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48/71

48話  病

次の門です

 二つ目の門のある所に近づこうとしたけど……。

「なにこれ?」

「行き止まり……ですね」

 街道が封鎖されている。


「えっと……」

 この世界の簡単な読み書きの本を取り出して、必死に解読する。


「えってと…………この先…病が流行。立ち入りを禁ずる………かな?」

「多分……合ってます」

 俺が読んで夕日も確認。


「病……」

 反応はこの先。


「門の核を埋め込まれている人が病なのかな」

 もしそうなら、門の核はどうなるのだろうか。


 門も病で壊れる?

 別の器を見つけたくても病で人が近付かないのなら見つけれず衰弱する?


「鷹也?」

「もし…………故意で病に罹りに行っているとしたら……」

 呟くと、夕日と咲耶が反応する。


 ストレス。負荷を与える事で門の力が増すが、病の場合は聞いてない。


「――どう思う」

 咲耶と夕日に尋ねる。

 自殺のつもりなら止めない方がいいのか。核を壊すための決意かも知れないのなら。


「………どうしたい?」

 逆に問い掛けられた。

「俺は……」

 本音を言うと自殺だったら止めたいと思うけど。覚悟の上での自殺なら止めない方がいいのか分からない。もし止めて核が衰弱した身体から外れて別の人間に付いたらと考えると迷う。


――止めない方が被害が少ないのかもしれない。


「ありうるな」

 じゃあ、壊れるのを待つか。


 咲耶の言葉に。

「……」

 同意をしようとしたが、

「――隠れて!!」

 夕日が告げる。


 慌てて隠れると。


 どどどどどどどどどどっ


 近付いてくる気配。


 あれは……。

(オルケンリード)

 オルケンリードの女とその部下の姿。今回は雪斎達が居ない。


「――ここか」

 オルケンリードの後ろにはまた別の異世界人。

(竜が人間になった感じだな)

 鱗。角。長い尾。

 東洋竜を擬人化したような姿。


 少し距離があるので話の内容が聞こえない。

(咲耶)

「――分かっておる」

 こういう時咲耶って便利だな。すごく近くで聞いていてもバレないから。


「……」

「………」

 何を話しているのか分からないが、部下達に街道を封鎖している柵を撤去させる。


 その竜人と他にも数人の奴隷を縄で引き摺っていく。

(いったい何を……)

「――愚かというかなんというか」

 咲耶が戻ってくる。

「あの小娘。この閉鎖されておる門の核の所有者を替えるために候補を連れてきたようじゃ」

 舌打ち。

「それではかの者の覚悟も水の泡じゃ」

 不快だと言わんばかりの発言。


「止めないと……」

 呟く。

「入るのか? 病が流行っておる地じゃぞ」

 見つかる恐れもある。もし捕まったらどうするつもりじゃ。


「………」

 言われて反論はできない。

 そんな事で動いて、目的を達成されないのも困る。だけど……。


「――俺の目的は門の破壊だ」

 だから。

「壊れるのを修理されたら困るんだよ」

 そう告げると。

「ファイナルアンサー?」

 なんでそういう聞き方をするんだろう咲耶は。

「ファイナルアンサー」

 返すと、

「なら止めぬ」

 好きにしろと告げられて。そうさせてもらうと答える。


「………何言っていたかわからない?」

 夕日にそのネタは通じなかった……。



NG

「ファイナルアンサー?」

「テレフォンで」

「電話は通じないぞ」

 ここ異世界


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