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53話目

夏休み8日目終わるの早かったなー、と今更ながら思っている。

 夏休み9日目。今日は第一回イベント当日!

 始まるのは10時からなので、9時半頃まで彩と電話をして過ごしていた。


「今日が初めてだよ。午前中からゲームするのは……」

『嘘でしょ!?』


 という会話があっただけで、そこまでおかしな会話はしてなかったよ? うん。あ、ゲーム内で1度落ち合うことにはなりました。

 だってそうしないと、もし一緒にすることになったときとかどこいるの! ってなるじゃん。まあ、そんなことはどうでもよくて。


 とりあえずゲームにログイン!

 いつも通りに外に出て幽世の鍵を使って、アヤとの集合場所である北の公園へ向かう。そういえば初日も北の公園で待ち合わせしたよねー。

 北の公園に着くと既にアヤが来ていて、知らない人3人と楽しそうに話していた。

 あたしはそれを見て、近くの木に隠れると覗き込むように頭をチラッと出す。あれがアヤのパーティーメンバー……。


 一人は鉄っぽい色をした軽鎧装備に腰にショートソードとバックラーって言うのかな? とにかく小さな盾を右手に着けていて、短髪は赤く目は青い顔立ちがきれいな、出るところは出て引っ込むべきところは引っ込んでいる大人な女性だ。身長はアヤより高い。

 もう一人は一人目とは違って、黒っぽい重鎧装備で背中にタワーシールドをからっていて武器はロングソードを腰に着けているので多分それ。黒い短髪黒目のシュッとした顔立ちの若い男性で、身長は一人目の女性より少し高い程度。

 最後の一人は白に金の刺繍がされた修道服を着ていて、青の長髪で緑の目をした少し背の低い女の子。それでもあたしより高いのが悔しい! 武器は杖を持っていたので魔法? でも修道服だし回復が得意なのかもしれない。


 その3人がアヤと一緒に楽しそうに喋っている。

 むむむ……アヤにはパーティーメンバーも一緒に来るって聞いていたけども……。アヤはあたしのなのに……むー。

 ちょっと不貞腐れたように、アヤたちから目をそらして頬を膨らませながらどうやってイタズラをしようものかと考える。イタズラ……イタズラねー……。

 ハッ!? ニャルラトホテプとかハスターを召喚するのはどうだろうか! イタズラとしては過剰かもしれないけど、アヤを奪われてしまった(と思っている)あたしの悲しみから言ったらこれでも軽いはず!

 よーし、なら早速!

 いあ! いあ! はす……。

 その時あたしの頭がパシンッ! と音を立てて、叩かれた。あたしはそれをやった犯人に、異議を申し立てる。


「ったぁ!? もう、アヤ! 頭叩かないでっていつも言ってるじゃん!」

「だって変なこと考えてたでしょ?」

「そ、そんなわけないじゃないですかー、へへ」

「分かりやすっ!?」


 どうやらあたしが目を離している隙にこちらに近づいてきたらしく、さっき確認したメンバーの人たちも近づいてきた。

 そしてあたしを見て、それぞれ好きなように言葉を発する。


「あなたがアヤちゃんの言ってた友だち? ワタシはユーリっていうの。よろしくね? それにしても小さいわねー。本当にアヤちゃんと同い年なの? あ、リアルのことは聞いちゃダメよね。ねえ、メリーちゃんって呼んでいいかな?いいよね! それでね、メリーちゃん……。」


 これは大人な女性の人で、名前はユーリさんって言うのかぁ。あと呼んでいいって返事してないんだけど、呼び方は確定してしまったらしい。

 あと話始めると長いよ! あたしが目を回し始めたところで、アヤが止めてくれて助かったよ……。


「俺はクータロ、このパーティーのタンクをやってる。よろしく頼む。……ちげえよ! 解釈違いしてんじゃねーぞ、アヤ! 待てゴラァ!」


 それだけ言って腕を組んで口を閉じる若い男性こと、クータロさん。アヤと楽しげに話してたから無口ってわけではなさそうなんだけど、お前と話すことはない! って感じなのかな?

 まあ、ユーリさんよりかは楽でいいと思いました、はい。そしてアヤがニヤニヤしながらあたしに聞こえないようになにか言って、それに顔を赤くしてクータロさんは逃げるアヤを追いかけ回している。でも重装備で追いかけ回すのは無理じゃないかな……。だってアヤが着てるのって、初日のワンピースの色違いだよ?

紫のワンピース……いや、あれ一応ローブなんだっけ? それを着ている。意外とあれ気に入ってるのかな? 白髪によくあっているからなんとも言えないのがなんともまあ…。


「おぉ! ボクより小さいッス! いやー、ボクより小さい子ってなかなかいなくてレアなんでちょっと新鮮ッスねー。あ、ボクはこのパーティーでヒーラーやってるアルッス! よろしくお願いするッス!」


 それで最後が女の子? いや、一人称ボクだけど女の子だよね?

 うん、体育会系語尾のボクっ娘ヒーラーという謎ジャンルなアルちゃん。でもよろしくお願いするッスって言いながら、こっちに敬礼するのは如何なものか。

 肉体年齢では負けてるかもしれないけど、精神年齢はあたしが勝ってる…はず! ちなみにアルちゃんだけはアヤになにもされてなかった。

 他の二人は止められたりからかわれたりしてたから、勝手にアルちゃんもキャラが濃いものだと思ってたよ。いや、濃いけど他二人が濃すぎて薄まってるのか。

 ちょっと当初とは違った待ち合わせになったけど、これはこれでいいと思う。

 ちなみになんであたしが変なこと(ハスター召喚)を考えていたのが分かったのか、アヤに聞いてみると。


「メリーのことだからなんとなく分かった感じかなー?」


 というよく分からないことを言われた。

 なんとなくでなんで分かるの……。

Twitter始めました。

アカウントは@jisinaru_46buta

名前は自信だけはある白豚、そのまんまだな!

感想、評価ポイント待ってるぜ!←ここまでテンプレにする予定。

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