ちょろいの神
新作!甘酸っぱい恋愛ラブストーリーの中に潜む怪異たち!
僕が推しのライブを見るため、学校から自転車で猛スピードで走る。
「急げー!!推しの無宴永羅ちゃんのライブに遅れる!かっ飛ばせ僕の自転車ー!」
僕が角を曲がった時、そこに祠があった。その祠はここに突然できた謎の祠、これをかっ飛ばした僕の自転車が壊してしまった。
「あ」
「ま、まぁ、別にバレなかったら犯罪じゃないって言うからね、そうだよ迷信迷信!それよりライブ!」
― ―僕は壊したことを忘れ、そのままライブに没頭していた。
「いやぁ、永羅ちゃん、今日も最高だったなぁ」
僕がそのライブの余韻に浸っていると、ふと背後から、可愛らしい声がした。
「妾の祠を壊しておいて、よくそれほどのうのうと生きているのう。」
「へ?」
僕は声のある方を向くと、そこには幼い容姿の少女がいた。しかも顔が整っている。
だけどそれ以上に、圧倒的な、僕でもわかる『神気』を放っていた。
「えーと、ジュース飲みます?乳酸菌飲料しかないけど」
その子は目をキラキラとさせていたが、我に帰ったのか、
「ふん、そんなんで妾を宥めようとしても無駄だぞ?」
(チッ、バレた。じゃあまぁ大人しく従うか…)
「だーがー、そこまでして、その『じゅーす』を飲ませてくれるのならー、飲んでやってもいぞ?」
(あーこいつちょろいわ)
僕は階段を降りて、お母さんたちの目に入らぬように、『ぐんぐんぐると』とコップを取ってきた。
「はいよー神様ー、ジュース取ってきたぞー」
僕がコップに注いでいるのをまじまじと見ている。
注ぎ終わるとコップを奪うように取り、少し口に含んだ。目が見開いたと思ったらぐびぐびと飲んでいた。
(うん、こいつやっぱちょろいわ)
僕を再確認させてくれた。
こいつかわいいな、
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