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ヒントがもらえた

 さて、レオンが私の問いかけに答えてくれないのでこの青い石について誰かに聞こうかなと思う。

 誰に聞こうかなと思って私の頭に浮かんだのは、


「エリスかユーグの二人かな。でもエリスは私にこれと同じ青い石をくれたけれど良く分からないみたいだったし……聞くならユーグの方かな」


 と思って私は図書館に行く。

 休日なので、彼はいるかなと思いながら私は図書館に向かう。

 大きな校舎を幾つも通り過ぎながら、灰色の石が敷き詰められて舗装された道を歩いていく。


 やがて、赤黒いレンガ造りの図書館が見えてくる。

 学生証を提示して中に入ると人がほとんどいない。

 この前に来た時よりも更に人がいない。


 人が全くいない静まりかえった図書館を私は歩いていく。

 この前は確かこっちにいたはずだけれどと思ってそこに向かった私だけれど、


「いない、やっぱり今日はいないのかな……」

「うん、そうかもしれないね」


 楽しそうにくすくすと笑いながら、私の背後で声がした。

 振り向くと手には、湯気を立てる飲み物の入った紙のカップを持つユーグがいた。


「あれ、ここ飲み物を持ってきてもかまわないんですか?」

「あそこの席は食べたり飲んだりは、良いらしいよ。でもこんな奥までみんな来ないから、飲食しても大丈夫な席があるって知らないみたいだね」

「そうなんですか……」

「それでベルは何の用があってここに来たのかな?」


 そう言われて私は思い出した。

 手に入れた青い石をユーグに見せて、


「これ、何だか分かりますか?」

「……これはまた懐かしい物を」


 ユーグが目を細めてそれを見つめる。

 もしかして、これがどんな特別なものかユーグには分かるのかな、と思っているとそこでユーグは小さく笑い、


「玩具ですね」

「……もうちょっと詳しく」

「正確には玩具を起動させる道具といった所でしょうか」

「? どんなものなの?」

「そうですね、これを使うと動きだしたりとか?」


 つまり、玩具に使う電池の様な物らしい。

 ならば普通に電池っていえばいいだろう、と私は思いつつ、翻訳機能でそうなっているのかなと私は思う。

 けれどとりあえずは、どんなものか分かったので、


「ありがとうございます、何となく分かりました」

「いえいえ。そういえば何処でこれを手に入れたのですか? 随分と珍しい物ですが」

「えーと、さっき学園ダンジョンに潜りまして、その時に……光魔法しか効かないらしいうろい怪物がでてきて」

「……そうですか。でも学園ダンジョンに? どこの?」

「えっと、一番易しい、あっちにあるダンジョンだったはずかと」

「“02ダンジョン”ですね。なるほど、あそこですか」


 何やら頷くユーグ。

 そして次に私に、


「あのダンジョンの上にはここで最も古い校舎……石造りの、相当昔の文化遺産を改造して作った後者があります。その内行く事もあるでしょうから、あの青い石をその時持っていくと面白い事になるかもしれません」

「面白い事ですか? 何かが動くのかな……分かりました、持っていってみます」

「ええ、気を付けて」

「あ、これお礼のお菓子です。どうぞ」

「ありがとう」


 いえ、教えてもらったお礼ですと私は答えながらい気に勝っていったお菓子を渡す。

 ただユーグの言っていた“気を付けて”が気になるけれど、とりあえずは話を聞いたので持っていってみようと決めたのだった。


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