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遭遇

 現れたのは ネズミを私の膝くらいの起きさにした魔物だった。

 灯りの中で灰色のふさふさした毛と牙と6つの耳がある。

 それに向かって私がダンス魔法を使おうとした所で、私の横をウィルが走って行き、


「“杖よ、奏でよ”、“炎の拳(ファイヤー・フィスト)”」


 同時に木で作られた細いウィルの持つ簡素な杖の上の方にまん丸い円盤状の炎の塊が現れる。

 さながら炎で作られた大きなハエ叩きである。

 それを真っ先にネズミに近づき打ち下ろす。


 ばちんと炎が振り下ろされたとは思えないような音がして、炎を飛び越えるように毛皮のようなものが二つ。

 これはあれですか、かぐや姫の話に出てくるような、火鼠の皮衣という謎の毛皮……と混乱していると、


「わぁ、灰色火鼠の毛皮だ。そこそこ高いお値段で売れるんですよ」


 ウィルが嬉しそうにそれを手に入れる。

 ただどことなく涙目だ。

 それを見て私はもしかしてと思って、


「ウィル、もしかして敵が怖いからまっさきに半狂乱状態になって攻撃している……とか?」

「……だって、やられる前にやらないと。怖いし」


 恥ずかしそうに私に言うウィル。

 けれど確かウィルの特殊能力は、魔法発動時の感情で、効果が倍増する、だったはずだ。

 つまり今の攻撃も、通常攻撃の数倍になぅているのかもしれない。


 敵に当たった時に、“怖い”という感情を抱くのはウィルにとっては上手く働いているのかもしれない。

 しかしこうやって見るとと思って、試しに私は、


「……我思うが故に我あり(コギト・エルゴ・スム)。ステータス、可視化、発動!」


 現れたステータスの下の方にある経験値画面一覧を表示の項目に軽く手を触れる。

 すると画面の中に、私達の経験値が現れた。


★ベルネットパーティ★


ベルネット:経験値 50(次のレベルまで、あと 123)

ランディ :経験値 50(次のレベルまで、あと 562)

ウィル  :経験値 200(次のレベルまで、あと 1563)

レオン  :経験値 ??(次のレベルまで、あと ????)



 レオンが相変わらず謎なのはいいとして、戦闘に参加しなかった私の経験値は4分の1程度にまで減少している。

 けれどとりあえず、私が戦わなくても経験値が入るらしい。

 素晴らしいシステムだと私が思っているとそこで、


「ウィル、怖いのは分かるがベルのレベルアップが今回の目的だから一番後ろに下がっておとなしくしていてくれ」

「あ、そうでした……つい、いつもの癖で。僕、ベルのこと応援していますから!」


 とウィルが笑顔で言いました。

 そういえばこの子は私の執事で、ランディは私のメイドなんだよねと思ったけれど、そんな執事やメイドなんてどう使ったらいいのかよく分からないし、命令なんて出来ないしな……と私が思う。

 でも工やったダンジョンに来てくれるパーティになってくれただけマシかと思いながら私は、とりあえずこの前の練習の成果を今、実践で試すかと頑張ったのだった。






 そんなこんなで更に深く潜っていく。

 既に私はちょっと疲れていた。


「はあはあ、ダンス魔法って意外に大変な気がする」

「じゃあ体力づくりでもするか? ベル」

「これ以上大変なものなんて増やされてたまるか!」


 そんな感じでレオンに言い返す。

 けれど出会う魔物全部あれから渡しが倒していたのだ。



★ベルネットパーティ★


ベルネット:経験値 800(次のレベルまで、あと 3489)

ランディ :経験値 200(次のレベルまで、あと 9985)

ウィル  :経験値 200(次のレベルまで、あと 7789)

レオン  :経験値 ??(次のレベルまで、あと ????)



 私のレベルは、入る前に8ほど増えていた。

 結構頑張ったと私は思う。

 そして私は、私達の経験値画面を出し、このくらいかと確認した。


 後はどれくらい何だろうかと私は疲れていると……。

 そこで遠くで灯りが途切れるのが分かる。

 ココらへんが一番明かりがある深いところなのかなと思っているとそこでランディが、


「血の臭がする」

「……え?」

「……何かがおかしい」


 ランディが呟き、走りだす。

 気づけばレオンもウィルも深刻そうな表情だ。

 私だけが分かっていない。

 でもついていけば分かるかと思って走っていったその先で……私は見てしまったのだった。

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