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君が臆病で良かった

 勇者パーティはアレスの居る壇上を登っていく。


聖騎士(取り巻き)が鬱陶しいですね……。どうしますか?ルイ 。先に彼らを片付けますか?」


「そうだね。レスタちゃんとカイルさんは聖騎士をお願い。その間、魔王(アレス)は僕が引きつけとくよ」


 栗栖川の指示と共に、レスタ、カイルは聖騎士に向かって行く。


「なるほど、俺の相手は貴様がしてくれるのか?」


「うん。よろしくね。アレス君」


 栗栖川が手をかざし、ワープホールを生成する。


 ♦︎


 彼の「次元操作」には大きく分けて2つの能力がある。


 1つは次空間を歪ませ、ワープホールを生成することによる「瞬間移動」。


 もう1つは次元を歪ませ、その周囲のもの全てを存在しない次元へ吸い込む「消失」。ただしこれには距離、範囲の制限がある。


 しかし、その欠点は前者の「瞬間移動」によりある程度のカバーができる。

 自らを「瞬間移動」させ、その先で「消失」を用いれば実質、距離無制限に能力が使える。


 ♦︎


 栗栖川の現在位置と繋がるワープホールがアレスの側に生成される。


 栗栖川がワープホールの先で「消失」を使えばその時点でアレスを消失させることが出来るが……


「なるほど、「奇妙な能力を使う」というのは貴様か」


 生成された瞬時に、アレスはワープホールを躊躇なく切り裂く。


 剣による斬撃がワープホールを伝い、栗栖川の頬を掠める。


「……さすがに無理かぁ。いやぁこのまま移動してたら僕は真っ二つにされてたよ。君が臆病で良かった」

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