17話 また穴を掘ります
第一回穴を掘って街から出よう作戦は、温泉を引き当てたことにより失敗してしまった。
憎き温泉め、おれの邪魔をしやがって
おれは日課となった温泉につかりながら次の脱出作戦を考える。
しかし、作戦としては悪くなかったかと思う。
そして温泉を引き当てたことにより親の機嫌は良い。
反省点は温泉を察知出来なかったこと。
要は運だ。
じゃあ、2回目行けるだろ。
「おやじ!余ってる土地くれ!」
「なんでだ、、?
いや、言わなくて良い。どうせ分からんから。
いいぞ、気をつけてな」
「「(えぇ、、、、)」」
またもや周囲の人間はドン引きしている。
子が子なら、親も親であった。
母親はニコニコしている。
温泉を掘り当ててから妙に機嫌が良い。
そして、妙に元気である。この前は庭で騎士と稽古をしていた。
なぜ、、?
「今度はなんか建てたりする前に一言報告しに来るんだぞ」
おやじが何か言っている。
そうそう、あの温泉は街の公衆浴場として管理することになった。雇用も生まれ、街の公衆衛生も上がったらしい。
何でも病気の人が激減したとか。
街の病院も仕事がなくて困ってるらしい。
おまえらどんだけ汚かったんだよ。
◇
まあ、どーせやることは前回同様穴を掘るだけなのだが、、
そして俺は、ドリーに貰ったスコップを持って穴を掘りに行く。
さぁやってきました領地の空き地。前回とは街の反対側の土地に来た。
こんなところにまで温泉はないだろう。
さぁ自由への第一歩
ザクッ
◇
数日後
今日も今日とて地道に掘り進めていく。
カンッ
何かすげー硬いものにぶつかった。
岩かな?
方向ずらすか
カンッ
カンッ
カンッ
チッ、なんだこれ
カンッ、カンッ、カンッ、カンッ、カンッ、カンッ
ダメここら一帯に何かあるようだな
岩盤でもないと思うし、
これは、、、、構造物?
「ルル、中覗けるか?」
「わふぅ!」
ルルと認識共有して中を覗いてみると、石造りの通路みたいなものが広がっていた。
そう、我らがルル様は霊体化すれば壁もすり抜けられるのだ。
とりあえず、ルルに周辺の様子を見てもらったところ、自分が掘っているところのすぐ近くに入り口があることが分かった。
少し入り口に向かって掘り進めると、
あるところで土が崩れ落ち、入り口があらわになった…




