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8話  尋問

鷹也が桜の枝を振っている様って円卓の騎士の一人のランスロットが木の枝で戦うシーンのイメージ。そんなに綺麗じゃないだろうけど。

 女はこちらに気付いていた。

「”なるほど”」

 面白がるようにソファに腰を下ろし。

「”その力は危機に反応して出現しないようね”」

 判断方法の幅を広げる必要性を教えてくれたわね。


 くすっ


 余裕のある態度。


「――帰る方法を教えてください」

 穏便に済めばいい。そう思っての発言。


「”真田信之”」

 女が呼ぶ。

「”自分の首を絞めなさい”」

 命令。だが、


 し――――ん


 偽名なので当然反応しない。


「”偽名……⁉”」

「本名を名乗ると思ったのか?」

 勝ち誇ったように告げるとすかさず咲耶が、

「我が言わなければ名乗っておったかもしれぬが」

 と、茶々を入れて来る。

 煩い。

 分かってるから言うなよ。


「”――面白い”」

 鞭を向けてくる。

「”なら、本名を聞きださないとね”」

 鞭を取り出して、ペロッと妖艶に舐める。

 うん。何となく卑猥。


 ……俺は恐怖心しか起きないけど。


「”オルケンリードの手から逃れられないのよ”」

 鞭が襲ってくる。

 襲ってくるだけではなく。炎。氷。電流。多種多様の属性を持っての攻撃、

「気を付けろ」

「分かってるって!?」

 だけど、避けるのが一杯一杯だ。


「我を使え!!」

「その余裕がないんだよ!!」

 咲耶の言葉に反論すると、

「”何ごちゃごちゃ言っているのかしら”」

 振るわれる鞭。


 それから身を守るためにとっさに枝を前に出す。


「咲耶っ!!」

 名を呼ぶ。

 悲鳴に近かったけど咲耶は反応する。


 紡がれる力。

「”なっ…⁉”」

 動きが止まる。

 必死に抵抗しようとするが上手くいかないようだ。


「命じてみろ」

 咲耶が告げる。

 そこまで出来るのか。


「……っ」

 息を吸う。

「異世界人をどうして連れて来る?」

 尋ねる。


「……っ⁉」

 抵抗する。

「答えろ!!」

 命じる。


「”あっ……なっ……!!”」

 ぱくぱくと魚のように口を開けたり閉じたりを繰り返し、

「”異世界人は……界を渡ると……力を得る。それを…それを捕らえて兵器にして……”」

 ぱくぱく


「”我が…国は……それで力を得た……”」

 身体は不自然に動かない。それでも口は動いている。

「兵器だけか?」

「”……異世界人の…女…に…孕ませると……子供も…能力が宿る……”」

 だから、女は特に価値がある。

「世界はどう渡るんだ?」

 女は抵抗する。

「答えろ!!」

 命じる。

「”…門が……”」

「門?」

「”異…世界に渡る…門が一つ。だが、…帰るときは別の門が5つ……”」

 片道通行なのか。


 詳しく聞こうとするが、

「”おのれっ!!”」

 束縛から逃れる。

「抵抗したか」

 咲耶が感心したように告げてくる。


「”誰かおらぬかっ!!”」

 ヤバい人を呼ばれる。


 慌てて逃げる事にする。

「*******!!」

「”奴隷が逃げたぞ。捕らえよっ”」

 その声に兵士が屋敷に駆けずっている。


「咲耶……」

「無理じゃ。数が多すぎる」

 それに眠らせた者らも起きてきたようじゃ。


 四面楚歌だ。どうしよう………。


「――こっち」

 声がした。

 そこには、

「君は……?」

 三つ目の少年がそこに居た。

NG

「異世界人は界を渡ると」


 スタッフ

「もっとゆっくり。無理やりしゃべらされているから」


 take2

「異…世界人ぎゃ…すみません。咬みました」

 湧き上がる笑い声。


 スタッフ

「慌てなくていいよ~」

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