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勝ち組

 この話でもそうですが、僕は人物設定を先にします。今回の場合、中3の時のクラスを男女17人づつの34人クラスと決めて、話の重要人物から固めて行き、周りの人の設定を全てしてから、クラス会の出欠を決めてます。出欠を迷った人物については、トランプのカードで運任せで決めて、その結果14人の出席となり、そこから話を進めています。勿論、登場人物は、実在の人物とは何ら関係はありません。

 しーんとしてしまったみんなに、大和田さんの声が活を入れた。

 「はいはい、みんなここは、鮫川さんのリベンジにエールを送りましょう。」 その呼びかけにやっとみんなで励ましの言葉と拍手を送った。

 「みんな、ありがとう。」 綾乃がテーブルの上で手を組んでお辞儀をしていた。

 「バトミントン部だった大和田茜です。」 綾乃へのエールが収まるのを待ってから、当時よりは少し大きくなった彼女が話し始めた。

 「かぐやとふうまと同じ商業科へ進み、そこでもバドミントンしてました。」

 「ふうまは風間のことだと分かるけど、かぐやって誰だよ?」 服部君が訊いていた。

 「名前が竹取物語みたいだからついた、竹林さんの呼び名なんよ。」 竹林小恋だから?ここちは顔も超可愛いから、かぐや姫って訳か、なるほど。

 「ふうまもかぐやも奥ゆかしいのか、あまり自分のこと云わなかったけど、私も含めて3人で、学校の成績トップ3でした。3人共日商簿記2級以上で、ふうまは1級、経理のスペシャリスト目指してるし、かぐやは生徒会長。ちなみに私は生徒会の風紀委員長でした。」 この大和田さんて人は口八丁手八丁の人で、中学当時1番華奢なのに抜群の運動神経で、ずるべえを応援しに行った試合でコートを縦横無尽に舞っていた。背の高いずるべえとダブルス組んでたこの人は人一倍負けん気が強くて、その気持ちを全てコートで発揮してる感じだった。34人のクラスで唯一人、ホラーブームにも虐めにも呪いにも全く我関せずと、2学期になっても放課後になると部活に飛んで行ってたんだ。やがて、ずるべえもそれに従う様にクラスの異変から背を向ける様になり、さえっちを見捨てたんだ。そして、そのずるべえに説得されて、ここちもさえっちを庇うことを止めた。まりねやくっちょは、、元々その時の雰囲気でこっち来たり、美菜ちゃんらとくっついたりしていたから、こっちの居心地の悪さから自然と離れて行ったんだ。だから、さえっちの傍に最後に残ったのは、親友の私だけになった。それなのに、私はさえっちを見放した。挙句、その罪の意識から、その呪いを怖がって、さえっちをちゃんと見てあげれなかった。そんな苦い思い出が、又頭を巡っていた。

 「就職は、M商事のOLです。」 M商事と言えば、一流商社だ。

 「ブスでも、M商事入れんのか。」 又服部君だ。そう云えばこの2人、小柄な体育部同士で、お互い気楽な口を利いていた。

 「うっさいなあ。服部に云われたくないわ。」 確かに服部君も、大和田さんの容姿を云える様なイケメンとは程遠い顔だ。

 「それにしても、M商事とは凄いよな。」 山本君が感心していたが、みんなも同様に思っているはずだ。更に、

 「かぐやの就職先は、T社だよ。」

 「大和田さん、それはいいよ。」 ここち本人は照れてるのか、慌てて口を挟んだ。まあ、T社と言えばかなりの一流企業だ。M商事よりも格は上に違いない。それにしても、ここちは凄い!こんなに立派になってるとは・・・ そこで、もう一人の友達のことが気になった。

 「ねえ、ずるべえはどうしてるのかな?」 思わず訊いてしまった。同じバトミントン部だったから、彼女なら知ってると睨んだんだ。するとやっぱり、

 「静流しずるはね、普通科だけど、インターハイの予選とかで会ってるし、この前メールしたら、IT関係の専門学校行くって云ってたよ。高校の成績もかなりいいみたいな感じだし、ねえ本宮君。」

 「確かに、倉町くらまちは頭よくて、高校でもトップクラスだったよ。将来は、コンピューター関係の仕事に就くって云ってた。」 倉町静流、ずるべえの本名だ。

 「そんで本宮君、静流に振られたんだよね。」

 「ええ、そんなことまで伝わってるのかよお。」 マイクで暴露されて、ちょっと可哀そうだったが、みんなちゃんと青春してるんだなと、少し微笑ましくも感じた。まあ本宮君くらいイケメンなら、それほどダメージもないだろうし、実際笑っていたから、もう気にしてない様だ。

 「私からはこれくらいかな。以上で、じゃあ次山本君お願いします。」 大きな拍手を受けて、マイクをバトンタッチしていたが、この2人の身長差は、完全に大人と子供だ。

 「吹奏楽部だった山本大樹です。」 中学当時でも180近くあったのに、それより二回りくらい大きくなっていたのには驚いた。

 「園芸科の高校に行ってました。後2年園芸の専門学校でしっかり勉強して、家の花屋を継ぎます。」短いけど、彼は彼の進むべき道をしっかり歩いてるんだなと立派に思い、同時に、拍手を受けて席に着く彼からマイクを受けてプレッシャーを感じた。

 今回もお越し下さいまして、誠にありがとうございます。<(_ _)>実は、商業科に進んだのが3人で、その3人が全員優秀だというのは、偶然なんです。進路とかも、神様の言う通りみたいな決め方でやって、その結果商業科の3人が優秀で、かつ全員出席になりました。大和田茜というキャラは、我ながら結構面白いキャラに育ったなと思っております。ここまではまだ明かしてませんが、彼女らの商業高校での生徒会活動は、なかなかのものなんです。

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