102話目
もう俺なに書いてるのか分からなくなってきたぞ。
薄暗いトンネルを抜けると、ゴミが大量に捨ててあるところに出た。なんだろう、ここ?ゴミステーションかな?
周り一帯はゴミで、少し先に入り口が落石で塞がっているトンネルがあるのが見える。
たしか犬鳴トンネルは、二つ目のトンネルが本命だとかなんとかって都市伝説があったと思うんだけど……どうだったっけ?
詳しい伝承なんてそんな残ってないし、リアルだったら不良の溜まり場になっているって聞いたことあるし、知名度の割りにこっちの考察の割合が多い都市伝説だよ。
まあ、考察はまた今度ゆっくりとすることにして。
今は……。
「こ…ここ、どこぉ?」
「カオリ、幼児退行するってよ。」
「部活やめるみたいに言っているカジキは無視していいとして。」
「おい、心の声が漏れてんぞ!?傷つくからやめろ!?」
「カオリちゃん……大丈夫……なの?」
「ホントに無視されてる!?」
うん、この暗さだけでカオリが幼児退行しちゃった。
ちゃんと都市伝説だから怖いよって伝えてたんだけどなぁ。
まあ、恐怖の表情はあたし的にはご褒美だから別にいいんだけど……無理させてるのかな?だとしたら今日のところは帰った方が……。
「メリー、カオリは意地でも帰らないぞ?」
「カジキまで平然と人の思考を読むのやめてほしいんだけど?」
「いや、声に出てたからな?」
「というか……メリーちゃんは……考えている……ことを……口に出しちゃう……癖がある……よね。」
「ウソッ!?」
驚愕の事実発覚!?
というかそれだとあたし、普通にヤバい奴じゃない!?
「いや、それなしでも十分ヤバいんじゃ……。(ボソッ)」
「え?カジキ、今なにか言った?」
「いや、なにも言ってないぞ?」
うーん?なにか言ったような気がしたんだけどなぁ。
まあ、気のせいだったのかな?どうでもいいか。
それはそうと、なんかカオリが静かになった気が…。
ちょっと気になって、幼児退行モードでカジキにしがみついているカオリの方を見てみると、カオリは白目になって泡を吹いていた。………え!?
「カ、カオリが気絶してる!?」
「ちょっ、カオリ!?どうしたの!?」
「あ、ねえ!あそこ見て!」
アヤが指を指している方向を見てみると、大量のゴミの下から腐った手が次々と出てきていて、数えるのも億劫になるほどの量が既にあった。
えーっと、なにこれ!?ウォーキ〇グデッドかなにかと間違えてない!?
「いや、まずウォーキ〇グデッドにこんなシーンあった!?」
「俺はなかった気がするけどなぁ!?」
「みんな……ウォーキ〇グデッドって……年齢制限……あるはず……だよね?……なんで……見てるの……。」
「あれって年齢制限あったの!?」
「「知らん!」」
「えぇ……。」
まあ、そんなことはどうでもいいとして。
いつも通りナイフを分身させて浮かせると、一斉に発射。
しかし演出だからなのか、ナイフたちは見えない壁に邪魔され攻撃できなかった。
変身シーンに攻撃しちゃいけないってことなの!?いや、変身じゃなくて登場シーンだけど!
うん、やっぱり帰るべきかも?
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