帰郷328
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「えげつねぇ!!!!えげつねぇ!!!!これだから年寄りは嫌いなんだよ!!!!黙ってくたばれ!!!!」
「リ…リディさん?」
リディの研究室に送られた火内は、口止めをされていなかったので、初老の男性達と話した事を全員に報告すると、リディがブチぎれて口汚く罵る。
「……公平?平等?本気でそう思うのかドラゴン?」
「えっ……それは……」
「昔の時代のドラゴンだぞ、圧倒的だ。炎を吐いて、ゴリラよりも強い腕力に屈強な体、サイの角の様な牙と爪、それが鷹のように大空を飛ぶ。それが公平で平等な訳無いだろ。本当は、はらわたが煮えくり返っているぞ。「私達が世界の覇者になるはずだったのに」ってな」
「だったら何で「公平」「平等」を謳うんですか?」
馬鹿みたいに強調していた公平と平等の言葉、そこに意味が無いと片付けるには執念を感じた。
「勝つつもりでいるんだよ、新世界の争いにな。何せ人類が覇者になった「技術」を手に入れたのだからな」
「技術……D兵器にドラゴン用のパワードスーツ……」
「それだけじゃねぇ、通常の兵器だってドラゴンは手に入れてる……人類が圧倒的に有利を誇った物を」
「この世界の人類は、ドラゴンに対抗する為に文明と技術を磨いていた……それでもドラゴンの猛攻に耐え切れずに人類は敗北して世界を制圧をされて……文明を奪われるはずだった……でも……異世界から来たパイロットが知恵を与えてしまった……」
「異世界から来た人間のせいで世界を奪われたのは、えげつないスけど。リディさんは何でそんなに怒ったんスか?」
異世界から来た人間によって、ドラゴンの繁栄がおじゃんにされたのは酷い話だが、それがリディから「えげつねぇ」という言葉を引き出したにしては、おかしな話である。
「いや、えげつねぇのはな。子供のお前達を洗脳しようとする、その魂胆だよ」
「洗脳?洗脳されるような事をされた思い出は無いですか?」
「いや、お前達を洗脳してるんだよ」
初老の男性のえげつない行為にイラついて、リディが頭を掻く。




