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その15


 翔太は、賢児と玲香の仕事場である社長室に足を踏み入れた途端、うれしそうに叫んだ。

「うわあ。でっかい、おもちゃ箱やあ!」部屋中を駆け回る翔太。

「玲ちゃん、あの壁にあるでっかい四角はテレビなん?」

「そうよ。正確に言うと、あれはスクリーンなの。プロジェクタが別にあって、それで映し出すのよ」

「ふうん。何かようわからんけど、すごいんやな」

 飾ってあるさまざまな機材に触って、いろんなボタンを押す翔太に、玲香が注意する。

「こら、だめよ。壊さないでよ」

「こんぐらいで壊れたら、売りもんならんやないか」口を膨らませる翔太。

「そうだよな」賢児がうなずく。


「賢ちゃん、いっつも、こんなん座ってるんかあ?」翔太が社長席の椅子に走りよって、靴を脱ぎ乗っかる。

「こら、翔太!」慌てる玲香。

「旅館の当主は、こないなもん座られへんからなあ」体を上下させて、椅子の感触を楽しむ翔太。

「もう。お前のお役目は、賢児さまのお部屋での探し物を手伝うことなのよ。昨日、涼一さんたちで探して見つからなかったわけだから、難しいとは思うけど…。でも、とにかく、ここで遊ぶために来てもらったんじゃないんだからね」


 少し怒ったように翔太を見る玲香だが、肝心の翔太は玲香の文句などまったく意に介さない。

「後ろに、ぐいーんてなるで。気持ちええなあ、このイス!」

「座り心地いいだろ。前の社長が、かなり奮発したらしいからな」

「すみません、賢児さま…」

「大丈夫だよ。玲香だって、俺のいないときにやってるんだろ、ぐいーんてさ?」

「そ、それは…」赤くなる玲香。


「探し物も、別に無理するようなことじゃないさ。俺がそんなお願いをしたせいで、予定より早く東京に来てもらっちゃって悪かったな。学校早退したんだろ?

 まあ昨日の昼はさ、肝心の紗由が、大きい画面でお姫様を見るの一点張りで、兄貴たち、ソファーに何もなかったことぐらいしかわからなかったみたいだ。

 …考えてみると、いつも俺の部屋に来るときはそうなんだよなあ。お姫様より気を取られるなんて、よっぽど面白いものだったのかな、その“ご本”とやらは」

 賢児が腕組して考える。


「このイスも、ごっつうおもろいで!」

 翔太は、もう一度椅子の上で体を上下させると、今度は背もたれと向かい合うように、くるりと体を回転させ、何度も跳ねた。と、そのとき、翔太の足が止まった。


「…なあ、玲ちゃん。紗由ちゃんは、ご本のあったところは、賢ちゃんのイス、大きいイス、言うたんだよな?」翔太が玲香のほうを向いて聞いた。

「ええ、そう言ってたわ」

「…このイスも賢ちゃんのイスやな」背もたれにもたれかかるようにして、体を折り曲げ、椅子のカバーを両手でなでまわしす翔太。何かが手に当たる。

「これか?」


 翔太は、急いで椅子から降りると、その後ろ側に回り、背もたれにかかっていたカバーをめくり上げた。カバーの内側にポケット状になっていた折り返しから、一冊の小冊子のようなものが現れる。それを賢児に差し出す翔太。

「え?」

「大きい椅子って社長席だったの!?」

「子どもには、えらいおっきいで、このイス」翔太が二人を見上げる。

「まったくだ。迂闊だったな」ため息をつく賢児。


「ご自宅で見つからないわけですね。…とりあえず、中を確認しましょう」

 めくってみると、それは、フィルムを現像したときについてくるアルバムだった。何枚もの写真が収められている。3人は、それをひとつずつ点検するように見始めた。

 最初の見開きには4枚の写真が収められていた。小高い山の右半分、虎の絵が描かれた屏風、滝、廃れた日本家屋の写真だった。


「見覚えあるものは、ないなあ…。二人は何かわかる?」

 首を横に振る二人。ページをめくり、次の写真を確認する。同じく4枚の写真がある。

「やっぱり山らしきものが写ってるな。あと、空き地の写真か…端のほうに石碑みたいなものがあるけど光が反射してて、よくわかんないなあ。こっちは…でっかい亀か。池のふちみたいだな。…これは何の花?」

「芙蓉ですね」


 さらに次のページをめくると、翔太が声を上げた。

「これ、うちや!」

「本当だわ…これが龍の植え込み、こっちの台座の石は玄関横にあるものよね。この芙蓉は…うちのなの?」

「間違いない。真ん中の白いの。これ、この部分だけ去年の9月に植え替えたんや」

「ということは、芙蓉が咲く時期から言って、この写真が撮られたのは9月から10月ね」


「そう言えば、写真に日付がないな」前のページからもう一度めくってみる賢児。

「そうですね。でも、こっちの龍の植え込みも、やっぱり去年の秋ですね。それまでは、こういう形に刈り込んでいませんでしたから」

「これなあ、龍探しクイズするための仕掛けなんや」賢児を見上げる翔太。

「旅館の前の丘から下を見ると、庭の植え込みが龍のように見えるんです」

「へえ、そうなんだ。見てみたかったなあ」


「去年の秋のお祭りのときに、お客さまにクイズしたん。庭に龍が何匹いるでしょうて。でも、みんなここだけわからへんのや」翔太が自慢げに言う。

「あら、一人だけわかった方がいらしたんじゃなかったっけ?」

「…ああ、そや。一人だけおった。俺は学校行ってたから会うてへんけど。おかんが言うには、品のええダンディでかっこええ爺さまやったらしいな」

「その人、よく気づいたな、こんなの」感心したように写真を眺める賢児。


「それから、残りの一枚。…これは何かしら。この箱、仏壇とも違うし、それと、この中の人形…うちにはこんなのないわよね?」

「ないけど、この箱の模様、じっちゃんの宝箱と似とるなあ」翔太が梅の模様の貝殻細工を指差す。

「あら、そう言われれば、そうね」

「宝箱って、もしかして、隠し部屋の床の間の下にあった、あれ?」賢児は、飛呂之が翡翠を取り出した薬箪笥を思い出した。

「はい、それです」


「箱のそばにある羽が生えた龍の人形は、うちのやないな。それとも龍だから、関係あるんかな。昔あったもんなんかなあ」

「紗由が言ってた、お人形というのはこれかな」そう言いながら、賢児がページをめくる。

「あ、これ朱雀さまや!」

「雀のお宿の門柱に彫ってある、あれね。…こっちの建物もあそこかしら?」

「上からの写真じゃ、ようわからんな」

「雀のお宿というのは、以前巫女寄せ宿をしていたところだよね。…こっちは倉庫か何かかな。箱がたくさん積んである」

「何でしょう。箱に書いてある字までは、わかりませんね」


「あとは空き地か…」

「この空き地、雀さんちの裏のほうのとこやないかな。生えてた松がこないな感じやった」

「写真は…これで終わりのようですね」

「虎と亀と龍と朱雀ということは、全部、巫女寄せ宿関連ということなのかな…」

「きっと、そうですね。ただ私は黒亀亭や縞猫荘のことは、まったくわかりません。その場所へ私たちは行ったこともないので、父に確認したほうがいいですね。スキャニングして、送っておきます」


「いや、頼み事だし、俺のほうから送っておくよ」

「せやな。賢ちゃんは、じっちゃんと仲良うしといたほうが、ええ」大きくうなずく翔太を、玲香がキッと睨む。

「そないな顔すると、おでこの真ん中、しわができるで」

「え、やだ」慌てて額を手で伸ばす玲香。傍で賢児がくすりと笑う。


「それにしても、何でこんな写真がここにあるんだろうな。去年の9月以降というと、俺が戻って来たぐらいかな。ずっとここにあったんだろうか」今度は賢児が眉間にしわを寄せる。

「宿の写真ということは、伯母さまの私物ということでしょうか。前社長が愛妻家だったという評判は聞いてますけど、それだったら奥様ご自身のお写真ですよね。これらを見ても、別に楽しいものとは思えませんし…」

「前の社長はんが賢ちゃん宛に置いてったん、ちゃうんか」

「俺に? 俺に見せても何なのかわかんないだろ」

「半分くらいわかったやん。玲ちゃんと俺がいたから」

「う、うん。まあ、そうだな…」そう言いながらも、合点がいかないふうの賢児。


「でもそれだと、私が入社して、かつ賢児さまの秘書になって、うちの宿に皆さんで来ていただいて、命さまと宿との関係が明らかになって、しかも、紗由ちゃんが椅子のことを言い出して、3人で、少なくとも賢児さまと私の二人で探すことになるという前提がないと成り立たないじゃない。どれだけ偶然が重なるのよ」

「あはは。そこまで読めてたら、エスパーだよなあ」大声で笑う賢児。

「エスパーなら、おるやん」


 翔太の言葉にハッとする賢児。「伯母さんか…」

「そうですね。肝心なことを忘れていました。…それに、賢児さまじゃなくても、先生なら、宿のこと、もしかしておわかりかもしれませんし」

「そうだな。親父は、巫女寄せ宿の名称は知らなかったと言ってたが、存在は知ってたようだし。親父に置いていったものかもしれないな」


「だんだん話が細こうなってきたなあ。ほんじゃあ、今までの話をメモしとくわ」

 翔太は自分のリュックを開けると、中からスマホ、メモ帳、シャーペン、下敷き、小さなビニール袋数枚、ルーペ、そしてシルクの包みを順番に取り出し、テーブルに広げた。

「七つ道具やで」

「あはは。下敷きっていうのが小学生ぽくて可愛いなあ」

「何かと便利なんや、これ」下敷きを、びよんびよんと曲げる翔太。


「その包みは何?」

 玲香が聞くと、翔太は中身を広げて見せた。

「影童さまや。一緒におれば、何かに騙されたりせえへんし、悪いことも考えんようになる。いつもより少―し、目がようなるしな」

「本物の羽童さまじゃないのかい? 翔太は当主だから持ち出しOKなんだろ?」

 賢児が言うと、くすっと笑う翔太。

「羽童さまは、じっちゃんでないと持ってこれん。今の当主は、じっちゃんやからな。次はおかんの番で、俺の番は、そのまた次」

「あ。そうか。…清流の当主は、もうすっかり七代目なんだと思ってたよ」笑い出す賢児。


「本物でなくても、効果があるの?」玲香が驚いたように聞く。

「うーん。この子は特別やからなあ。…たぶん、本物の童さまやし」

「どういうこと? 本物は隠し部屋の欄干にあるでしょ?」

「いや、よその子なんや、この子は。誰かが、うちの影童さまを持っていって、代わりにこの子を置いていった。あの子たちが騒いでた日やろな」

「よその子って? 差し替えられたとでも言うの?」


「ここの…ぴかぴか具合とか、色がな、全然違うのや。あの子たちとは。隠し部屋の童さまと同じ強さやさかい、この子はきっと、よその宿の子や」人形の胸の辺りを撫でる翔太。

「そんなこと、全然言わなかったじゃない!」

「玲ちゃんのせいやろ」翔太が、むすっとする。「玲ちゃんが仕事断ったとき、じっちゃんに、神様があ、とか言うたら、俺めっちゃ怒られたやん。どこぞの童さまが来たでえなんぞ、言えるかいな。じっちゃん、神様の話、あんまり好きやないのに」

「そうだったの…。まあ、確かにね。そうよね、ごめん…」下を向く玲香。


「それにな、聞かないほうが悪いんや。この前、涼一はんにも言うたけど、子供は細かく質問しないと、大人が思うようになんぞ答えへんで」

「兄貴、翔太に何か言ったの?」心配そうに聞く賢児。

「紗由ちゃんのことが心配なんやな。感じたことがあったら、全部教えてくれへんか言うてた。…お断りしたけどな」首をすくめる翔太。


「お断りって何なのよ、翔太」

「だーかーら。全部て言われたかて、何言うていいか、わからへんわ。ひとつずつ聞かれんと答えられへんやろ」翔太が玲香をジロリとにらむ。

「…そうだよな。ごめんな、翔太」賢児がため息をつく。

「大丈夫や。ちゃんと質問を整理しておく言うてはったから、答えられるようになるで、きっと」ニッコリ笑う翔太。


「ありがと」賢児が翔太を勢いよく抱き上げる。

「うひゃあ! ごっつう高いー!」

 翔太をくるくると回して、地面に下ろす賢児。

「お前は、本当にいいヤツだな。俺には見えないけどさ、きっとお前のここもピカピカが強いんだろうなあ」そう言いながら、賢児が翔太の胸をやさしくなでる。

「賢ちゃんも、ぴかぴかやで。西園寺のおうちの人はみんな、普通の人に比べたら、ものごっつぴかぴかや。それに賢ちゃんは、玲ちゃんが来ると、ぴかぴか強うなるねん」

「そうなんだ。…まあ、そうかもな」照れたように笑う賢児。


「でも、ぴかぴかが強いのは、断然、龍くんやけどな」

「紗由ちゃんじゃないの?」驚いて目を見開く玲香。

「ちゃうで。昨日は…龍くんが一番で、次が先生。紗由ちゃんは、その次や」

「紗由が“命”さまだったら、一番ピカピカなんじゃないのか? どうしてだ?」

「わからん。でも、そうなんや。紗由ちゃんは、龍くんと手つないどるときは、えらく光るけどな、それでも龍くんほどにはならへん」


「本当、どういうことかしらね…。それに、龍くんの次は先生なのね…。それも意外」首をかしげて腕を組む玲香。

「うん…。確かに親父は、ものすごく勘の鋭いところがあるし、そっち側の人間だと思うけど、紗由よりもっていうのは、やっぱりよくわからないなあ」

「先生は、ちょっと特別や。何かで真ん中フタしてるみたいな感じなん。その隙間から、ぶわーって漏れてくるねん。龍くん越えて、一番のこともあるで」胸から両手を前に広げる翔太。

「…それって、封印してるってことかしら」玲香が小声でつぶやく。


「封印?」

「特殊な能力を意図的に封じている場合というのもあるようなんです。以前セミナーで一緒になった人でいたんですけど、生まれた直後からポルターガイスト現象が起こりまくりで、親が霊能者のところに連れて行ったら、チャクラが開きすぎていると言われて、それを閉じてもらう作業をして、普通の生活が送れるようになったんだそうです。チャクラというのは…」

「ああ、それは何となくわかるよ。前にヨガ行者の本を読んだことがあるから。つまり、親父もそれなりの能力者で、それを封じてるかもしれないってこと?」


「あのフタ取ったら、えらいことなる思うけどな。それこそ、“命”さまになれるんやないか?」玲香の顔を覗き込むように聞く翔太。

「私には直接見えないから何とも言えないけど…でも、紗由ちゃんと龍くんが感応し合っているように、伯母様と先生もそういう関係である可能性は高いと思います。というか、先生の力が紗由ちゃんに受け継がれているのかもしれませんね」


「先生がフタされとるから、龍くんや紗由ちゃんに番が回ってきたんかもな」下敷きを指でくるくる回す翔太。

「そういえば、能力を受け継ぐ順番が変ですよね。直系女子が優先されるのかもしれませんけど、いなければ男子に行くんですよね」

「俺もその点はちょっと気になってたんだよ。伯母さんの次なら、彼女の息子と、その息子である龍のほうが、紗由より順番が先だもんな。紗由が可愛いから神様が気に入ったんだと龍が言うから、そのときは何となく納得したんだけどさ」

「紗由ちゃんは、超かわええからなあ。神様もうっかり例外作ってしもたんやなあ。わかるわ」大きく頷く翔太。


「もっと言うなら、紗由ちゃんより、賢児さまや涼一さんのほうが順番が先ですね」

「大変なお仕事やから、賢ちゃんたちに、させとうなかったんかな。最初にフタしといたかもしれへん」

「え?」翔太を見つめる賢児。

「うちもな、じっちゃんが酔っ払うと言いよるねん。旅館の仕事は大変やから、お前は好きなことしてええって。大変なのはわかっとるちゅうに」


「…そうか。そうだな…。親父が何かを知ってるのは確かなんだけど、俺達に言おうとしないのは、俺達自身が何か関係があるのかもしれないな」

 険しい顔になる賢児を、玲香が心配そうに覗き込む。

「あの、あくまで可能性ですから…すみません、二人して余計なことを」うつむく玲香。

「あ、いや、玲香のせいじゃないよ」そう言いながら、玲香の頬に手を当て、顔を近づけようとした賢児は、傍に翔太がいるのを思い出し、軽く咳払いをしながら元の態勢に戻り、座りなおした。

「今、チュウしようとしたやろ」にやりと笑う翔太。

「気のせいだから」声が上ずる賢児。

「だいじょぶや。じっちゃんには黙っとるさかい」翔太が思いっきり、にーっと笑う。


「それ以上言うと、ライダーベルト返してもらうわよ」

「あかん! 仮面ライダーセイリュウに変身でけへんやろ!」

「元々ないでしょ、そんなライダー」

「オリジナルやもん。美人おかみを誘拐しに来た怪人ブリリアントをセイリュウセーバーでやっつけるんや!」

「敵って、鈴ちゃん狙いの白ポンなんだ。なんかビミョーねえ」玲香が呆れたように言う。

「ライダースーツのデザイン、今度、賢ちゃんに見せたるからな」

「おう!」かがみこみ、翔太にハイタッチする賢児。やっぱりこういう話は男同士だと言わんばかりに、笑みを浮かべる。


「旅館戦隊トマルンジャーもあるんやで」自慢げな翔太。

「お。いいじゃん、それ。翔太はトマルレッドなのか?」

「うん! おかんがイエローで、おとんがグリーンで、じっちゃんがブルーで、玲ちゃんがピンク」

「わ、わたしも??」

「ピンクだけ、胸んとこ、ハートの形にくりぬくんや」

「ふーん。うちで商品化するか」賢児の顔がゆるむ。


「するのはけっこうですが、賢児さまが着てくださいね。…そんなことはともかく、この部屋をもっと調べるなり、お家に帰って涼一さんたちにご報告するなり、なさったほうが」

「ピンクに胸毛は勘弁やでえ」嫌そうな顔をする翔太。

「胸毛ないし、着ないし」さらに嫌そうな顔で答える賢児。「でも、そうだな。今日は早めに帰るか。明日休日出勤ということにして、また来よう。そのほうが人目を気にせず、ゆっくり探せる」

「そうですね。壁に浮かぶ文字にしても、今日は雨で見られそうにありませんけど、明日の天気予報は晴れだと言ってました」

「じゃあ、賢ちゃんちにおじゃまするか」

 3人はいったん西園寺家へと向かうことにした。


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