7話 名を与える
今回短い……。
眠っている。
「長くもたないじゃろう」
そう言われても、
「これからどうしよう……」
逃げる?
何処へ?
言葉は分からないだろう。元の世界に変える方法も分からないし。
「聞いてみるのが賢明じゃろ」
攫ってきた当人に、
「答えてくれるとでも?」
素直に答えてくれないと思うけど……。
「我は使えばたやすいじゃろ」
「なんでそう言い切れる?」
「――簡単じゃ」
少女は笑う。
「我はそなたの神じゃ」
そなたを守るためなら力を使えよう。
強い声。
「……」
信じさせる力を感じる。
「……分かった。信じる」
「そうするのじゃ」
我はそなたの信仰で力を増すからな。
「――じゃあ、行こう」
何時までもここに留まっていられない。
そう決意すると、
「戻らないとな……」
「どうした?」
「いや、……どこから来たのかなと思って」
無理やり連れてこられたから分からないと途方に暮れると、
「――我は覚えておる」
「ありがとう……」
そう言えば、
「名前を聞いてなかったなと思って」
名前あるんだよね。
「……」
尋ねると帰ってくるのは沈黙。
「えっと…」
「本当の名は名乗らぬ方が良いのじゃろうな」
我は神じゃからな。
「そうじゃな。真の名は我も口に出せないようじゃ。そうなっておる」
じゃから、名と言われても。
「だが、名と言われれば……」
考え込む。
「名前……」
まさか、偽名が必要なのか。
「じゃあ、桜とかは……」
「本質に触れる。それは出来ぬ」
そういうものなのか……。
「じゃあ……」
ふと思う。
桜。
日本の花。
帰りたい故郷の魂の花。
武士の魂と言われた。
「咲耶……」
このはなさくや姫。
日本の神の一人――いや人柱。
「さくや?」
「うん。桜と咲耶って似ているだろう」
だから、それで、
「咲耶……」
ぽつり
漏れる声。
「咲耶か……」
笑う。
「その名でいい」
いや、
「その名が良い」
満面の笑み。
「――そうしても居られぬ」
早くいくぞ。
そう声を掛けられて、進んでいく。
眠っている者達が起きない事を祈りつつ、進んでいくと大きな屋敷に辿り着く。
「ここか……。咲耶」
尋ねると、
「ああ。ここじゃ」
頷く気配。
枝を手に持ち。
中に入る。
「*****」
気付かれるが枝を振る事で眠らせる。
「こっちじゃ」
その言葉に、頷いて進むと、
「いた……」
あの女の姿がそこにはあった。
NG
「つわぶき…」
「――違うぞ!!」
「うずめ……」
「似てるが違う……」
「彦〇ゃん……」
「何故その名が出るのじゃ!!」
(桜と言えば彦根城のイメージがある)
スタッフ
「はい。カット!!」




