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43話目

誰か俺に語彙力をくれ。

コロナ怖いけど、学校が休みになってくれるから執筆の時間がもらえるのでどう反応したらいいのか分からない。

いや、やっぱり怖いわ(笑)

大学受験なんて知らねえ!

受験勉強をする暇があったら執筆じゃ、ワレェ!

 その後灯りは現れては消え現れては消えを繰り返して、あたしはまったく追いつけなかった。それに、はじめは遠かった拍子木の音が近づいてきているのが分かる。それも後ろから。

 その異様な状況に疑問を浮かべながら、あたしは灯りを追いかけた。もう文句を言う気はないけど、手がかりがあの灯りしかないので追いかけることをやめられない。

 そんな思いで追いかけてる内に、絶対にこのゲームの世界観に合っていない場所に着いた。

 そこは塀に囲まれていて門がついており、外から見ても大きな木造の建物であることが伺える。そしてそのどれもが屋根の素材として、瓦を使っている。まあ、つまり日本屋敷だね。あたしは頭を抱えた。


「もうこのゲームのジャンルが分からなくなってきたよ……!?」


 街並みとかを見る限り中世の西洋っぽいし、仲間と一緒に戦ったり交流をしたりする感じだから西洋ファンタジー系のMMORPGのはずだよね!?

 あたしの場合交流はほとんどしてないし、なんならプレイヤーと戦ってばっかりだし、都市伝説とか言うホラー要素が入ってきてて西洋ホラー系のサバイバルRPGって感じだったのに! 西洋しか生き残ってなかったんだよ!?

 そのタイミングで日本屋敷とか、完全に殺しにかかってるじゃん!

 今あたしの中で、このゲームが和洋折衷ホラー系サバイバルRPGっていう謎ジャンルに分類されちゃったよ!? なにそのゲーム、全然面白くなさそうなんだけど!?

 心の中で盛大なツッコミをいれたことで、少しだけ落ち着いた。


「それにしても……改めてみるとすごいね、この日本屋敷」


 外見はさっき行った通りで本当に正統派の日本屋敷って感じなんだけど、庭に植えてあるだろう木が少しだけ塀から飛び出していて見えた。

 その木は正統派の日本屋敷なら、多分梅の木とか桜の木が普通なんだろうけど、なぜかここの日本屋敷は(しい)の木だった。ほらあのドングリのなる木だよ。

 その椎の木は葉がしっかりとついており趣がないわけではないのだけど、やっぱり梅や桜に比べると劣っている気がする。


 まあ、そんなこと今はどうでもいい。それよりも気になるのがあの灯りの存在だ。

 いつの間にか拍子木の音も聞こえなくなっているしあの灯りを追いかけた結果ここに着いたわけだし、なんか誘導された感じが否めない。

 とそこまで考えたところで結構な時間が経っていたことを思い出したあたしは、仕方がないので幽世の鍵で《ルーナ・ノヴァ》のホームに帰って寝室に入ってログアウトした。


 そのあとはいつも通りお風呂に入ってご飯を食べて……。ゲームのことを考えながら、あたしの部屋の本を読み漁る。

 そこであることに気づいて、遅い時間だったのでそのまま就寝。あ、お母さんには今日の朝の件は謝っておいた。

 そりゃあ娘が狂ったような笑みを浮かべてたら、少し目を離していた間に何があったんだって怖くなるよね。

 それじゃあ、おやすみなさい。

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[一言] >>大学受験なんて知らねえ! 受験勉強をする暇があったら執筆じゃ、ワレェ! そうだ、そうだ!(浪人中に執筆開始したとある男より)
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