240 男子チームと二年ズ
どーも! 再び一人称視点を任されることになりました! 橘志月です!
男子チームのメンバーは変わっていません。
一軍男子の大和昴、クールな鈴木漣さん、本好きの山本紅夜さんとなっています。
今は、お題カードの順番決めをしているところです。
するとその時、「すみません」と声をかけられた。
「はい、なんですか?」
と鈴木さんが聞く。
俺も声をかけてきた人の方を見ると、そこに立っていたのは見学の二年が三人。
一人は馬場さんの弟、永来さん。残りの二人は……。
「こんにちは。実は、私たち二年は三年の班に入ってお題カードをやらせていただくことになっているのです。二年生だけでやる事はできないので……」
二年男子が説明をする。
すると昴が、「いいぞいいぞ、入れ! 一緒にやろうぜ」と言い、一緒にやることになった。
・・・
「どうも、先輩方。私は二年の……というか、全員二年だから学年は要りませんね。赤鞠澪です」
生真面目そうな二年女子は、赤鞠さん。
肩につくかつかないかくらいの長さの赤みがかった茶髪と、少し猫のように吊り上がった茶色の目が印象的だ。
「……ぼくは、桜井捌夢です」
桜井捌夢、という名を聞いて、俺は例の猫殺しの常習犯だった桜井先輩の噂を思い出す。
俺の顔は一瞬で真っ青になったが隣に座る鈴木さんは顔色一つ変えずに「……桜井さん……より、ヤムさん呼びがいいですか?」と聞いていた。
鈴木さんの前に座る昴は「ミオちゃんとヤムでいいか?」と陽気に聞き、山本さんも「赤鞠さんとヤムさん呼びをさせてもらいますね」と平然に言った。
このメンツだから、この場所を選んだのか、と思い、永来さんの顔をまじまじと見る。
「? なんですか?」
「いや……」
俺は永来さんから桜井捌夢さんへ目線を動かす。
「俺は赤鞠さんと桜井さんって呼びたいけど……。名字でいいの?」
「別に構わないですが……。どちらでも、いいんです。……ぼくは、本当は」
桜井さんは目を伏せてそう言った。
俺は一瞬違和感を覚え、桜井さんが『ぼくは本当はどちらでもいい』と言ったその理由を一瞬考えたが、本能が立ち入るべきではないとストップをかけ、やめた。
俺は、何も知らない脇役Aでいたいのだ。
「じゃあ、お題カードを順番に引いてくれ!」
昴にそう声をかけられ、一番最初に鈴木さんがカードを引いた。
ナ「どーも! 結果的に物語を引っ搔き回すクズ男Aです!」
白「こんにちは! 現在物語に登場してるわりに、セリフが一切ないかわいそうな蝶Aです!」
作「おはようございまっす! 作者……Jです!」
Aではなくて!? ABCDEFG、HIJKのJ!? この物語は私と作者(二人で一人)で考えたんですけど!? あ、筆者Gです。
ナ「の割におめーもGじゃねえか」
作「ゴキブリ?」
白「ゴキブリ人間なの?」
初めてだよ面と向かってゴキブリとか言われたの。