドーラがアーロンに気付いて話しかけてきた。



「アーロン遅いのじゃ!この店はもう食べ終わるから少し待っておれ!」



シルフィーは手を振りながら食べている。

その数秒後、二人は完食して賞金の金貨100枚を貰ってアーロンの所に来た。



「遅かったじゃないの!2階の店舗は全て終わったわよ!」


「そうなのじゃ!軽く食事をしてたのじゃ。次の店はアーロンも行くであろ?」



二人から話を聞いてみると、どうやら2階の閉店していた店舗は二人がイベントに挑戦した店舗みたいだ。

2階の店舗を20店舗と3階で今完食した店舗を入れて10店舗、計30店舗でイベントに参加してすべて成功したみたいである。



一人     金貨100枚×30店舗=金貨3000枚     二人合わせて 金貨6000枚



二人と別れてこの短時間で荒稼ぎしていた。


後から色々調べてみたらこのイベントで成功者は過去1人も出ていなかった。食事の量がとにかく多くて絶対に完食できないようになっているらしい。量が多いので失敗した時の5倍の支払い額も10枚と高額でほとんど挑戦者が居ないらしい。


稀に挑戦者が現れるので宣伝目的で周期開催していたらしい。


ちなみに、金貨1枚=10万円である。   金貨6000枚=6億円



後日、《食神の晩餐 ダレル&ドリル》は倒産していた。

飲食街の店舗が閉店していたのはシルフィーとドーラが原因ではなく《食神の晩餐 ダリル&ドリル》が街に出来て元々あった店舗は競争に負けて閉店に追い込まれたみたいだ。(トット)の利益のほとんどを《食神の晩餐 ダレル&ドリル》が吸い取っていたようだ。

今回のシルフィーとドーラの活躍で元々あった店舗が徐々に再開して飲食街が復活してきているらしい。


アーロンは予期せづ第一王妃(ヒルダ)派の資金源の一つを潰す事に成功することになる。





















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