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27話目

言い忘れていたけどこの作品は都市伝説、怪異、妖怪、幽霊の伝承をよく使います。

ウィキさんから情報を取ってきた上で、少し改変も入れたりしているのでご容赦ください。

 3周目もそろそろ終わりが近づこうとしたときに、それを見つけた。4階廊下の窓側の隅の方に階段……というより梯子?を見つけた。

 鏡を通して1度見ると、鏡を通さなくても見えるようになる仕組みらしく鏡なしでも見えたので登るのも楽だった。ギシギシと音を立てていつ壊れるかヒヤヒヤするような梯子を登り終えて、周りを見てみる。

 まあ、4階の上な時点で察していたが屋根裏部屋のようだ。

 何が入っているのか分からないような木箱やホコリを被ったベッドのマットレスと布団類に、女性用の服や下着が乱雑に置かれている。と、そこまで周りを確認してから意外と明るいことに気づいた。

 再び周りを確認してみるが、窓の類いは一切なく光源は今登ってきた梯子が立て掛けられている入口しかなかった。そして。


「どう考えてもあれがダンジョンコアだよ……絶対ここボス部屋だよ……」


 そう、今まで触れなかったが屋根裏部屋の真ん中の台座に鎮座している水晶玉のようなもの。あれがダンジョンコアの可能性が高い。

 つまりここはそういう場所なわけで、それなら絶対ボスいるよねって。それに答えるかのように、仮称ダンジョンコアが光を放ちその光の眩しさに、思わず目を細めて顔を腕で覆い光を防ぐ。

 そしてやっとのことで目を開くと、そこにはローブを着て杖を持った絶対魔法タイプだろうモンスターがいた。

 わーい、天敵さんだー。……ナイフを抜刀から敵の目へ投擲までノーモーションで行い、《気配遮断》発動! 《メリーさんの電話》も発動!


《もしもし? あたしメリー。今あなたの目の前にいるの》


 そしてなにも確認せず横に跳んで回避! すると先ほどまであたしがいたところが大量の魔法によって、執拗に攻撃される。

 よく見るとナイフがしっかり眼球を撃ち抜いていた。よし、対抗手段がなくなった! どうしよう。

《メリーさんの電話》で偽の位置情報を言いながら敵の隙を探して、《ワープ》を使ってナイフを回収すると同時に攻撃を一撃入れてすぐバックステップで退避する。

 そしてさっきまで居たところに、いくつもの色をした魔法の弾丸が撃たれる。とりあえず止まったら撃ち抜かれそうだから、基本横に移動しながら少しずつ近づいていく。

《気配遮断》も使っているのでボスの攻撃は一拍遅れているから、回避がしやすい。でもジリ貧だから賭けに出ようと思う。


《もしもし? あたしメリー。今ダンジョンコアの前にいるの》


 もちろん嘘なんだけど、さっきワープを見せたし《メリーさんの電話》の法則に従って言ったから使われてるAIが優秀なら引っ掛かるはず。AIが優秀じゃなかったら?

 いや、あたしの予想が正しければAIは優秀なはず。だって多分このボスは……。

 あたしの予想が当たったのか、ボスは後ろを振り返ってダンジョンコアを避けるようにしながら、その周りを魔法で攻撃していく。そしてあたしがそこにいないのをボスが理解した瞬間、ボスの首が落ち即死ダメージを与えた。


《安らかに眠ってね、魔女さん(・・・・)。また遊ぼうね?》


 こうしてあたしはダンジョンボス―アンデッド化した魔女さん―を倒した。

だけどダンジョンクリアのログは流れない。レベルアップのログが流れたから、倒していないって訳じゃなさそう。

 そしてあたしは両手にナイフとあるものを持って、ゆっくりとダンジョンコアに近づく。そしてダンジョンコアの前に立ち、コアを右手に持つナイフで攻撃せず左手に持つムラサキカガミ(・・・・・・・)を掲げてそれを見る。

 するとさっきまで水晶玉のようだったものが、1枚の手鏡に変わる。鑑定してみると、その名称が見えた。それを見た瞬間、あたしは新しい鏡を持って駆け出した。

 本当に写さなければいけない敵を写すために。


――――――――――――――――――

照魔鏡(しょうまきょう) ☆―

魔性のものの正体を写すとされる鏡、別名降妖鏡(ごうようきょう)

イベントアイテムであり、ダンジョン内でしか使えない。

魔女の思い出の品であり、定期的に空気中の魔力を吸ってくれる。

――――――――――――――――――

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