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盗賊団とオクスリ地獄

また、遅れてしまい、申し訳ございません。次は遅れないようにしたいです(何度目だよ…)

――――――ノア視点――――――



今ボク達は、ある盗賊のアジトにいる。いや、()()()()()()

なぜそんなことになってしまったかというと、シュナに聞いてみたが昔はこの世界に居たといっても、もう何百年も前のことなので地形が変わっていて、街までの道のりがわからないらしい。なので近くの街道にいた人に街まで案内してもらうように頼んで付いて行ったら、騙されて『蒼獅子盗賊団』などという盗賊につかまってしまったわけだ。逃げようにも、ボクは魔力防止の拘束具を付けられているし、シュナもボクの魔力が使えないせいで何もできないと言っているから無理だ。

 どうやって逃げようかと考えていると何人かの男が牢屋の近くで話をしているのが聞こえた。


「うひひっ、頭ぁ、今回はいい獲物を捕らえてきましたぜ」

「ほほぅ、それは本当か。よくやった」

「それなら、あれのことは俺に任せてくれませんかね。いろいろとやりてぇことがありまして」

「ふむ、別にいいが、壊しすぎるなよ。あれは奴隷商にでも売って資金にするからな」

「うひ、わかりやしたぁ」


 くそっ、あいつらはどうやらボク達を実験動物(モルモット)として扱うらしい。せっかく、オタク憧れの異世界転生できたんだから、もっと楽しく生きたかった。まぁ、貰った職業は最弱だけどな・・・  と、だめだだめだ、思考がマイナス方向に行っちゃってる。今は、この状況をどう切り抜けるかを考えなくちゃ。奴らがやりたいだけやって、スキを見せるまで我慢すればいい。それまで全力で耐えてやる。どんなことをされても。異世界で楽しく生きるんだ。


「シュナ、どんなことをされても全力で我慢するぞ。絶対堕ちるなよ」

「はいぃ!がんばりますぅ!」


そして、少しするとさっきの盗賊が注射器のようなものを持って牢屋に入って来た。


「よお、嬢ちゃん方、元気か?」

「うるさい!ボクたちに何をする気だ!」

「おお、十分元気じゃねえか。そんで、何をするかって? 新しいポーション(オクスリ)の実験だよ。うひっ、どこまで耐えられるかな?」

「そんなもの、どこまでも耐え抜いてやる!」

「その威勢が、いつまで続くか見ものだな、うひっ」


そう、男が言うと、ボクとシュナの腕に注射器を刺して薬品を流し込んだ。


「く、はっ・・・うぅ、これ、頭がぽかぽか、して、なんにも、かんがえられ、ない?」

「なんですかぁ、こ、れぇ・・・からだが、ヘンで、しゅぅ」

「おいおい、さっきまでの威勢はどうした?うひっ、最後まで耐え抜くんじゃなかったのかぁ?」

「う、うるしゃい、く、そ」


こんなんじゃダメだ。理性をちゃんと保っていなきゃ、すぐ堕ちちまう!でも、これくらいは我慢するのは、無理じゃない。


「お、なんだまだいけるじゃねえか。うひっ、やっぱそうじゃなくちゃ面白くねぇよなぁ。じゃぁ、二本目行ってみよー」

「「え?」」

「いやいや、これで終わりとか思ってたのか?そんなの俺が面白くねぇだろ?」

「いや、や、めて」


そんなボクのことは無視して2本、3本と薬を腕に注射してくる。


「う、うわああああああああ!さ、寒い、しゃむいよおおおおお」

「うひっ、うひひ。なんだよ、四本目で壊れやがった。もう一人はどうかな?」

「うひゃあああ!飛ぶぅ!とんじゃうううううううぅ!」

「こっちも壊れやがった。うひっ、耐え抜くんじゃなかったのか? でも、まだいけるだろ?なあ、いけるよなぁ?うひっ」

「やめてえええええ、もうやらあああああ」

「おまえが、いやっでもこっちは、楽しいんだよ」


ぶすり、五本目がボクとシュナの腕に刺さる。ボクもシュナも、もう理性なんか少ししかない。この、薬漬けはいつまで続くのだろうか。ろくに考えることもできない。そして、意識がだんだんと薄れていく・・・


「おい!てめえ、俺がいつ寝ていいっていった?うひっ、いうことも聞けねぇ屑には、おしおきが必要だなぁ!」

「い、いや、やだ、やめて」

「うるせえ!口答えすんな!」


ドカッ、ボカッ!


「やだ、や、めて」


バキッ、ドンッ!

男は構わずボクを殴る


「はぁ、はぁ、うひっ、これくらいでいいか。次から口答えなんかするなよ?わかったか?」

「はひぃ・・・」

「くりゅってるうううう!あなたはぁ、くりゅてりゅうううう!」


シュナがなんか言ってる。もう嫌だ、いっその事もう堕ちて、理性を手放して、楽になってしまおうか。いつまでこんなことが続くんだろう。誰か・・・助けて・・・ もう、狂ってしまう・・・ 異世界なんかに転生なんかしなきゃよかった・・・


―――――シュナイツァー視点―――――


「やめてえええええ、もうやらあああああ!」


マスターが、マスターが壊れちゃったですぅ・・・ シュナも壊れちゃいそうですぅ。嫌ですぅ・・・なんで、こんなことにぃ。そもそもシュナ最近の道を知らなかったのが悪いんですぅ。全部、私のせいですぅ。

ごめんなさいぃ、マスターぁ、頑張って、お助けするって言ったのにぃ・・・


「や、やめて、くらひゃいぃ。ますたぁは、壊さないで、くらひゃいい。壊すならぁ、私をこわひてくらさいぃ」

「お、嬢ちゃん、まだ自分の主を心配する理性があったか、うひっ、じゃあ、お望みどうりご褒美にこれをやるよ」


ぶすり、シュナの腕に注射器が刺さる。


「うひゃああああ?、らんれぇ?いやあああぁ」

「うひひひひひひひひ、やっぱりポーションの実験はおもしれぇ。うひっ、これだから止められねぇんだ」

「くりゅってるうううう!あなたはぁ、くりゅてりゅうううう!」

「あぁ、おれは、狂ってるさ。うひっ、でも狂うって案外良いことだぜ。お前らも狂ったらどうだ?まぁ聞こえてないだろうがな」


もう、なあんて言ってるかわからないですぅ。狂う? あはっ、いいかもですねぇ。でも、助けてですぅ・・・ 誰か、助けてですぅ・・・ ただ、ますたぁと一緒に楽しく暮らしたかったですぅ。

・・・大好きですぅ、ますたぁ・・・


―――――薬男視点――――


あぁ、楽しい。こんなに薬を打ってまだ死なねぇ。こんな奴ら(オモチャ)久しぶりだ。常人なら一発で死ぬってぇのに、五本目を打たれても、口答えをできるとはな。予想外だ。でもこれも、嬉しい誤算だ。


「くりゅってるうううう!あなたはぁ、くりゅてりゅうううう!」

「あぁ、おれは、狂ってるさ。うひっ、でも狂うって案外良いことだぜ。お前らも狂ったらどうだ?まぁ聞こえてないだろうがな」


狂うことの何がいけないのだろうか?

狂うことで、普通では得られない快感が手に入る。狂うことで、本能に従順になれる。狂えばヒトは自然な形へとなることができるのだ。しかし、頭も他の同僚もここまでは狂えないという。なぜだろう?

だが、じきにわかってもらえるだろう。それにこいつ等には、もっと楽しませてもらはなくちゃぁいけないしな。

あぁ、明日からがとても楽しみだ。


今回は、少し残酷というか、そんな感じの回になってしまいましたが、これは大切なエピソードなのでかなり、構想を練るのに時間がかかってしまいました。

こんな、素人の小説を読んでくれている皆様、いつもありがとうございます!!

誤字・脱字、変な文になっているところがありましたら、教えてくれると筆者はうれしいです!

次回は絶対早く投稿します!

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