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お詫びは高級スイーツで。  作者: ぺらー。


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05---胡乱(うろん)


 彼は、自分に都合の悪い隠し事が極端に下手だ。

 駅近くのケーキ屋さんがセールしてたから買ってきた。と、私の好きなチーズケーキの入った箱をこちらに寄越した時なんかは要注意。

「あのお店、セールとかあるの?」

「うん、たまに、あるっぽい」

 ここ数年、あのケーキ屋をご贔屓にしているが、そんな話は聞いたことがない。それ以前に、しどろもどろな言葉の紡ぎ方とか、泳ぎっぱなしの視線とか、気になるところはたくさんある。

 けれども残念ながら、確信的な証拠は何も無い。彼が百パーセントの善意でケーキを買ってきたのだとしたら、責めてしまっては可哀想だ。

「そういえば、明日休みだからベッド動かして掃除したいんだけど」

「えっ!」

「うん? 何か不都合だった?」

 勢いよく首を左右に振る彼は、やはり怪しいけれど。





200107

移行260527

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