やはり秘密のままだった
そんなこんなで地上に戻ってきた私達。
倒れていた人達を担ぎ上げながら、なんとか地上に戻った私達。
戻ってきた時、入り口の門番の人に事情を説明して、手当関係はお任せした。
そしてどうにか地上に戻ってきた私達だがそこでマリアが、
「さあ、これで障害は全て無くなったわ! 私と戦いなさい! 悪役令嬢ベルネット!」
「そもそもなんで私が悪役だって分かるのよ!」
「私には分かるのよ!」
「そんなあいまいな理由で攻撃なんてされてたまるかぁあああ。というか、そんな装備も全くない状態でやってどうするの?」
先ほどの戦闘でまたも返信用の装備が幾らか故障している様なマリア。
確か以前、全力で戦いと言っていたのでここで引いてくれないかなと私は思ったのだけれど、
「あら、私が怖いの? 悪役令嬢ベルネット・マクシミリアン」
「こ、怖くなんて無いし」
「だったら魔法なんて捨てて、かかってきなさいよ」
「……つまり、魔法なしの格闘戦てこと?」
「そうよ」
どこの○メリカ映画の終盤戦だと私は突っ込みを入れたかった。
そして周りを見回す。
このマリアのサポート役は何処だと探しているとそこで、レオンが、
「今日はここまでだ、ベルはもとより皆、疲れている」
「だったら貴方が相手をしてくれる? レオン」
「自分の今の状態を考えてから言え」
バッサリとマリアの挑発を切り捨てたレオン。
マリアはちょっとムッとしていたようだが渋々といったようにひいてくれた。
そこでウィルが私に、
「あの、ベル、ありがとう。助かりました、このアクセサリー」
「そういえばそうだった。渡しておいてよかったわ」
「でもこれはもうお返ししないと……」
「それは別に良いわ。またよろしくね、ウィル」
「! はい!」
嬉しそうに頷くウィルを見ながら私は、無事で良かったと思ったのだった。
そんなこんなでランディとウィルは二人で一緒にご飯を食べに行くらしい。
私はレオンと話を聞きたかったので、二人でいる。
早速二人になった私はレオンに、
「そういえばマリアのサポート役も見かけないけれどどうしたのかな」
「安全な場所で面白がって見ているんじゃないか? あいつはそういう奴だ」
「そうなんだ……でも何で悪役だって分かると言っているんだろう、マリア」
深々と嘆息する私にレオンが、
「ああそれは、“悪役サーチエンジン”があるからだろうな」
「……なにそれ」
「悪人が何処にいるのかを見抜いて攻撃してという……ほら、悪い奴を倒していくのが“ヒロイン”の宿命みたいなものだからそういった能力があるんだが……それに、ベルが引っ掛かっているみたいだな」
「なんとかならないの! このままいくと私、延々と勝負を仕掛けられるのだけれど」
「完膚なきまでたたき潰せば仲間になるんじゃないのか?」
「そんな少年漫画のような展開になってたまるか! ……もう良いわ。それで別の事を聞くけれど、あの黒い化け物はなに? 青い石を落としたように見えたけれど」
そこでレオンは黙ってしまう。
レオンは私を助けてくれもするが、隠している事も多い。
だから私はじっとレオンを見つめているとそこで、
「まだベルには話せない」
「ふーん、じゃあせめてこっちの青い石について教えてよ」
「玩具だ」
「玩具って……もう少し説明してよ」
「玩具以外の何物でもない。これで良いか? 俺も用があるから」
そう言ってレオンは私から逃げてしまう。
まったくと思いながら私はとりあえず、
「今日は、助けてくれてありがとうね」
それを聞いてレオンが振りかえる。
珍しく優しい笑みを浮かべたレオンが私に、
「サポート役だから当然だ」
そう私に答えて、再び去っていったのだった。




