battle2:三国混乱?!
ホント、SFかコメディーか解らなくなってきました…。では、どうぞ。
神風は、未だに発進出来ずにいた。その時の相手の様子は?というと…
「うん?イエローモンキー共、何故戦闘機を発進させない?」
アメリカ側の総司令官が言う。あぁ…言い忘れていましたけど、これから話される英語とロシア語は全て日本語に訳されますのでご安心を。(ホントは英語もロシア語もチンプンカンプンで、打てないから。)
「我が国が、世界で一番国土を広く持つ理由は、単に軍事力が強いから。あんな星達に私らの未来の国土を渡してたまるかっ!星共に一発ずつ、威嚇砲を放て!!」
と、言ってロシアの総司令官は全戦闘機に命令した。
「何ぃ?←(石原裕〇郎さんをモノマネしてる芸人風)ロシア軍が我等の戦闘機に威嚇射撃だとっ!山さんっ!←(これも、裕〇郎さん出演の某ドラマのセリフ。もちろん、アメリカ軍に山さんという人はいない。)こちらも、ロシア軍に威嚇射撃ヨーイっ!」
こうして、アメリカ軍もロシア軍に対して威嚇射撃を行なった。
その頃、日本側は?というと…
「総理、アメリカ軍とロシア軍が何故か互いに攻撃しあっていますっ!!」
「何ぃ?」
「もういいよっ!」
金杉官房大臣が何故か総理にツッコミを入れた。
「うわぁん!金杉が苛めるぅ!」
総理、泣く。周りの側近や大臣などが一瞬でヒいた。
「と、とにかく…今、我が国は大変な事態に陥っていますので何としてでも守りきらなければっ!」
と、白鷺外交大臣が言うと、周りもその言葉に頷き、拍手した。
「で…どうするのだ、白鷺外交大臣。」
と、金杉が言うと総理が口を挟んだ。
「やっぱぁ、神風っしょ、案外つぇーし。我が国が借金を増やしてまで造り上げたヘーキなんだからさ!」
総理の言葉に、黙り込む面々。総理は博学なのだが、実に性格が幼稚っぽいので困り果てていたのだ。
「で…総理。その…神風には一体、誰が操縦するのですか?ちなみに、私は嫌です。」
と、金杉が言うと総理が手を上げる。
「じゃあ、私が。」
総理などに操縦鑑を任せるなど言語同断。次々に、
「じゃあ、私が。」
の声が、周りの面々から聞こえてきた。最後に取り残された金杉が手を上げた。
「しょうかないですね、私が…」
と、言った瞬間に…皆様は解りましたよね…
「どうぞ、どうぞ、どうぞ。」
と、金杉以外の周りの面々は彼に譲った。
「なっ?!やめてくださいっ!じゃあ…、こうしましょう。」
金杉は、総理に耳打ちした。総理は、頷いてニヤリとした。
「なるほど…、よぉしあの方に神風の操縦を託そう。」
総理は、側近に直ぐ様手紙を書かせた。
それから3日後の渡部家…
「渡部さん、郵便でぇす。」
(朝っぱらからうるせぇなぁ。)
と、思いながら慎一は郵便を貰った。中を開くと…
「うわっ、※赤紙かよ!古っ!」
(※赤紙…日本が戦時中、兵を集めるため一般人に兵役の義務を受けさせようと送った赤い手紙の事。)
「しかも…総理から。ギャル文字ばっか…うん?」
慎一は、ある文面を発見し、青ざめた。
「うっ、ウッソォーーーーン!!!」
渡部家全体に響き渡る、情けない声。
そこには間違いなく、
「渡部慎一、神風の操縦を命ずる。」
と、記されていたのだった…。




