106話目
試験が終わったので久しぶりに投稿!
なかなか筆が動かないんです、犬鳴トンネルの章は
「ねえ、メリー?」
「なに、アヤ?」
トンネルを抜けて着いた先は、大きな壁があってどこかで嗅いだことのあるような臭いが鼻についたけど、何もないただの行き止まりだった。
そしてアヤが指差した先には……。
「グルルゥ……。」
「あれ、なんだと思う?」
「………犬じゃない?」
「私には、人に狼の牙や爪がついているように見えるけど?」
歯を見せつつ唸り声を上げながらこちらを睨みつける、異常なほどに痩せ細ったボサボサの長い髪の女性が一人立っていた。アヤの言うように、牙や爪が人につけられているようにしか見えない。
流石にそこまでホラーじゃなかったからか、カオリも気絶はしていない。どちらかと言うと、なんであんな存在がいるのかが分からずに困惑してる感じかな?あたし以外の全員がそんな感じだけどね。
「で、メリー。知ってる?」
「映画で見ただけなんだけど、犬鳴村の住人は犬と交尾することで赤ちゃんを産んで、村を形成していたってところがあったような……。確かそれで犬の血を引いた村人は、牙が生えて襲ってたシーンがあった……はず?まあ、映画以外でそういう噂とかは見当たらなかったから、眉唾だけどね。」
あたしが知っている範囲で教えると、皆はなぜか顔面蒼白になっていた。どうしたの。
あたしが不思議がっていると、アヤがそれに気づいてあたしに説明をしてくれる。
「いや、そういう話を聞くと怖いより先にグロいというかエグいなぁって思ってね。」
「メリーちゃん……の話で……カオリちゃんが……。」
「えっ!?どうかしたの!?」
「吐い……ちゃった……。」
セフィール君の言葉に反応して、カジキとほぼ同時にカオリの方に顔を向けると、カオリの口からモザイクのかかった虹色エフェクトが出ていた。
「オロロロロッ……。」
「「カ、カオリー!?」」
「グラァッ!」
「っと!っぶねぇな!」
カオリの惨状にあたしとカジキが叫ぶと、その声に触発されたのか犬女(仮)が襲いかかってきた。それをカジキが弾き、殺し合いが始まった。
ちなみに全員の武器を今更ながら確認。いや、別に気にしてなかったわけじゃないよ?武器より本人が濃すぎるのが悪いと、あたしは思うんだ。そう言ったら全員に、「メリーには言われたくない」って言われた。解せない。
ま、まあとにかく!
アヤは渦のような装飾の先に宝石が付いた30センチ程の長さをした杖で、宝石の色が魔法を使うたびに変わり続けている。何あれ、強そう(小並感)。
カオリは所謂バスタードソードと呼ばれる大剣だね。あの細腕で、自身の2倍ほどの大きさの剣を振り回してるよ。ゴリラかな?ただし、ホラー要素があるせいか涙目だから可哀想になってくる。気絶してないだけまだマシなんじゃないかな……。
カジキは……フライパンと包丁だね。武器ってなんだっけ?あれ武器じゃないと思うのは、あたしだけかな?何気に三徳包丁や刺身包丁、中華包丁って何度も変えながら戦ってるところが意味分からなくて、一周回って面白い。何あれ、なんであれで戦えるの?というかなんであれで、決め顔なの?オジサンの決め顔なんて需要ないのに……。
セフィール君?爪ですけど何か?たまに蹴りも入れてるけど、なんで一番初心者のはずなのにインファイトしてるの?あとヨダレ垂れてるけど、まさか吸血したいわけじゃないよね?あの子が一番怖いんじゃ……?
「メリー、お前なにサボってんの!?」
「いや、ボスなら何かあるかもって思ってね。」
「識別は?」
「なにそれ。」
「あー、なら私がするね。敵名称、半魔獣。レベルは……80だね。」
「なにそれ!?そういうの鑑定じゃできないじゃん!?」
というかレベル高くない!?
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名前は自信だけはある白豚、そのまんまだな!
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