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信仰心と神仏観 蛙と罰と御利益の狭間で  作者: 桂虫夜穴


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1、リベンジのつもりが…

春満開。桜満開だ。


ベランダで洗濯物を干していると、

向かい側に見える。中学校の校庭の桜が目に入った。

飛び込んで来たと言った方が良いかもしれない。

それ程、鮮やかに咲き誇っている。


日曜日だし、お天気もいいし

こりゃ、絶好の花見日和だ。

どこかへ、出掛けなければ

そんな、脅迫観念に襲われた。


桜は、今時期、どこでも、いくらでも

咲いてると言うのに、いつもの性分が()きたてる。


来週は、もう散ってるかも、雨降りかも…

そんな、否定的な予想が、そんな思いに

拍車をかけるのだ。



ダンナは今日は朝早くから同僚と釣りに出かけた。

一応、誘われたけれど、断った。


一応というのは、ダンナからすれば

どうせ断られるだろうが

取り敢えず声を掛けた程度の事だ。

ついでに

釣りに行く報告と許可を得たかったと言う事だ。

折角の休みに、家族サービスもせず

同僚と遊びに行く事の後ろめたさを

「一緒に行く?」の、たった一言で

帳消しにしたつもりなのだ。



あくまで、つもりだ。旦那の勝手な解釈だから…


まぁ、それは、イイ。

私も、折角の休みに早起きなどしたくない。

好きな事なら、いざ知らず…

私は、それ程、釣りが好きなわけではない。


まず、餌をつけるのが苦手だ。

魚を触るのも、苦手だ。

スーパーで買った魚を切り身にするくらいは

出来るが、生きて、暴れる魚の針をはずすなどと言う

神技はできない。

それに、匂いも苦手だ。

あの生臭さ。魚その物か、海の香りか、わからないが

手に付いたら、二度と取れないんじゃないかと

思わせる、あの、独特の匂いが、苦手…

…を、通り越して、嫌いなのだ。


しかし、食材としては、大好きだ。焼き物、煮物

アジの天ぷらなど、最高だ。

あの、衣のカリット感!柔らかい食感と味!


刺身も寿司も大好きだ。嫌いな人などいるのか!

…と、言いたくなるくらい大好きだ。


なのに、同じ生でも…生きた魚は苦手なのだ。


それに、一匹でも、釣れたらイイが

ボウズの時は最悪だ。


そもそも、釣りなどは、その日の天候や潮で

釣れたり、釣れなかったりするのが

普通で、当たり前の事だ。


それも、含めて、景色や、季節感を感じながら

のんびり楽しむものなのだ。


私のように丁か半か!などと言う

すぐに、白黒をつけたがる、せっかちな性分は

そもそも、釣りなどには、向いていないのだ。


いつぞやは、灯台のある岸壁で

アジ釣りに挑んだが、その日もボウズだった。

全く、魚が、釣れなかったと言う訳ではない。

殆ど、釣れたのが、ちっちゃなフグだった。

天ぷらでも、すれば、良いのだろうが

私は、アジの天ぷらを食いたかったのだ。

こんな、ちっぽけなフグなど、用無しなのだ。


貴重な時間を無駄に費やしたと膨れっ面になった。

私自身が、フグのようになってしまったのだ。




帰りに道の駅に寄った。

こう言う所は

良い物は午前中に殆ど、さばけてしまうものだ。


何かないかと、物色して回った挙句、買ったのは…

アジの開きだった。

しかも、衣付きだ。

帰宅して、すぐに調理出来ると言う、お手軽品だ。

お値段も午後の値引き価格だ。

これで、帳消しに、なるわけではないが

腹の虫は治りそうだ。


…と、釣り愛好家なら、絶対にしないであろう

誇りなき行為を致して…

プライドを捨ててアジフライをゲットしたのだ。

そして…私の釣り人生は、終わりを告げた。


娘は、たまに旦那について、釣りに行くが

私は、常に、断っている。

もう、一生行く事はないだろう。


「我が人生において、魚は釣るものではない。

食すものだ!」


…と言う、信念の元、私は、そう、宣言する。


しかし、誰かが、釣るなり漁をしなければ

魚は私の口には、一切入らない。

…と、言う事実は、さておきだ。



とにかく、今日は娘と二人で花見だ。

車は旦那が、乗って行ったので

私達はバイクでツーリングだ。

まずは、お弁当!

…と…有名和食店に向かった。


意外と思うかもしれないが私はママさんバイカーだ。

いや、そこまで、こだわってもいないから

ライダーか…そう、ママさんライダーだ!

以前は、もちろん、チャリだった。


それが、ある日、友人から…


「乗らずに、遊ばせている原付バイクがある

庭の隅に放置して邪魔だ!」


…と、言う話しを聞きつけた。

初めは、ちょっとした興味だった。


「だったら、貸してよ!」

…と、言う話しになったのだ。


車の免許を持っているのだ。

50ccバイクは即乗れるので

ヘルメットを購入して乗り始めた。


これが、中々、快適なのだ。

何せ、漕がなくててイイ!

電動自転車はあくまで、電動部分は補助的役割だ。

多少は漕ぐ動作を必要とする。

バイクは所定の位置に足を揃えて乗せるだけだ。

これ程、楽な事があるだろうか?


車と比べ、守られてる感は、皆無だ。

雨が、降れば最悪だ。


しかし、そのマイナス要素をさっ引いても

バイクの良さはあるのだ。


車と比べて、ガソリン代はありえん程お得だ。

大きな声では、言えないが渋滞も、なんのそのだ。

お先に失礼とすり抜ける。


一番はあの爽快感だ。

ダイレクトに風を感じれるし

季節の移ろいをパノラマのように実感できるのだ。

自然と一体化だってできる!

それは、大げさでも、何でもない。

バイカーなら、皆、実感し、体感する感覚だ。


しかし、ある日事件が、起きた。

私に、とっては、大事件だった。



続く


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