スキルゲットしました。
グレルさんたちに同行させてもらって数日が過ぎた。
魔物は、街から離れるほど増えていくし、強くなっていく。リベルさんやオルテシアさんが中心になって倒していき、グレルさんは私の護衛を兼ねながら馬車の周りでこぶしをふるっていく。
うん。私だけ何もしていないです。
そろそろ心苦しくなってきている。
何かできないかと、馬車の中でこっそりカタログを出してみた。
ポイントがむちゃくちゃ貯まっていた。街にいたときには見たことないような数字になっている。
旅を始めてから急激にあがったのかな?
やっぱり行動を起こしてるんだよね。もしかしたら、カタログで買った魔道具を使ったから……とかかなと最近思っている。
カタログを開いて、何か私に使えそうな役に立てそうなものはないか探してみる。
みんなが戦っている時が一番カタログを見るチャンスなんだよね。
「まな。」
「ん?」
だからデスも、私が馬車の中で一人待機している時だけ話しかけてくる。
「魔道具は後にして、スキルにしたらどうだ。」
「え? そっか。買えるかな?」
カタログをパラパラ、外を気にしながらめくっていく。
外ではオルテシアさんが地面を蹴って、向かってくる魔物に赤い剣を今まさに振り下ろそうとしているところで、魔物もオルテシアさんをその牙で切り裂かんと口を大きく開けて、お互い向かい合っていた。
まさに死闘。
オルテシアさんは見目麗しい外見なのにとっても強い。外見で人を判断してはいけませんよっていういい例えになるくらい。
少し横のほうでは、リベルさんが風魔法を発動させて飛ばしていた。他の属性も使えるみたいだけど、風属性が一番得意らしい。短い詠唱でスパスパと敵を切り裂いていく。
グレルさんは窓からは見えなかったけど、私と荷物をしっかり守ってくれる。どっしりした安心感。
私も役に立ちたい。
という訳で、スキルを買いました。
武器とか魔道具は、さっき持ってなかったやん!
となるので、スキル開花したみたいですーってノリでいこうかと。
獲得したスキルは、ジャーン! 初級と中級の土魔法。
カタログのポイントが減ると同時に、身体と頭が、土魔法を理解しているって感じ。不思議な感触がした。自由に扱えるっていう、習っていないのに分かる感じ。
初級の土魔法は、落とし穴を掘って魔物を埋めたり、壁を作ったりと簡単に土を操る感じ。
上級まで行くと、ゴーレムとか作れるみたいだけど、ポイントが信じられないくらい高かった。
他にも欲しいものがいくつかあるから、上級はまだいいや。
身の丈に合ったスキルにしておきましょう。うん。
あと中級の土魔法だと、植物と相性がいいみたいだから合わせて買ったよ。
薬草とかを使った時の効果がアップしたりするみたい。
そして他に、何かと使い道を色々思いついたんだ。
これは街に着いてからやってみようと思う。
とりあえず旅をしている間は、他のみんなの足を引っ張らないようにグレルさんの近くで待機しながら、落とし穴を掘ってます。ハマったりつまづいた魔物を二人がとどめを刺すと。
もちろん戦闘が終わった後には綺麗に穴を塞いでます。
後から通る人の邪魔になっちゃいけないからね。
こんな感じで、馬車の中で待機、から外でみんなの援助、まで進級したよ!
そして魔法は、使えば使うほど身体に馴染むっていうのも初めて知った。
色々な魔法スキルを買いまくってガチガチに使うよりも、一つの魔法スキルをしっかり育てたほうが使い勝手はいいんじゃないかな。
よーし。土魔法ガンガン磨いて、調合にも役立てるぞー。
あと、土魔法で武器も作れました。イメージした通りに土が成形していくのがとっても面白い。で、ちゃんと強度も挙げられる。土だからボロボロ崩れるってことでなく、ちゃんと武器として成り立っている。
だから、小さい『くない』みたいなものを土魔法で作って飛ばしたら、リベルさんのエアカッターと似たような効果を発揮できた。
私、役に立てるスキルゲットしてよかった。
これなら、自分の身も守れるよ。壁とか作ってその隙に逃げたりとか。
いい。
この魔法いい!
勧めてくれたデスに感謝よ。
「あんたの魔法の使い方は独特だなあ。」
グレルさんが不思議そうに面白そうに笑って言った。
「ほんとよう。覚えたてですぐにこんな色々な使い方ができるなんてえ。」
「ちょっと、大丈夫なの? 魔力の残量にも気を配ってる?」
リベルさんが心配そうに言ってくれる。
特に疲れを感じないので、大丈夫と答えておく。
それからの旅では、魔物の倒し方をグレルさんがレクチャーさながら実戦で経験を積んで、私も初級冒険者くらいの実力は出せるようになってきた。
グレルさんに先生になってもらってありがたい。
何かお礼した方がいいよね。オルテシアさんとリベルさんにも。
向こうに着いたら何か考えよう。
読んでくださりありがとうございました。
土魔法ゲットです。
あんなことやこんなことをやらせてみたいと夢想中です。




