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ガラスの靴を割りました。  作者: まっしゅ
2/2

2 馴れ初め(?)

いやあ…お腹が減るきせ((

最近暑くなってきましたね…時々寒いですが!

「…あれは昨日のことです……」

「早い!!リズ早いわ!!」

「やるね〜」

「……」

「まだなにもいってない!!」


あれは昨日のことです。別に舞踏会があったわけでも武闘会があったわけでもありません。屋敷でお兄様とダンスの練習をしていたのです。まあ舞踏会はありましたが行く気なんてさらさらなかったので無視しただけですっ!あぁ、星つけたい。年頃の娘は〜とかなんとか言ってましたがまあそんなことは知りません。

そして舞踏会が始まって1時間。

私以外の家族は全員強制的に舞踏会に連れていかれました。……え?私も強制?知りませんそんなの〜面倒事は嫌いなのです〜きゃ〜(棒読み)

……げふんげふん。

そうして私は一人になりました。お兄様がいなくなったためダンスの練習もできず特に何もすることはなかったのでとりあえず読書をすることにしました。……とかいって実は昼寝してましたけどこれは秘密ですよ!!

昼寝すること1時間。舞踏会がはじまって2時間。終わるまであと2時間もある。みんな舞踏会に呼ばれて暗殺者などはほとんど舞踏会にいることが多い。舞踏会のほうが地位の高い人をころ……やっつけやすいからだ。


だから、油断していた。


暗殺者なんてきいてない!!!


しかもイケメンなんてもっと聞いてない!!


……というわけでころされかけ「何ですって!?」


「お母様……まだ話のとちゅ「殺されかけたってなんで早く言わないの!!」


……無視しましょう。



というわけで殺されかけた私ですがペットのネズミさんたちがやっつけてくれました!

……というわけではなく。自力です。はい。ネズミが倒せる暗殺者なんてこないですよね!ネズミどんだけ強いんですか!!?

とりあえず窓から入ってきたまっくろく〇すけを浮遊させて丁寧にお帰りいただいた。…もちろん脅しながら。


今度来たら生きては帰れないと思ってね?


と。こんぐらいはしておかないと!……あれ?なんでそんなに変な顔してるのお母様!

え?怖い?怖くないよお母様!うっかり入ってきたあいつが悪いのです!

とまあ(強制的に)お帰りいただいた私は昼寝を再開。

呑気?いやあ、窓ガラス割りやがったまっくろく〇すけに請求書送っても良かったんだけど…住所知らないと思って……

昼寝を再開すること5分。家のドアを激しくノックする音が聞こえたのです。うるさいなあこの野郎!って思いながらもドアを開けたらそこには薄汚い服を着たイケメンが。暗殺者がやってきたばっかりなので警戒度MAXでどうかしましたか?と聞いたところこの国の王子様だというのです!嘘つかないでくださいよ〜と笑いを含めて話すとなら証明してあげる!とお城に連れてかれました。…多分逃げ出したんだと思いますが、お城に戻ってよかったんですかねあの王子。そしたら本当に王子だったんですよ!もうびっくりして逃げ出してきましたね。

……そしたら何故か持ってたガラスの靴のかかとの部分が欠けてしまっていたらしくその破片を落としてしまったのです!

それを王子に拾われてその本体が欲しいんだよこの野郎!



「というわけです。」

「「「……びみょー……」」」

「まあそりゃ遅刻した女の子が角でイケメンとぶつかって目と目が合う〜状態ではなかったですね!」

「んーと……?」


…わかんないか……そ、そりゃそうですよね〜……

前の世界のですもんね〜……


「とりあえずまあそういうことなんです!だから別に王子は私に惚れたわけじゃないのです!」

「んまっ!リズ可愛いのに!」

「私が男なら結婚してるよ〜」

「……」

「ま、まあとりあえずそういうことなのです!だから私が王子と結婚なんてしなくても大丈夫っ」


ふぅ…と一息つく。さっきの説明でかなり疲れた私は行儀悪くソファに座った。それはもうどっかりと!…なんですかその目。令嬢なんてこんなもんですよ!?…え、私だけ?ま、まさかそんな…!

一人で百面相しているとお母様は使用人に任せればいいのに自分で紅茶を入れに行った。やっぱり使用人をこき使うのは好きじゃないらしいですね!

お姉様は私の右隣に、お兄様は左隣に座る。

そしてお姉様は私の先の方の髪、お兄様は耳の近くの髪を触り始めた。くすぐったいですお兄様!!!


「ふふ…リズの髪は金髪でいい髪だよね…」

「そうだね〜…でもお兄様、むやみに私のリズに触らないでくれる〜?耳とか弱いの知っててそれやってるでしょ〜?」

「…そうだけど…?僕のリズだし…モノは黙ってクッキーでも持ってきたら…?」

「ん〜?アレンのものでもないよ〜?どっちかというと私のだよ〜?ね〜リズ」


語尾にハートがつきそうな勢いで私に右から話しかけるお姉様。時々ピュアなお姉様から威圧感を感じる時があるのですが…ど、どうしましょう…


「え?リズは…僕のだよね?王子にも…モノにも渡さないよ…?ね?僕の可愛いリズ」


こっちも語尾にハートがつきそうな勢いで左から話しかける。右を向いても左を向いても美形な顔が…!


「ひゃうっ!?」

「ふふ…」


お兄様は左から耳を…耳!?しかも左耳…ですと!?


「リズは耳が弱いもんね?左の方がいいみたいだし…ふっ」


息を吹きかけられる。その刺激でバッと立ち上がった私はお兄様から10mほど後ずさった。

と、時々変態になるこのお兄様はなんとかならないんですかね!?すごく困ります…!

お兄様はふふふと上品に笑って部屋に戻ると言っていなくなった。

入れ替わりで入ってきたのは器用に紅茶を4杯、片手で持ったお母様。右手にはクッキー。…相変わらず器用なお母様です…!


「あら?アレンは戻っちゃったの?」

「…」

「うん…」

「そう!じゃあ1杯多かったわね!戻してくるわ!」


クッキーを置いてまた消えたお母様。


「……」

「………」


お姉様との謎の沈黙に耐えられなくなった私はお兄様のように部屋に戻った。

あと3話ぐらいで大体のキャラは出るので…読むのやめたr((

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