249 イベント:(宿敵)祓い屋と遭遇
「まあでも、帰り道教えてくれてよかったね」
僕は森林公園の中を歩きながら桜井さんに話しかけた。
……ところで、あの『ゲームの登録名:焔狐縁』を聞いた時の頭痛って何だったんだろう。
体調は万全。頭痛なんてあるわけない。じゃあ、焔狐縁に何かあるのか?
……神社生まれの人だから? 妖として接触してはいけない人だった?
クッ……『無知とは罪』とはこの事か。ちゃんと勉強しておけば、あの人を起こそうという発想にも至らなかったんだろうか?
きっと、生鏡くんや凪寽くんなら声をかけなかった。
………………。
――悔しい。
負けることが悔しかった。
無意識に親指の爪を噛んでいて、ハッとする。
親指の爪を噛むのが癖ってわけじゃない。じゃあ何のせい?
「……………あ」
唯一、心当たりがあるとすれば、幼少期の記憶がないことかな?
その時に、その名前を聞いたことがあったんだろうか?
(………………考えても分からない)
『とにかく、彼にはこれ以上近づかない方がいいかもしれないな』
結論はこうだった。
頭の中の別の声にそう告げられたからだった。
「――あっ、先輩危ない!」
「え――?」
桜井さんに言われて前を見ると、曲がり角で人にぶつかった。
――ドンッ
「ブッ! あ、すみません!」
僕の方がぶつかった人より小さくて、筋肉も少なかったのか、僕はしりもちをついた。
しかし、ぶつかった男性は「………………」と黙ってこちらを見下ろしていた。
怒っている、というより、驚いている感じの表情だった。まあ、無表情に変わりはなかったけど。
「輝? 大丈夫か?」
「先輩、大丈夫ですか?」
桜井さんに手を差し出され、その手を掴んで僕は起きあがった。
そして、ぶつかってしまった男性に、小走りでもう一人の金髪男性が近づく。
――いや、待てよ? この人たちって……
(林間学校の時、『化喰の仮面』の時に会った、祓い屋の人たち!?)
ぶつかってしまった男性は確か、風雅輝さん。
小走りで来た金髪男性の方は……天照さん。
……ん?
「天照?」
僕が思わず声を漏らすと、金髪碧眼の男性は不機嫌そうに言った。
「名前を憶えていただけたなんて、光栄です媿野家当主の息子さん?」
ヤバッ、バレてる……。
僕がそう思った瞬間、隣にいた桜井さんが「あ」と言った。
「もしかして……天照光さんですか? 確かライトって名前でしたよね? 風雅さんもご一緒で……」
桜井さんがそう言うと、輝さんと天照さんの注目はそっちに行った。
目を丸くしながら輝さんが言った。
「え? ああ、桜井っていう墓の前にいた……ヤム少年」
「お盆ぶりだな」
作「そうだ、皆さん学校給食でパンって出たことありますか?」
ナ「あれ? 今日はキキじゃなくて作者の語りだ」
白「三話連続物語の感想じゃないんだね」
私が語ってもよかったけど、小学校低学年時代だから、作者の方がいいかなと思って。( ´͈ ᵕ `͈ )
ナ「いや( ´͈ ᵕ `͈ )腹立つよ?」
作「私が小学二年生の時に、給食で袋のパンが出ました。それで、空気を押してパンって開けたんです」
白「パンか。美味しいよね」
そうだね(◍′◡‵◍)
作「それで、空気の勢いでパンが放出されたことがあったんです」
ナ「……ん?」
白「え?」
と、いうことなので、皆さん! パンの袋をパンッて開けるのはやめましょう! あ、ダジャレになった(笑)
 




