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260 ぽけぇ~


 ガッシャ―――ン、と大きな音が聞こえた。

 慌てて下に降りてみると、桜子がこけていた。


 仕事が増えた……と、海斗が横でつぶやいたのを、淳は聞いていた。


・・・


「桜さん大丈夫?」

「はぁ……桜子、何がどうしてこうなった?」


 淳が心配して桜子に駆け寄るその横で、海斗は頭痛を押さえるようにこめかみを押さえながらため息をついていた。

 頬を膨らまして半泣き状態の桜子を淳は立ち上がらせる。


「はいはい、手伝おうとしてくれてたんだよね。ありがとう。でもとりあえず、体を拭かないとね……」


 淳は海斗に、「お前は陸の看病してろ」とサインを送った。

 海斗は『Ok』サインを送った後、階段を上って行った。


・・・


「……昔、おかーさんが、妹の看病の時に、濡れたタオルを頭にのせてあげてたのを思い出して……」


「桜さん、妹いたの?」


「うん、董子(すみれこ)と、撫子(なでしこ)っていうの」


「………………じゃあ、桜さんが死んで以来、会えて……」


 淳は桜子の体を拭きながら、桜子の話を聞いていた。

 核爆弾が落とされたあの夏、あの日以来、きっと妹さん達と会えてないんだろうなと思い、淳は胸が締め付けられる思いだった。


 しかし、桜子は首を横に振った。


「いいえ、死後、会っていますよ。死んでから数年は妹たちを見守っていました。妹をいじめる悪いやつは、呪われればいいのに……という意思を込めて睨んで、そしたら本当に軽い病気になりました」


 ただの風邪ですが、戦後のあの時代なので、そのまま風邪が治らなかった人も一人だけ居ます。

 と言った桜子の話を聞き、やっぱり油断できない……と淳は思い直した。


「あと、私の妹は今、何の縁なのか腐れ縁なのか、あの学校で一緒に七不思議をやっています」

「はぁ!?」


 淳は驚きで声をあげた。

 まさか、と思い、一瞬耳を疑った。


「でも気まずいです。とっても」


「だろうね……」


 淳はそう言いつつも、桜子の人間性にホッとさせられた。


・・・


「いつもこの時間のテレビはつまらないですぅ~」


 ソファーの背もたれに足をかけ、逆さまに寝転がる桜子を見て、淳は時計を見た。

 今はお昼時だ。料理番組なんかが多い時間帯で、確かに桜子にはつまらない時間だろう。


 とはいえ、子供用と強いて言うならば高校講座くらい……。

 単純な計算もろくに出来ない桜子にはハードルが高すぎる。


 淳は少し考えた後、「よし!」と言って桜子に行った。


「じゃあ、お昼ご飯作るの手伝ってよ」


 病人がいるからおそらくうどんなどになるが、それでも具材を切る作業はあるし、いい経験になるだろう。


 私には許せないことがあります。

ナ「………………………ババ抜きの邪魔しないでよ」

作「そうだそうだ!」

 いいから! 話を聞きなさい。私が許せないのはね?(キラーン)

白「うわもうめんどくさいなぁ。ババ抜きで自分が最下位になったからってめんどくさい語りするのやめて?」(現在の勝率、二位)

 咀嚼音! 許せない。くちゃくちゃぺちゃぺちゃ、うるさいし汚い! ストップ・咀嚼音!

白「話を聞いて?」

 あ、そういえばこの前――

作「話を逸らす才能はあるね」

 教室の壁に頭強打して、めっちゃ痛かった。

ナ「何をどうしたら教室の壁に頭をぶつけられるの!?」

 まあそこは聞かないでいただいて……。というか現在ババ抜き勝率一位のナレーターさんに言われたない!

ナ「中途半端な関西弁やめ!」

 なんだと? この顔面詐欺野郎……だと意味が変わっちゃうか?

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イイネ等、よろしくお願いします。 え? なぜかって? しょうがないなぁ、そんなに言うなら、教えてあげないこともないですよ。 モチベにつながります。
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